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3本抜歯宣言からの逆転劇!笑顔のセカンドオピニオン

ちょうど2週間前のこと。
長い道のりを経てやっと予約を取った小児歯科で、先生から長男の歯についてこう告げられました。

「虫歯が5本ありますね。次回、3本抜きましょう!」

正直、頭が真っ白になりました。
3本!? 抜く!? 乳歯だからって、そんなに簡単に抜くっ??!


これまでの経緯はこちらをご参照ください↓

これまで3ヶ月ごとに定期検診を欠かさず、息子の歯の健康を守ってきたつもりの私は冷静ではいられません。
抜歯しか方法はないのか、慌てて聞き返しましたが、虫歯の進行具合を抑えるには必要な処置だとのこと。

一方で、次回の予約はなんと2か月後。

え?抜歯が必要な状態なのに、そんなに待って大丈夫なの?

私の心配をよそに、診察は淡々と終わりました。

その翌日、電話が鳴りました。
「明日、10時にキャンセルが出ました。受診されますか?」
息子を学校に行かせるつもりで準備していましたが、すぐに予定変更。
学校に連絡をして、翌日また歯科へ向かいました。

一気に3本? 無理ですって

受付を済ませると、歯科助手と思われる女性がやってきて、今日のプランを伝えてくれました。

  1. 今日は左側の虫歯1本を抜歯

  2. 同じく左側の1本を詰め物で処置

  3. 右側の虫歯2本は次回抜歯

  4. 同時に右側の1本を詰め物で処置

理由は簡単。3本一気に抜くと両頬が腫れる可能性があり、息子の日常生活に支障をきたすかもしれないから。
まぁ、そりゃそうだよね。

本当にこの選択で良かったか?

処置室への保護者の立ち入りは禁止。
英語がほとんど分からない息子は、心細そうに歯科助手に連れられて奥へ消えていきました。その小さな背中を見送りながら、私の胸には不安がいっぱいでした。

「英語、大丈夫かな?ちゃんと怖くないように説明してもらえるかな?」
「この歯医者さん、本当に信頼していいんだろうか?」

そんな思いを抱えながら待つこと約30分。息子が戻ってきたとき、頬にはくっきりとガスマスクの跡が残っていました。目が赤く、少し腫れているようにも見えました。
「痛かった?」と聞いても、息子はただ黙ってうなずくだけ。
心がぎゅっとなりました。

歯科助手からの説明は
「無事に終わりました。He did very well!」
だけで、処置した歯科医の顔も見られないままです。
抜いた乳歯を持って帰りたいと伝えると、「医療廃棄物として処理しました」
と一言。
あぁ、ヒノキのケースに大事に集めていた息子の乳歯コレクションが、こんな形で失われるなんて。

遠くても、安心を求めて

さすがにこのまま同じ歯科に通うのは不安。
少し遠くても、評判の良さそうな小児歯科にセカンドオピニオンを求めることにしました。高速道路を使って片道30分の道のりです。

次に訪れた歯科は、最初から対応が全然違いました。
保護者が診察や処置に同伴できるのはもちろん、歯科医の先生も嫌な顔ひとつせず、「セカンドオピニオンですね。もちろんどうぞ」とにこやかに対応してくれました。

「虫歯は2本だけですね。あと1本は経過観察で大丈夫です」

「この2本も数か月で自然に抜けますから、本人に症状がなくて困っていなければ処置しなくても良いですよ」

さらりとそう言われて拍子抜け。
これまでの不安は何だったんだろうと感じましたが、先生の穏やかな説明を聞いて、肩の力がすっと抜けました。

息子に対しても器具を一つずつ見せながら、「これからこうするよ」と身振り手振りで伝えてくれ、処置中は頭上のテレビでYouTubeが見放題。
ヘッドフォンをつけているので、器具の嫌な音も聞こえません。
帰り際、息子は「もう終わり?帰るの?」とニコニコ顔でした。

歯医者、変えよう

もちろん、どちらの歯科医が正しいかの判断はつきません。
「後医は名医」とも言いますし、私がセカンドオピニオンを求めたことで意向に沿う提案をしてくれた可能性も否めません。
でも、院内の雰囲気や保護者への対応を総合的に考えて、私は今回の歯医者さんに通うことを決めました。息子の安心した顔を見て、その選択に間違いはないと思えたのです。

ちなみに、新しい歯科で「ホームケアを頑張りたいので良い歯磨き粉を処方してほしい」とお願いしてみたところ、何とフッ素5000ppm配合の歯磨き粉をプレゼントしてくれました。日本の上限1500ppmと比べると驚きの数値ですよね。
アメリカでも5000ppmがMAXのようです。

これで息子の虫歯ともサヨナラできる……と信じたいです!

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サリー🇺🇸夜な夜なシフォンケーキを焼くFP
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