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滞在日誌 2022-2023

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運営しているクリエイター

#額田大志

米原晶子 プログラムディレクターコメント

本プログラムは、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムです。アーティストの創造環境・活動のフィールドを拡張し、幅広い視野で自身の作家性を追求し表現する、次代を担う若手アーティストの支援・育成を目的にしています。また美術分野以外を専門とするアーティストの視点によって、世田谷美術館の魅力が再発見されることも期待しています。 プログラムの開始年である2022年度は、音楽家・演出家の額田大志が〈ボーダレスな音

吉田絵美 担当学芸員コメント

世田谷美術館は開館当初より、美術の分野に限らず、音楽やパフォーマンス公演などのイベントプログラムを実施してきました。しかし新型コロナウイルス感染症の流行により、美術館やアーティストを取り巻く状況も急速に変化し、この状況に対応しながらも、若手アーティストの支援や実験的な試みが継続できないか模索していました。そうしたなかでNPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)にアーティスト・イン・レジデンス(AIR)の提案をいただき実現した企画が、本プログラムです。 実施にあたり、「

額田大志 アーティストコメント

今回の記事は、15日間の滞在を終えた、額田大志さんによるプログラムを振り返るコメントをお届けします。 「どこで、誰と過ごすか」は新しい創作にとって欠かせない要素だと感じた。世田谷美術館は広大な砧公園の中に位置する。演劇やダンスのリハーサルは、基本的に屋内で行われ、大きな音を出すことも多いので窓のない密閉された空間で粛々と進むことが多い。しかし、この世田谷美術館はガラス張りの場所も多く、開放的で、常にお客さんが美術館内を行き来しているし、学芸員さんたちもたくさんいて、なんだか

滞在日誌 2023/3/5(15日目)

最後の滞在日誌となりました。滞在最終日に行なったパフォーマンスと滞在報告会の本番の様子をお伝えします。今回は主に写真でレポートしていきます。 リハーサル・ゲネプロ 前日に額田大志さん1人で調整した部分などを本藤美咲さんに共有し、最後の講堂でのシーンを改めて練習しました。 その後、本番と同様に最初から最後までパフォーマンスを通して確認する”ゲネプロ”と呼ばれるものを行いました。その後、協力してくださる鑑賞リーダー(美術館ボランティア)の方への説明や確認を済ませ、あとはお客

滞在日誌 2023/3/1-3(12-14日目)

11月から始まった世田谷美術館での滞在も、残すところわずかとなった12-14日目の日誌です。3月5日のパフォーマンスに向けて、最終調整を進めていきました。 3/1 (12日目)鑑賞リーダーを体験 前回の滞在 ( https://note.com/sam_anj_air/n/ne0906680b37c ) で見学した美術鑑賞教室がこの日も実施され、朝から多くの小学生が訪れていました。せっかくの機会ということで、美術館のボランティアである「鑑賞リーダー」の活動を、額田大志さん

滞在日誌 2023/2/22-23(10-11日目)

具体的な創作が進み始めた前回に引き続き、パフォーマンスの構成や場面ごとの内容を詰める作業が続きます。この2日間が、2月最後の滞在となりました。 2/22 (10日目)鑑賞教室を見学 額田大志さんと本藤美咲さんは、この日実施された鑑賞教室を見学しました。美術鑑賞教室とは、世田谷区内の小学生が美術館を訪れ、美術館のボランティアである「鑑賞リーダー」による案内のもと、開催中の展覧会や美術館の内外を巡るというもの。世田谷区内の小学生は4年生になると、授業の一環として全員がこの体験

滞在日誌 2023/2/8-9(8-9日目)

前回から約1ヶ月が経った2月8日(水)より、2月の滞在がスタートしました。額田大志さんによるこれまでのリサーチや様々な人との交流を経て、実際にパフォーマンスを創作する段階に入っていきました。 2/8 (8日目)写真撮影 この日は、活動の様子を何日か記録してくれるカメラマンの加藤甫さんが来てくれました。額田さんから美術館の中でお気に入りの場所などを紹介してもらいながら、まずはポートレートを撮影。どんな写真になっているか楽しみです。 世田美チャンネル インタビュー撮影 そ

滞在日誌 2023/1/11(7日目)

4日間あった1月の滞在は、この日が最終日。全滞在期間15日間のうち、半分が終了したこのタイミングで、額田さんへのミニインタビューを行いました。 様々なことを経験して思考するという段階から、取捨選択したものを磨き上げていく段階へと移っていく中で、これまでの滞在を振り返りながら、今後のアイディアなどについても伺うことができました。 聞き手:米原晶子(プログラムディレクター/NPO法人アートネットワーク・ジャパン) ー滞在が折り返しを迎えますが、前半はどんな時間になりましたか?

滞在日誌 2023/1/7-9(4-6日目)

前回(2022年12月20・21日)から約2週間が経った1月7日より、2023年の滞在がスタートしました。 1月は7 ・8 ・9日と11日の計4日間、額田大志さんが世田谷美術館に滞在しました。 今回の滞在日誌では、一般のお客様も参加した8日(日)と9日(月・祝)に実施したオープンデー「音を観察する」を中心にお伝えします。 1/7 (4日目)オープンデーの準備 この日が初めての週末滞在だったこともあり、休日の美術館と周辺の様子を見ることができました。お天気も良く、多くの人が

滞在日誌 2022/12/20-21(2-3日目)

12月20-21日の2日間、額田大志さんが世田谷美術館に滞在しました。 今月から来年3月にかけては、今回のように数日間連続で滞在する予定となっています。滞在初日(11月29日)には、砧公園の音をよく観察しながら、見ているものと聞こえてくる音の関係性についてのリサーチを進めていました。前回の滞在から1ヶ月が経ち、ここからどのようにリサーチが展開していくのでしょうか。 12/20 (2日目)美術館への道のりを録音 まず額田さんは、公園にいくつかある入り口から美術館までのそれぞ

滞在日誌 2022/11/29(1日目) いよいよスタート!

秋晴れの心地よい天気のなか、いよいよ作曲家・演出家の額田大志さんの滞在がスタートしました。2022年11月から2023年3月までの期間に計15日間世田谷美術館に通い、〈ボーダレスな音〉をキーワードに様々なリサーチや実験を行います。 この滞在日誌は、プログラムコーディネーターの武田が滞在の様子をお伝えしていきます。写真は全て武田撮影(※印除く)。 まずは砧公園へ 開館時間の10時、世田谷美術館の吉田学芸員から、この日の美術館ではどのような催しがあるのかなど、説明を受けまし