『ねこ禅』 〜洗心〜
間が開いてしまいましたが、五十嵐健太氏の『ねこ禅』から。
前回は【我逢人】について書きましたが。
今回は【洗心】せんしん
そうなんですよね…
恥ずかしながら最近、邪念が多いんです、ワタクシメは…
いつからか、ヨガをやっていても集中できなくて。
今年に入って特にどうしても邪念を拭いきれなかったのが、ある観音寺での一件。
祖母の寄進した観音様を初めて観に行く事で浮かれていたのですが、念願の観音様を見つけ、背面に父の名前が刻んであるのを見つけた私は後ろから写真を撮影していたら凄い剣幕で住職に怒られ、ショックでボーッとし、お寺を後にしたのです。
少しして、どうやら不敬な観光客と間違えられたらしい、という事に気づいてイライラしながらも「もう、忘れよう…負の気持ちは自分を傷つけるだけ」と思おうとしたのですが…
よせば良いのに、お寺関連の記事をネットで調べてしまい、誰もが知る著名なタレントが自身のInstagramにそのお寺の観音様群の写真を投稿しているのを見つけてしまいました。
ライトアップされた祖母の観音様も一緒に映っていました。
どうやら公共放送で定期的に深夜に放送されている生番組で、その観音寺を中継場所にしたようでした。
…もう…ダメですね、そうなると。
堪忍袋って緒が切れる時は本当にブチッと音をたてて切れるんだな、と感じました。
悔しいのと悲しいのとで何日も悶々としていましたが、ネット上のお寺の【問い合わせ先】にメールをしました。
一応数日頭を冷やしてから敬語で書いたのですが、どうしてもきつい表現だったのではないかと思います。
件のInstagramは削除するようタレント事務所に要請するよう、申し上げました。縁のある私どもが怒られて、(許可は取ったのでしょうが)祖母の観音様がTVで全国放送された事実にもどうしても納得がいきませんでした。
次の日、回答を頂きました。
住職はやはり不敬な観光客だと思ったそうです。
私の撮影した祖母の観音像の後ろ側は少し小高くなっていて、危険防止の為にも写真撮影は許可を取ってから、という事になっていたそうです。
(お寺のどこかに書いてあったようですが、全く気が付かなかったのは私が悪いです)
ただ、どう考えてもあの物言いは…
思い出しただけでも身震いするような怒られ方だっので。
付き添ってくれた家人にも不快な思いをさせてしまった、というのもショックでした。
何度かのやり取りの後、自分の非礼についてもお詫びしましたが、
「(住職が)僧侶の衣を纏った般若に見えました」
と当時感じたままをそのまま伝えました。
書くべきでは無かったのでしょうが、どうしても書かずにはいられず。
こんな自分自身にも嫌気がさしたりしてしまいましたが…
なんとか洗心して自分と向き合っていきたいものです。
自戒を込めて