「姿勢と箸使いはビジネスの基本スキルです!」
ということで、みなまさごきげんよう。
タイトルにしたのは『義母と娘のブルース』確か、第6話からです。
高校生のみゆきちゃん(上白石萌歌さん)が学校の教室で担任教諭から姿勢の良さを褒められたときに姿勢と箸使いはビジネスの基本スキルだと義母から教わった、という返答をします。
姿勢と箸使いがどうしてビジネスの基本スキルになるの?
いい歳をした大人のオジサンやオバサンだって、握り箸に猫背だったりするじゃない。
と、思われるかもしれませんが、この二つがもたらす「印象」はビジネスどころか交友関係や婚活にも響きます。
婚活中の女性からもよくお伺いする嘆きが「イケメン(または美女)だし、悪い人じゃないけれど、食事中の行儀が悪いので一回お食事行っただけでお断りしました。」というものです。
それはお箸使いに限らず、たとえば左手がお留守の「犬食い」だったり、「姿勢が悪かった」だったり、「食べているときにずるずるくちゃくちゃと音がする」だったり、店員さんへの態度に敬意が見られなかったり…と多岐に渡る場合もしばしば。
わたくしも、親しいお友達でも「この方とは一緒にご飯は遠慮したいな…」と思う方がいます。そうすると、当たり前ですがお茶に行くことはあっても食事へお誘いすることは極端に減ります。
自分が好意を持ったり、素敵だな、と思った相手からお食事に誘われない、もしくは誘われる回数が減り、最終的にはなくなった…
という方は、食事の際の行儀作法がどうなっていたか、自分で振り返ってみるのも良いかもしれません。
そうした行儀作法から人となりというのは透けて見えてしまったりもするので、ビジネスともなると相手がビジネスパートナーとして不足はないか、ということの判断にもなってしまいます。
さらには、上司から見て部下の行儀作法というのはその方を会食などの席に連れていくかどうかの判断材料にもなってしまいます。
「あの人は仕事もできるし、行儀作法もきちんとしているから、どんな会食の席に連れて行っても恥ずかしくない。そろそろ大事な接待も連れて行ってみようか」
になるのか
「あの人は仕事はできるけれど、行儀作法がなぁ…先方に失礼があっては困るし、今回は止めておこう」
になるのか。
実際に、わたくしのレッスンへおいでくださった方が「部下の行儀作法が残念な状態で…会食に連れて行ってあげられないのだけれど、自分も教えるほどしっかりとした知識があるわけではなかったので、先ずは自分が学びに来ました!」とおっしゃることもしばしば。
そうしたこともあるのでしょう。
わたくしも参加することにいたしました女子学生、特に就職活動をしている女子大生に特化したプラットフォームでは就活の一環として食事マナーも身に付けることを推奨しています。
こうして若人ががんばっているのに、大先輩が基本スキルができていないと、オトナとしては逆にちょっと恥ずかしいですよね。
箸使いも、姿勢も、ちょっとの意識であっという間に変わります。
かくいうわたくしも元は「握り箸」の人でした。
わたくしの場合は中学の終わりに直しましたので、「長年の習慣」も意図すれば変えられる、というのはわたくし自身が身をもって証明しております。
ちなみにわたくしが自分の箸使いを改めようと思ったきっかけは、シドニー在住だった当時、お友だちの家に遊びに行ったところ、お父様がレストランへ連れて行ってくれたのです。そこはシドニーでは有名な、どちらかというとそれこそビジネスマンの接待に使われるような高級鉄板焼き屋さんでした。
お友だちもわたくしも、二人そろってまともな箸使いができないことをお友だちのお父様は苦笑いしてみておられ、鉄板焼きのシェフも「最近は日本人よりオーストラリア人の方が上手にお箸を使ったりしますからねぇ」と苦笑。
そのとき、「このままじゃダメだ!」と初めて思ったのです。
日本人のわたくしが、外国の方よりお箸がまともに持てないなんて、日本人としてのアイデンティティの崩壊だ…!ぐらいにショックを受けたのです(笑)。
幸いそのお店は現地のオーストラリア人のお客様向けに箸袋の裏に「お箸の使い方」をイラスト付きで紹介しておりましたので、その箸袋をいただいて帰り、自宅に戻ってから暇さえあればお箸を持つ練習をすること数日。
ちゃんとお箸が扱えるようになりました。
たったの数日、です。
はっきりとは覚えていませんが、一週間もかかりませんでした。
今でも、「あの時きちんとお箸に向き合ってよかった!」と心底思います。
大人になればなるほど、周囲に素敵な方々が増えれば増えるほど、
あのままの箸使いでは自分が恥ずかしい思いをしていたといいますか、
いまほどお食事や会食といったものを楽しめていなかったように思います。
あなたの箸使いと姿勢、いつ直すの?
今でしょ!
ですよ。
箸使いも姿勢もお食事マナーも網羅できます↓