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【新しい居場所作り】takahiro


~あるランチタイムのひと時~

梅雨の時期、雨足が早くなる中、午後の休みを利用し曜日限定で開店しているランチへ出かける。コロナの影響で約3ヶ月前に初めて食べて以来、久しぶりの訪問。週に1回だけ精進ラーメンを提供している。さっぱりしていて、食べ応えのある味はお気に入りである。


入口前の小道に濡れた足跡が続く、12時を過ぎており、先客がいること想像しながら、入室すると、昼休み中に来客されているたくさんのお客さん達。カウンター席の荷物を避けて席を空けてくれた方の隣にお邪魔し様子をみる。


店内はテーブル席が一つ、座敷席が2テーブル、カウンターが4~5人席。座席の1テーブルを除き席が埋まっている。厨房には1人。普段は2人で切り盛りしているが本日は休みとの事。


平日の休み時間のタイムリミットがあるなか、注文が重なり、慌ただしくなる厨房。12時40分を過ぎ、食べ終わった方の会計待ちがみられ始める。誰もせかすことなく、何が一番円滑なのか模索しながら声掛けし動いている。

調理で手が離せないと判断すると、セルフ会計でお金を確認し、レジから申し訳なさそうに、金額を口頭で伝えながら、おつりを取る。お客さん。

新しいお客さんの水が届いてないと、帰り際にこっそり伝えて帰るお客さん。

新規のお客さんと判断すると、また来れるからと昼休みの時間を心配しラーメンの注文をゆずり、帰宅するお客さん。

私が昼休みではないかと気遣ってくれる、お客さん。


店主の人柄なのだろうか、お客さんが店を求め、力になりたいと尽力する姿は、こころ打つものがあった。


そのお店は、ラーメンを食べる場所だけではなく、憩いの場所、安らぎの場所として、関わる方が大切にしている。飲食店のイメージや枠を超えていた。


この関係性に、今後目指す、居場所作りのヒントを感じた。できあがったサービスを提供することが増えている現在の状況ではなく。昔は当たり前にあった風景ではないか?お客さんと店主ではなく、一歩近い存在。


良い縁に良い関係性が気付ける人でありたいと想いながら店を後にした。


takahiro

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