Performance Residence in Museum

世田谷美術館とNPO法人アートネットワーク・ジャパンは、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業を実施します。幅広い視野で自身の作家性を追求し表現する、次代を担う若手アーティストの支援・育成を目的にしています。

Performance Residence in Museum

世田谷美術館とNPO法人アートネットワーク・ジャパンは、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業を実施します。幅広い視野で自身の作家性を追求し表現する、次代を担う若手アーティストの支援・育成を目的にしています。

マガジン

最近の記事

涌田悠インタビュー動画が公開されました!

滞在中に撮影した、涌田さんのインタビュー動画が公開されました。 世田谷美術館の公式YouTube「世田美チャンネル」(https://youtu.be/bg0BjsuYG9k?si=RBoXiR8cJ7ZjtfUa)からご覧いただけます。 インタビューでは、涌田さんがダンスや短歌と出会ったきっかけ、ここまでの滞在を通して、世田谷美術館において日常とアートがどのように共存していると感じたのか等をお話ししていただきました。そして、11月以降の滞在に向けてどのようなプランを考えて

    • 滞在報告会開催のお知らせ

      身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イ ン・レジデンス(AIR)プログラム「Performance Residence in Museum 2024-25」。  10月から11月までの計15日間、世田谷美術館に滞在した短歌を詠むダンサー/振付家の涌田悠による滞在報告会を開催します。涌田は、「からだとことばで世田美と触れ合う!~日常生活とアート/アーティストと鑑賞者のあわいを繋ぐ営みとは?~」をテーマに、空間や美術作品と向き合う時間、美術

      • 9・10月の短歌

        ここまでの滞在で、涌田悠さんが詠んだ短歌をまとめてお届けします。 滞在前半の期間、様々な視点から世田谷美術館に出会っていた過程で生まれた短歌です。 後半に向けて、またどんな新しい短歌が生まれるのでしょうか。 ・企画展「生誕130年 没後60年を越えて 須田国太郎の芸術――三つのまなざし」展に寄せて ・10/4 散策リサーチ ・企画展「生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ」展に寄せて ・10/9 鑑賞リーダーインタビュー ・10/16 塚田学芸員と村上学

        • オープンデー開催のお知らせ

          2024年10月より実施している、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラム「Performance Residence in Museum 2024-25」。 今年度は、短歌を詠むダンサー/振付家である涌田悠が合計15日間、世田谷美術館に滞在しリサーチを進めています。滞在はまもなく半分を過ぎようとしています。 そしてこの度、オープンデーとして、皆さんと共に世田谷美術館を味わうワークショップを開催するこ

        マガジン

        • 滞在日誌 2024-2025
          6本
        • お知らせ
          11本
        • 事業について
          3本
        • 滞在日誌 2023-2024
          9本
        • 滞在日誌 2022-2023
          11本

        記事

          滞在日誌 2024年10月22日-23日(4-5日目)

          10月22日(4日目) この日は美術大学の授業日とのことで、その様子を見学しました。午前は鈴木学芸員による「かけ足 日本美術史」と、午後には神奈川県立近代美術館館長の長門佐季さんを迎え、「美術と文学ー神奈川ゆかりの作家を中心に」と題した講義が行われました。 「かけ足 日本美術史」は、わずか1時間半で縄文時代から江戸時代までの日本の美術を一気に概観するというチャレンジングな内容だったにも関わらず、それぞれの時代の美術がどのように繋がりながら展開してきたのか、駆け足だったから

          滞在日誌 2024年10月22日-23日(4-5日目)

          滞在日誌 2024年10月16日(3日目)

          10月16日(3日目) 前回の滞在で、美術鑑賞教室見学や鑑賞リーダーからお話を伺うなど、世田谷美術館に「訪れる」方からの視点でたくさんのお話を伺いました。 この日は、世田谷美術館の塚田学芸員と村上学芸部長から展示や普及活動など、美術館の事業全般について、働く方の視点からお話を伺いました。 ●塚田美紀学芸員 どうして学芸員になりたいと思ったのか?という涌田さんからの質問からスタートして、塚田学芸員が美術に興味を持ったきっかけ、そして美術教育の面白さに気づき、世田谷美術館で普

          滞在日誌 2024年10月16日(3日目)

          滞在日誌 2024年10月4日、9日(1-2日目)

          10月4日(1日目)●まずは散策リサーチから 滞在初日は、世田谷美術館の内外の散策リサーチから始めた涌田さん。午前中に降っていた雨も止み、青空が広がった屋外から散策開始です。 一見なだらかに繋がっていると感じていた公園と美術館には、実は東京都立(砧公園)と世田谷区立(世田谷美術館)、それぞれの敷地のアスファルトのデザインが異なり、境界があることを知った涌田さん。そのことを起点に、まさに公園(日常)と美術館(アート)のあわいを往き来しながらからだを置いてみるという体験をした

          滞在日誌 2024年10月4日、9日(1-2日目)

          まもなく滞在スタート!

          「からだとことばで世田美と触れ合う!~日常生活とアート/アーティストと鑑賞者のあわいを繋ぐ営みとは?~」をテーマとして、涌田悠さんによる滞在が10月4日(金)よりスタートします。 詳細についてはこちらの記事をご覧ください。 「Performance Residence in Museum 2024-25」滞在アーティスト決定! 滞在中は 11月17日(日):オープンデー(ワークショップの実施) 11月24日(日):滞在報告会 を予定しています。 詳細は決まり次第、こ

          まもなく滞在スタート!

