音楽と美術とアイドルが好き。

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わたしはいつだって、還りたいと思っているよ

    • 何かを捨てなきゃいけないなんてことはないよね

      ・大人になるにつれて、何かを諦めるという経験も増えてきた気がする。 ・人間が何かを成し遂げるためにヒトの一生なんて短すぎるくらいで。好きなこと、やりたいこと、なりたい自分、全部を手にしようとすれば、そんなことはヒト1人分の生涯で足りるはずがないよな、と思ったりもする。 ・昔、といってもそれはたかが1年前、もっと言えば半年前くらいのことであるが、その頃の私は全てを手に入れようとして、それはそれは苦しい思いをしていた。 ・最近は「諦め」を覚えたからか、以前のような苦しい思い

      • 私はリストもビバップも聴けない

        フランツ・リストは、彼の時代においても、そして現世でも大きな人気を博しているピアニスト・作曲家である。音楽にさほど詳しくない人でも、その名前は耳にしたことがあるだろう。有名人には、有名になるだけの理由があるものだ。 そんな人気者、リストの音楽が聴けない、なんてのたまえば、古今東西、たくさんの人を敵に回してしまうだろうか。 私はリストの音楽が聴けない。それは彼の音楽が嫌いだからではない。寧ろ、好きすぎるからこそ聴けないのだ。 リストの音楽を聴くときはいつも、うっとりする。か

        • 私流・現代アートと仲良くなる方法

          美術に興味を持ち始めた大学1年生の頃、私が美術と触れ合う方法は美術史の講義を受けるか本を読むかのほぼ二択でした。 美術作品を目で見て覚えてはいましたが、だいたいデジタル画面で見るか、紙に印刷されたものを見るか。この年、美術館に行ったのも記憶では一回きり。その頃に大きな興味を持っていたのは、時代で言うと印象派〜表現主義あたりまで。あまり、というか全く現代アートには興味がなかったし、何がいいのかわからなかった。 2年生から現在までは、それなりの頻度で美術館を訪れるようになりまし

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        わたしはいつだって、還りたいと思っているよ

          平面の絵画作品の先にも、目には見えない音楽作品の先にも、必ずそれらを生み出した生身の人間が存在していたということ。それらを享受した人間も、時代を越えて数多く存在していること。どうしようもなく素敵なことだと思いませんか?

          平面の絵画作品の先にも、目には見えない音楽作品の先にも、必ずそれらを生み出した生身の人間が存在していたということ。それらを享受した人間も、時代を越えて数多く存在していること。どうしようもなく素敵なことだと思いませんか?

          企画展で思いがけずルドンの絵画に出会う瞬間が大好き

          企画展で思いがけずルドンの絵画に出会う瞬間が大好き

          T-SQUAREと私とフュージョン

          先日、JAZZ-FUSION SUMMIT 2023という、ブルーノート東京35周年企画のライブへ足を運んだ。 出演アーティストは、CASIOPEA-P4、DIMENSION、T-SQUARE、ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ。 J-Fusionを代表するバンドが一堂に会している。 CASIOPEA-P4、 T-SQUAREに挟まれたDIMENSIONが、MCで「中間管理職」を名乗ってしまうほどのことだ。 私はフュージョン、特に日本のフュージョンが大好きだ

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          カンヴァスの向こう側-空間概念

          3年ほど前のこと。美術の勉強を始め、美術の魅力に気づき始めた私には、しかしそれでも理解することの出来ない美術のジャンルがあった。抽象画だ。 その頃の私には、抽象画の魅力など、少しもわからない。しかし、理由は不明瞭だが、「抽象画が好きな人はかっこいい!」というイメージを持っていた。そんなかっこいい人間になれないことが悔しくて、いつか抽象画を好きになってやるんだ…!と、訳の分からない意気込みだけは充分にあった。 大学の図書館に通い詰め、抽象画の代表的な作品や、鑑賞のポイントが

