美容師に必要な国語力
今日は、スタッフを教育する上での大発見をしたお話です。
発見したのは妻です。
20歳の新人スタッフの話なのですが、そのスタッフは接客マナーも素晴らしく、言葉遣いも若者とは思えないようなきちっとした話し方ができ、こちらの質問に対してすぐに答えることができる、私から見ると「頭の良いスタッフ」です。
しかし、本人に「お前、地頭いいなぁ」と言うと、「僕、頭悪いんですよ!」と言い張ります。
どう考えても頭悪くないよなぁ?と思っていました。
大事な試験勉強していた時の話なのですが、かなり前から準備をし、勉強したのにもかかわらず、思ったような成果が取れませんでした。
これを見たとき、なんでだろう??
効果的な改善策をアドバイスしてあげることができませんでした。
これに関して、何でだろうね?何でだろうね?
毎日毎日話していたところ、妻がいました「そういえば、春合宿のときの音読が全くできてないことを思い出したんだよね」
妻曰く、合宿の時に配布した資料の音読を、そのスタッフにやってもらった時、漢字は読めないし、接続詞も読み飛ばしたり、つっかえつっかえでほとんど読めてなかったことが、テスト勉強しても結果を出せない理由だと仮説を立てました。
そのことを決定づける話があります。
妻の甥っ子が小学生の時、音読ができずコミュニケーションがうまくできていないことを、担任の先生が「発達障害の可能性があります」とお母さんに言ったそうです。
お母さんは、それは絶対ないと思い、国語を上手に教えてくれる塾の先生を見つけ、1年間徹底的に国語を学ばせたそうです。
すると音読もできるようになり、読書感想文をかけるようになり、問題も解けるようになり、人とのコミュニケーションを円滑にできるようになったそうです。
私も聞いたことがあるのですが、小学生の時に国語ができなくて、質問の内容が理解できないまま、中学生高校に上がってしまうと、もう何もかもわからない状態になるというのを思い出しました。
そりゃそうですよね。
どんなに地頭が良くても極端に言えば、全て英語で出題されて、読めない問題を答えろと言われてるようなもんなのですから。
自分のことを思い返すと、コミュニケーションや試験ができなかったという事はありませんでした。
なので、国語の大切さがここまで大事なんだと言う事は気づきませんでした。
しかし、私もお恥ずかしながら30歳まで本をほとんど読んでいませんでした。
自分では気づかなかったのですが、妻から言われたのは、
人前で音読する時に漢字が読めなかったり、
会議で書記をすれば漢字が書けなかったり
している姿を見て、とても恥ずかしかったようです。私は漢字が読めなかったり、書けなかったりすることを気にしていなかったのですが、今考えたら30歳過ぎた大人が、あまりにも漢字が読めない書けないというのはいかがなものかと思います。
そんな私に妻は読書を勧めてくれて、30歳から本を読む習慣を作ることができました。
最初は相当抵抗しましたけど(笑)
そんなこんなで、改めてスタッフを教育する上で、国語力を伸ばしていくことが、まずは大切なんだと言うことを大発見した次第です。
ほんとに教育は深いなぁと思います。
土台がない状態で建物ばかり立て、みてくれだけ良くしてもどこかで壁に当たる。
今回で言えば、小学生でみっちりやるべき勉強をしなかったこと、サポートされてこなかった事が、大人になってから苦労することになるなんて・・
改めて小学生の頃の勉強は大事なんだなぁと思いました。
なので、私のサロンではこれから全員で(私も含め)、音読を取り入れた国語力を上げる勉強をしていきたいと思います。
レベルの低い話だと思う方もいるかもしれませんが、国語力がなく、大人になっても人とのやり取りで正確に質問に答えられない人が多かったり、言ったことを違う意味で受け取って憤慨したり、落ち込んだりする人が非常に多いようです。これも全ては国語力に紐付いてくるのではないでしょうか。
世の中に1人でも多くの素晴らしい美容師を排出できるように、日々教育に取り組んでいきたいと思います
続く
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