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わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―を再読して気づいたこと
半年ぶりに『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』を再び手に取りました。過去のトラウマや、子どもの頃から抱え込んでいる「外せない思い込み」に向き合いたいと思う方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
この本の核心は、「ナイト君」という独特なワークを通じて、自分自身の心と向き合いながら、過去の辛い出来事や思い込みを解きほぐしていくプロセスにあります。
向いている人、向いていない人がいる
著者はこう述べています。
「問題の本当の姿を見抜き、自分で心を落ち着かせ、自分で問題を解決できる力を身につけることができれば、いたずらに問題を怖がることがなくなります。」
この本が本当に向いているのは、問題の根本に気づき、自分の力で解決を目指したい人。そして、自分ができないことの理由や原因を「守りたかった自分自身」だと捉える視点を持てる人です。
例えば、部屋が散らかることがどうしても許せない…そんな方の「ナイト君」がどんな思いでそれを守っているのか?あるいは、病気やトラブルが無意識に引き起こされてしまう背景は何なのか?この部分は、自分自身の固定観念に驚きと発見をもたらしてくれる内容でした。
問題の裏側にはメリットが隠れている
本書の中で強調されているのは、私たちが抱える問題の裏側には「隠されたメリット」が存在することです。
たとえば、仕事や恋愛、人間関係、家庭の問題まで。それぞれの困難は、私たちを守るための仕組みが働いている結果かもしれないと気づかされます。
ただし、問題のメリットに気づいても、相手を責めたり、自分を責めたりしないことが大切だと著者は強調します。
「あなたの心は現時点でできるベストを尽くしているのだ」
この言葉を読んだとき、ふっと肩の力が抜けたように感じました。
実践から得た気づき
私は昨年、24日間もの高熱に苦しみ、ほとんど起き上がれない日々を過ごしました。そのとき、この本を読み、少しずつ「ナイト君ワーク」に取り組むことで、自分の心がどういう仕組みで自分を守ってきたのか理解できる瞬間がありました。
読んで終わりではなく、行動に移すことで、より深い気づきを得られる本です。心がモヤモヤしたり、困ったことが続いたりしている方にこそ、一度手に取っていただきたいと思います。
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