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その先を生きている

普段早く就寝してしまう(平日・休日問わず9時台)ため、見たいと思っているテレビ番組をHDDに録画して撮りためています。
今日は何週間も撮りためてしまっていたものを見る日。

「美の巨人たち」は十数年楽しんでいる番組の一つ。
先月のものを一気に見ていたため、戦時中をテーマにした週が続いています。広島にある教会と、長野にある無言館について。

無言館は母と父が結構前に訪れたことがある、と話していました。
私もその名前は聞いたことがあり、戦時中亡くなられた方の作品が展示してあるということを”知っている”程度でした。

番組の中で、複数作品の背景を取り上げていました。

特に、出兵するその日の朝まで自分を模した彫刻を作り上げていた方の
「自刻像」。
自分がいなくなったら、この自刻像を見て自分を思ってほしいという想いが込められていると。

作成途中であることが、作品から物語られるのです。

戦地に向かうことはどういうことか…
きっと胸中に去来するものを想像すると…
いや想像なんて現在の私からは想像もできない
希望と絶望、覚悟、‥‥。

その中で、ただ自刻像に向き合ったその方
妻の自画像を描かれた方
故郷の日常、田園風景を描かれた方。

どんな…どんな気持ちで作品に向き合っていたのだろうか。


社会の流れ一つで、人生が大きく変え”られて”しまった。
そんな時代の中だった。
だた、変えられてしまったとしてもそこで生きる人たちの
残った…なんていうんだろう、念でしょうか。

今を生きるということ
先に待ち受けるものはどんなものであっても。

非常に考えさせられる一日となりました。
私は実際行ったことはありません。ただ、直接見なくては。と感じました。
画面を通してではなく、実際にもっともっと体感したいともいえるし
行かなくてはいけない、という気持ちもあります。

その方々が生きれなかったその先に、生きている身としては。

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