          カンヴァスの向こう側-空間概念

          ma donna-わが淑女

          表現主義の絵画はいつだって、わたしの純情を踏み躙って、精神をぐちゃぐちゃに掻き乱してくる。 そんな作品たちに、わたしはいつでもこころを奪われてしまう、これは不可抗力だ。 得体の知れない、わたしを呑み込んでしまいそうな、畏怖の対象とさえ捉え得る蠱惑を、言語化してしまえればきっと、恐ろしさは軽減されるだろう。 しかし、そんなことをしてしまえば、わたしがこれほどまでにこころを鷲づかみにされるような経験も、ふ、と白昼夢のように消え去ってしまうような気もするのだ。 あなたにならばわた

          ma donna-わが淑女

          恐怖、あるいは

          目が覚めると、台風。 夜更かししたということもあるが、それ以上に、おそらく気圧のせいであろう。なかなか体調がすぐれない。 しかし、何故だろうか。 日常的に発生する「雨の日」はただただ憂鬱なだけであるというのに、気象災害が起こると、どうも憂鬱なだけではない、不思議な気持ちになる。 感じ取るのは、例えば…救済、のようなもの、だろうか。(もちろん、気象災害によって起こるさまざまな弊害を肯定しているわけではないので、そのあたりはご了承願いたい。) あまり人と接することが得意で

          恐怖、あるいは

          食べ物の好き嫌いがなくなっていくということ、世界が広がると同時になんだか喪失感 大人になるって、寂しいことかもしれない

          食べ物の好き嫌いがなくなっていくということ、世界が広がると同時になんだか喪失感 大人になるって、寂しいことかもしれない

          シテール島-喜びの島への船出

          浮遊する和声感、旋回する音形…ドビュッシーによって描かれた《喜びの島》は、このような音楽的工夫によって、どこか宙に浮いたような、独特の世界観を作り上げている。ドビュッシーが印象主義の作曲家か、象徴主義の作曲家か、という議論はたびたび発生するが、印象主義的な、水の揺らぎに通ずるものも感じられるし、或いは象徴主義的に、人間の内面に渦巻く感情を描いた音楽にも感じられる。 この曲は、ヴァトーの絵画《シテール島への船出》に基づく作品であると考えられてきた。背景に渦巻く色彩感は、まるで喜

          シテール島-喜びの島への船出

          正解

          小説、数学の方程式、宇宙、音楽、美術。 過去のわたしが好きだったもの、今のわたしが好きなもの。 好きなものたちに向き合うことって、歳をとるにつれて、辛さも増してくる。 「正解」を求めてしまうからだ。 正解を求めて、好きなことが本当に好きかもわからなくなってくる。 入試では、模範解答どおりに小説の読解を進めなければならない。数学では、解を求めるプロセスは重要視されず、ただしい解を求めることだけが大切だ。宇宙の神秘に思いを馳せることは、テストという紙切れ一枚の上では要求される

          過去に縋るということ

          人は、過去に囚われてばかりの愚かな生き物だと思う。 過ぎ去った過去やその過去に犯した過ちは、どれだけ想ったって、どれだけ待ったって、もうどうしようもないことなのに。 自分が囚われている「過去」を振り翳すことは、時として他人を傷つけることにさえなる。 そんな過去に囚われるなんて、甚だ愚かしい。 年の瀬だから、なにかを振り返りたくなったのだろうか。 なんとなく読みたくなった、一年と少し前の日々のことが記されている日記。ふと目についたから開いてみた、高校の卒業アルバム。 過ぎ去

          過去に縋るということ

          邂逅 - ヒイズミマサユ機、PE'Z、H ZETTRIO

          "ヒイズミマサユ機"って、なんか変な名前。なんでカタカナなんだろう。でも、なんで全部カタカナにしなかったんだろう。キが機械のキ…ツッコミどころが多い名前でインパクト強すぎ。 私がヒイズミマサユ機という名前を知ったきっかけは、エレクトーンを習っていた音楽教室の発表会やコンクール。作曲者の欄にこの名前が書いてある曲は、なんか楽しくて結構好き。変な名前だし、よく見かけるから、どんな人か知らないのに名前だけはバッチリ覚えちゃった。メロディが歌っぽいからJ-popなのかな? 高校生

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          H ZETTRIOのススメ

          H ZETTRIOは私が大好きなピアノトリオだ。ジャズやポップス、ロックなどの要素が混ぜこぜになった唯一無二のトリオであり、ジャンル: H ZETTRIOといった感じだろうか。 メンバーはH ZETT M(piano、青鼻)、H ZETT NIRE(bass、赤鼻)、H ZETT KOU(drums、銀鼻)。3人とも鼻に色がついており、見た目にもインパクトがある。ちなみに、私がハマりたてだった頃は、この見た目から「3人は一切言葉を発さないキャラなのかな?」と想像していたのだが

          H ZETTRIOのススメ