ファシリテイテッド・コミュニケーション(FC)を見破るシリーズ その3
さて。とうとう大御所にツッコみましょう。
ファシリテイテッドコミュニケーション(FC)が90年代に完全に疑似科学認定された後、なぜ2000年代になって復活してしまったのか?
それはソマさんとティトさんの登場なんです。インド出身の親子ですが、カリフォルニアの「自閉症は治る」系団体の手引きでどうやら米国に来て、主要メディアで取り上げられてしまったんで、再び火が着いたんです。
前回のイドさんも、ここの弟子です。
マジでね。私はトランプ大嫌いだけれど、日米のメディアのクソさにも呆れてるわ。なんつうんだろう?
このシリーズの最初に書きましたが、
わざとなのか、無知なのか?
日米両方とも政治がポンコツ化していますが、皆さんも不思議なりません?笑
でも当時はそんな事は思わなかったので、主要メディアのドラマティックな動画を観てそりゃ感動しましたよ。とにかく凄いなと。
でも今は客観的に分析できます。
あくまでも仮説ですが見ていきましょう。まずこの動画は長いのですが、40分30秒ごろから、大御所親子の実演が始まります。
かなり速いペースでタイプされますが、やっぱりお母さんの頭と手が一緒に動きますでしょう?
似てますよねえ。他のケースと。
私が気になった点を下に書きます。
前半はティトさんは大変静かにタイプします。お母さんも動きは無く、じっと見つめるだけに見えます。
44:00くらいからタイプしながら文字を読み上げるスタイルになります。
44:50で好きな音楽を聴かれたとき、Doris Day からKaty Perryまでとジョーク混じりに答えるのですが、from doris de to katy periと入力します。意外と簡単な人名で間違えるんだなと思いました。
45:45で、ティトさんはIt is a philosophyと書いた後に、お母さんの方を向いて"done?"か”no?"みたいな声を出しながら、ジェスチャーをします。するとソマさんが何かを言いながら「止まれ」のジェスチャーで止めます。
すると司会者(Deejの父)が、すかさずティトを呼びます。そしてソマさんがニコリ、ニヤニヤとします。
そして次の質問が来ると、顔がスッと真剣モードになり画面凝視モードになります。彼女の場合は、薄っすらと口が開きます。
不自然。すっと入力モードになるんです。お母さんが。
50:00のところで、class(教室)という単語を書こうとして、なぜかchとかcoaとか打ってしまいます。
こんな打ち間違いあります?
そこでビデオカット編集が一瞬あって、今度はclと打つのですがまたそこで固まってしまいます。するとソマさんが手を伸ばして一度消し、手でプロンプトを与えてやっと打ちます。
こういった動画も相当編集されている疑いがあります。
52:20くらいから、お母さんの手と頭の動きがわかりやすくなってきます。
1:08:40でsightと打とうとして、sideと打ちます。
1:09:29ではbelowと打とうとして、becau。
こんなとこかな。「あれ?」ってなったのは。
仮説ですが、打ち間違いのパターンを見ると、単語の最初の音がまず出て、それをプロンプトにスペルを引き出すけれどたまにバグるって感じですかね?
東田さんもそんな感じじゃないですか?
実はうちの子にそれがよくあるんですよ。
Pretzelってスペルが難しいからpizzaって書いちゃうみたいな。でもそれは知的障がい者だからそうなるわけです。
彼らは「高知能」設定ですからね。
こう言うと「自閉症だから」を言い訳にしてきたりしますが、うちの子がもしFCをやっているとしたら、例えば「pi」ってタイプしちゃった時に「pr」のキューを送る事により「あ、こっちか!」みたいに修正させることができる。
文字盤でも最初の音から訓練するようなので、ある意味、人間予測入力機能になっているんじゃないかと。
そして安心要素のお母さんが隣でピンチの時にちょっと動きでヒントくれると、訓練の賜物で最初の音から単語に辿り着ける。
つまり人名など、予測に出てこないものは音のヒント(誘導)から導き出せないので、好きな歌手の名前を書けない傾向がある。
30代でドリス・デイ出てくるのが怪しいじゃんよ。
美空ひばりって答えるようなもんよ。笑
しかもタイプで「みそひばり」みたいな間違いしてる。
あるか?これ?
彼らを擁護する部分があるとすれば、母ちゃんの代弁役として、彼もまんざらでもないのかもしれない。
しかし叩き込まれた脳の単語予想入力機能が、お母さんの好みに染まってしまう。
これは子供の意思を操っているとも言えないか?FC/RPMの子の多くはお母さんの喜ぶ事を書くのはそれじゃないかなと。
うちの子がもしタイプできたら、
母ちゃんうぜえ。
だと思うもん。笑
あとね。もう一個気になったのは、ここ(1:06:30)で、ティトさんがソマさんに指を差し、「ちょっとそれやめて。」的な素振りを見せるんですよ。するとお母さんが動きをやめるんです。手で頭を押さえて。
これ。
母ちゃんうぜえ。
じゃね?笑
あのね。私の経験上で言いますが、こういう自閉症の方は確かに言語ベースの知能で言うと「ザ・知的障がい者」なんですけれど、言語ベースで無い部分で凄い発達しているところはあるんですよ。
だからこそ、こういうのが流行ってしまうんだとは思います。でもそういうのも全部ひっくるめて、受け入れて前に進む。
私はそこに本物のインクルージョンがあると考えています。
まずは大槻教授と韮澤編集長の分析を聞きたいです。
というわけで、もし皆様の周りにFCに行ってしまいそうな方がいらっしゃいましたら、このnoteのマガジンを是非おススメください。
それでも、敢えてまだやりたい人は止めません。