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虎に翼99話(重遠の孫)

家族裁判
寅子「弟の直明と…」
玲美直明さんとおつきあい
させていただいている田沼玲美と申します..」
寅子「どうぞ お入りになって」
玲美「失礼します」

花江「えっ 何?」

直明「お姉ちゃんがさ こうでもしないと花江さん話聞いてくれないだろうって」
花江「えっ みんなして私をだましたの?」

優未「お母さんはね 航ーさんが来る日にわざわざ合わせたんだよ」

寅子「だって私からしたら
花江直明も大事だし→ どっちの言い分も「なるほどな〜」って思うの。冷静な判断ができない。だから 航ーさんに 冷静な意見をお聞きしようかと」
(昨日の優未のマネだ)

直人「お母さん。ちゃんと話してみたら?」

直治「そうだよ。俺 家の中がギスギスすんのはちゃんで こりごりだよ」

寅子「では久しぶりですが
家族裁判を行います」

玲美「教師として偶然再会したのが3年近く前で ほら、花江さんが家を空けられた時がありましたでしょ?お姉さんのいる新潟ご旅行に行かれた時ですよ」

花江「えっ家に来たの?」

玲美「みんなでライスカレー
作って食べたわよね?
まあそれをきっかけ
おつきあいが始まって」

花江「ねえ その話聞いてない」

直人「だって お母さん 絶対怒るじゃん」

航一「ではまずお互いの言い分を..」
玲美花江さん。
私を同居させたくないのは
直明さんとの結婚が
気に入らないからですか?」
花江「ええっ え~っ」
航一花江さん
質問に答えていただいても?」

花江「私は自分の経験から
結婚した夫婦は2人だけで
所帯を持って特に最初は、
嫁と姑は同居はしない方がいい と思っているの」

玲美「えっと…でも
花江さんは直明さんの
お母さんじゃないですよね」

花江母代わりなんですから」

直明「母親代わりだからこそ
お父さんやお母さんにできなかった親孝行をさせてほしいんだよ。
花江さんに おちゃんに
僕を大学に通わせてくれた恩を これから どんどん返して
いきたいんだよ。
ほら それに直人直治もこれから社会に出てこの家を
出ていくかもしれない。
2人には 自由に羽ばたいてほしい。
だからそうなったら
僕が しっかり…」
直人「はい。おさんの息子直治ですお父さんに言われたんだ。
お母さんをよろしく頼むって」

直道直人直治。お母さん頼んだよ」

直人「だから その役目は僕らのものです」

直治直明兄ちゃんは
今までもず〜っと
俺らのために
頑張ってくれたんだから
もういいんじゃない?」

花江「結局私は 誰かに世話をしてもらうしかないのよね。
当然のように直人直治
老後の世話を当てにする
みたいなのは..」

直人「言ってたろ
お母さんの一番の幸せ
ほっと一息ついた時に
楽しそうな
みんなを眺めること
だって...
当てとかじゃない!
これまで たくさん世話してきてくれたお母さんの当然の権利だよ。
俺ら お母さんに幸せ
いてほしいだけだよ」

花江直人 直治 なんていい子!
いい子すぎて怖いくらい!」

航一玲美さん
泣いているところ
すみませんが
あなた自身は
猪爪家に同居することを
どうお考えですか?」

玲美「そもそも私は是が非でも結婚したいわけじゃありません」

花江「そうなの?」

   ・・・・・

一々振り返って見る事もなく「当たり前」と思っている ひとり一人の「現実」。擦り合わせて見ると、あちこち違っていて、時には真逆だったりする。
「家族裁判」(家族会議が進化?)で出し合うことで、わだかまりが 溶けていく。
私たち含め 誰の「日常」も、同様の「誤解」の上に成り立っている。
           光

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