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メイキングオブ『ワンダーら』

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『ワンダーら』の解説、製作覚え書き
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記事一覧

おわりに【メイキングオブ『ワンダーら』】

長かった…。 関西コミティアが5月12日で、今この文章を書き終えた(メモに書き貯めている)のが…

samayoi
5か月前
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SCENE17:「川③/海②」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 「川」の彼らが辿り着いた先は。 ◎ラストシーンのマジック 「海」のシーンで…

samayoi
5か月前
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SCENE16:「餅③」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 とうとう月に到達した「餅」の2人。しかし、月餅しか売ってない。 ◎月餅 ウ…

samayoi
5か月前
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SCENE15:「文鎮」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 書道教室が舞台のショートショート。左手を添えられない。 ◎平熱のマイノリテ…

samayoi
5か月前
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SCENE14:「裸」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 世界一の博物館を裸で歩きたいとのたまう女。 ◎裸の魂で話せよ 「命単体に歴…

samayoi
5か月前
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SCENE13:「迷子」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 「墓」の空気をぶち壊す迷子、見参。 ◎我彷徨う、故に我あり このシーンの台…

samayoi
5か月前
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SCENE12:「墓」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 石を墓に見立てて墓参りをする少女と、それを見る少女。 ◎墓参り このシーンこそ『2017』において最初に「石」を扱ったシーンである。 そもそも『2017』という作品自体が、私自身が墓参りをしている時に感じたものを出発点としていた。石に向かって手を合わせている、その対象が居なければ私はここに存在しない。それは母方の祖父のお墓だったのだが、その祖父は私が生まれるより前に亡くなっているので、余計に「石」を挟んだ先に縁なるものを感じてしまったのだった。 そこから転

SCENE11:「川②」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 そしてしりとりで「川」につながる。 ◎偶然の産物 実は、前シーン「花」とつ…

samayoi
5か月前
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SCENE10:「花」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 「プロコンジョウ 仕事の雰囲気」という番組のインタビューを受ける花屋。 ◎…

samayoi
5か月前

SCENE9:「餅②」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 ようやく折り返し地点、そして「餅」の2人が再登場する。彼らはロケットを製造…

samayoi
5か月前

SCENE8:「工場見学」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 干し芋工場の見学に来た子供たちの、質問コーナー。 ◎何気に突破口 本作にお…

samayoi
5か月前

SCENE7:「星」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 ごっちんを待ちながら、死んだらどうなるかをだらだら喋るヤンキー…ギャル?の…

samayoi
5か月前

SCENE6:「おばけ」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 新入社員に、墓場で肝試しをさせる先輩社員。 ◎私が嫌悪するもの 「思考停止…

samayoi
5か月前

SCENE5:「石」【メイキングオブ『ワンダーら』】

●シーン概略 少し大きめな石を拾ってきた同居人。それは意味も思い入れもない、ただの石。 ◎石の由来 これまでモチーフだテーマだと言ってきたが、ここにきて石という「アイテム」が登場する。 石には2つ由来があり、ひとつはこれもまた『2017』にて象徴的に扱っていたこと。当時はアイテムより上段の「テーマ扱い」(要はそこに意味や含みをたくさん持たせたもの)だったが、本作においては超・具象のものとして召喚した。つまり作品にとっても「ただの石」以上でも以下でもないということ。 2つ