          「Performance Residence in Museum 2024-25」滞在アーティスト決定!

          2024年10月から11月までの期間に計15日間、短歌を詠むダンサー/振付家の涌田悠が世田谷美術館に通い、「からだとことばで世田美と触れ合う!~日常生活とアート/アーティストと鑑賞者のあわいを繋ぐ営みとは?~」をテーマに滞在します。 ■美術館にパフォーマンス分野のアーティストが滞在する、アーティスト・イン・レジデンス 世田谷美術館とNPO法人アートネットワーク・ジャパンは、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AI

          「Performance Residence in Museum 2024-25」滞在アーティスト決定!

          プログラムディレクターコメント 米原晶子

          Performance Residence in Museumの2年目は、演劇家の藤原佳奈が世田谷美術館に15日間滞在しました。演劇活動を始めてちょうど10年目を迎えた藤原は、「上演は、場を結び、ひらくことである」という考えの元、自身の足元や周囲を丁寧に見つめ、そこにいる人々と言葉に耳を澄ませ、場を立ち上げる実験を積み重ねているアーティストです。そんな彼女が世田谷美術館に滞在することで何を考え、何を発見するのか。世田谷美術館で過ごす時間が、今後の創作活動の糧になることを願い、

          プログラムディレクターコメント 米原晶子

          担当学芸員コメント 吉田絵美

           藤原佳奈の滞在は、「いま、すでにここにあるものを見つめる」ことに集中し、真摯に創作が紡がれた尊い時間となりました。藤原は近年、創作に向かう態度や「上演とは何か?」という根本的な問題と向き合い、上演芸術を解体して編み直すことを試みています。今回の滞在もそのような意識のもと、さらに純度を高めることを目指して、「美術館を戯曲と捉え、それをいま、上演するとしたら」という問いを設定しました。滞在最終日の上演では、いかに「触媒」となりうるか模索していましたが、滞在期間全体を振り返ってみ

          担当学芸員コメント 吉田絵美

          世田谷美術館滞在を振り返って 藤原佳奈

          滞在の問いに至るまで  YouTubeの動画を二倍速で観るとき、申し訳なく思うのはなぜだろう。倍速視聴をすると、情報は短時間で手に入るけれど、語っている他者を単なる“情報”と捉えることになり、相手の存在が矮小化し、そこに“声を聴く”態度が失われてしまうことが気になるからじゃないか。     SNSのおかげでこれまで社会の中で見えないものとされてきた意見や訴えが、ずいぶん可視化されるようになった。それをはっきり意識するようになったのは、#MeTooの動きがあった2017年頃か

          世田谷美術館滞在を振り返って 藤原佳奈

          滞在日誌 2024年2月4日(15日目)

          滞在最終日となりました。この日は上演と滞在報告会(トーク)を行います。 午前中に集合し、最後の確認をしていた藤原さんと坂口さん。お昼には、上演の前半パートで協力を頂く橋本副館長、鈴木学芸員、鑑賞リーダー(世田谷美術館ボランティア)の中村さんと打ち合わせをして、段取りや立ち位置などを確認しました。 あっという間に開場時間となり、観客の皆さんが少しずつ集まってきます。 ここからは上演の様子を、主に写真でお伝えしていきます。 上演 滞在報告会 滞在報告会では、吉田学芸員

          滞在日誌 2024年2月4日(15日目)

          滞在日誌 2024年2月1日-3日(12-14日目)

          滞在最終日に向けて、ラストスパートです。上演の内容や流れが固まってきていますが、最後まで細かい調整を続けていきます。 2月1日(12日目)歌詞を検討 上演の中で俳優の坂口彩夏さんが歌う歌詞を検討することからスタートしました。それぞれのパートがどのように作用し合って行くのかという大きな流れを考えながら、単語の微妙な違いにも気を配り、聞いた人の中に立ち上がる感覚や印象を一つ一つ丁寧に検討していきます。 オープンデー この日は、オープンデーとして15:00-17:00の間に

          滞在日誌 2024年2月1日-3日(12-14日目)

          滞在日誌 2024年1月28日-31日(8-11日目)

          2月4日(日)の上演に向けて本格的に創作を進めていきます。次第に見えてきた大きな流れや方針を、少しずつ具体的なシーンや動きに落とし込んでいきます。 1月28日(8日目) 枝と共存する 前日の滞在で、技術のない自分達が短期間で人の形を目指そうとすると、今回の上演で使用したい媒体としての人形にはならない、と感じた藤原さんと坂口さん。そこで砧公園に出かけ、落ちていた木の枝を採集。この枝を上演で使うことにしました。 今日は枝に処理を施して、講堂で使える状態にするところからスタ

          滞在日誌 2024年1月28日-31日(8-11日目)

          滞在日誌 2024年1月26日-27日(6-7日目)

          後半の滞在がスタートしました。ここから最終日の2月4日(日)まで一気に駆け抜けていきます!前回の滞在が終了した昨年の12月24日(日)からの約1ヶ月間、藤原さんの中で上演のイメージや構想が立ち上がってきたようです。 1月26日(6日目)人形製作にトライ 上演では人形を使うというプランを考えているため、この日は人形遣い・人形美術・人形劇作演出家の長井望美さんにお越しいただき、様々なアドバイスをいただきました。 上演を通してそこにどんな場を立ち上げたいのか、その時に人間と人

          滞在日誌 2024年1月26日-27日(6-7日目)