要介護状態の人はほとんど認知症が原因ですか?介護のゴカイ②
「要介護状態」になる人って、認知症が原因の人ですよね?うちの親は、歩くのがずいぶん不安定になってきたけど、頭がしっかりしているから、介護認定なんて縁がない事ですよね。
それ、ゴカイです!
要介護者について、介護が必要になった主な原因についてみると、
1位「認知症」が18.7%と最も多く、
2位「脳血管疾患」が15.1%です。
脳血管疾患から脳血管型の認知症になる方も多いので、ここまではたしかに、認知の理由が要介護の理由となっている方が多いのですが、
3位には「骨折・転倒」12.5%、
4位には「高齢による衰弱」13.8%、
5位は「関節疾患」が10.2%となっています。
年相応の物忘れはあるけれど、特に認知症の症状はない、でも、足腰が弱くなってきたり、体力的に衰弱している…。こうした状況は、介護認定を受ける十分な理由です。
介護度は7段階。要支援1の基準はどのくらい?
介護度は7段階あり、要介護(5段階)の認定にはならなくても、要支援(2段階)の認定でも、介護保険のサービスを受けることができます。たとえば「要支援1」の基準は「日常生活を自立してほぼ行えるが、要介護予防のために軽度の支援が必要。→基本的に一人で生活ができるが、家事や身の回り事の一部において見守りや支援」となっています。
介護認定が出るとどんなサービスが受けられる?
介護度によって、介護サービスを受けるための「単位数」が決まっています。その「単位数」の中で介護サービスを受けることできます(本人負担は多くの人が1割。2割、3割の人もいます)。シルバーカーや車いすのレンタルや、家の手すりの設置などできますし、デイサービスに行って体操をしたり、入浴を手伝ってもらったり、ヘルパーに家に来てもらい掃除や洗濯、食事の準備などを手伝ってもらうといったサービスを受けることができます。介護サービスを受けながら、安全に今までの心身の状態や生活の維持をすることも、大切な視点です。
少しでも日常生活に不安を感じたら、「私なんか該当しない」「うちの両親は会話はしっかりしているし」と躊躇せずに、市区町村役所の福祉窓口や地域包括支援センターに相談してみましょうね!
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