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わたしたちの結婚指輪を買うまでのストーリー。
入籍して1ヶ月が過ぎた。
去年の10月頃から同棲していたし、そのあとの広い部屋への引越しも終えていたから、入籍して大きく変わったことはなかったわたしたち。
変わったことといえば、結婚指輪を付けるようになったことだ。
わたしは結婚指輪を付けるのを、もうそれはそれは狂おしいほどに楽しみにしていた。
もともと指輪が大好きなのと、今までずっとずっと結婚指輪に憧れていたものだから、本当にその日が待ち遠しかった。
いろんな指に指輪をつけてきたけれど、左手の薬指にだけは付けたことがなかった。
指輪って付け慣れてる指だと、あっという間に馴染んでしまうから。
左手の薬指だけはいつまでも新鮮に感じていられるように、ペアリングを買っても、一度も左手には付けたことがなかった。
その甲斐あって、1ヶ月が過ぎた今でも、左手の薬指には幸せな違和感がちゃんとある。
この指輪は入籍の1ヶ月以上前に手に入れていた。
入籍の1週間前までは見えないところにしまっておいて、1週間を切ってからは、定位置と決めた場所に、ケースを開けずに置いておいた。
ラスト1週間は、わたしは毎日こっそりリモートワーク中にケースを開けて、5分だけ!と眺めていたりした。
とにかくこの指輪のことは気に入っている。
仕事中も気づけばぼーっと指輪を見つめてしまうし、写真に映り込む自分の指に付いてる指輪を見たって、うっとりしてしまう。
指輪を買うまでのストーリーはこんな感じだ。
わたしのことだから、なかなか決められずに迷いまくるだろうなと思っていて、だから少し早めにお店に見に行き始めた。
そしたらなんと、ほぼ1日で決定。
見たお店は、4店。
実際に試させてもらったのは、3店。
買いに行く前から、もうスマホに穴が開くんじゃないかくらいインスタなどで物色していて、でも指がムチっとしているわたしは、候補にあげていたものがどうもしっくり来なかった。
試しにと、全く候補になかったデザインを、Mさん好みそうだったから付けてみたら、あれ?これすごい良くない?と思ったという流れ。
こんなにすぐ決めていいの?と不安になったから、一旦初日は買わずに帰宅した。
帰宅したあともその指輪のことが頭から離れなくて、もう次の日にまたお店を訪れて、さらっと購入した。
Mさんは自分の分もわたしの分も買ってくれようとしたけれど、結婚の証はお互い贈り合いたくて、そういうことにした。
Mさんは、
「ぷる子ちゃんからのプレゼントなんだね」
と嬉しそうにしていた。
ちなみに、Mさんはなんでもいいよとのことで、100%わたしの意見で決定した。
どのお店でも「お優しいですね」と言われたけれど、いえ、意志がないんです、と言いそうになった。
ずっと付けるものなのにほんとにいいのかなと思ったんだけれど、結婚指輪の好みだけは譲れそうになかったから、それはほんとにありがとうMさん。
とはいえ、付け始めたその日から、帰宅後ケースにしまうとき、Mさんは必ず毎日指輪を磨いている。
わたしは磨かないのに。
ヒゲも剃らずにスーパーに行くだけの時でも、
「あ!指輪忘れた!指輪しないとぷる子ちゃんと歩く資格がないのに!」
とよく分からないことを言うくらい、ちゃんと気に入っているみたい。
いつまでも仲良く、この指輪をずっと大切にできますように。
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