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虎に翼98話(一美)
星家で…
航一「僕も今度、寅子さんの家に お邪魔するんだから」
寅子「あぁ その件は…」
ここで優未が解説に入る。
「花江ちゃんと直明兄ちゃんがケンカ中なの」
航一「ケンカ…?」
優未「直明兄ちゃんは
『結婚しても あの家に住みたい』って言ってるんだけど…花江さんが同居はダメだって」
航一「なら 僕たち 一緒に
住みますか?」
*ここからが
寅子の失態…
先日、寅子は
花江から
『部屋の狭さなんて…もっと狭い おウチで大勢で住んでらっしゃる ご家庭は たくさん有ります』
そう聞いて、
(そうか!私と優未の2人が増えたところに、直明のお嫁さんも同居では 家が手狭に…←ここでは無いんだ)
↑
と いうことを学んだばっかり…
学んだところから
航一の
「なら 僕たち 一緒に住みますか?」を聞いて…
寅子は「ごめんなさいね
心配かけちゃって
(家が手狭に←ここでは無いのよ航一さん)
もっと別のところに問題があるような…」
と、いつもの齟齬をやっちゃった
ここで優未の修正が入ります!
「お母さん…お母さん!今
航一さんは 『一緒に住みますか?』って言ったんだよ」
寅子「はぁ〜」
*「はぁ〜」じゃないわよ」 :一美
……………………
猪爪家で…
優未は きっぱり
「あれは絶対プロポーズだったよ」
寅子「えっ」
花江「絶対に そうだわぁ」
寅子「そぅぉ…優未と私を
心配しただけじゃないかしら?」
花江「いいえ 絶対にプロポーズですぅ。はぁ〜 航一さん勇気を振り絞って言ってくれたんじゃないのぉ
可哀そうに…」
寅子「はて」
花江「何が『はて』よ!」
寅子「結婚は どちらかが
勇気を振り絞ったかどうか
という問題では無い‼︎
お互い求めるものが 一致するかどうかを確認した上でするものでしょう。
そもそも私たちには お互い家族が居て、いい歳で、
その他諸々 鑑みても
結婚する意味を 私は見出せない」
花江「ぅん もういい もういい もういいわ ね」
*確かに
もう口弁は いいわよね
寅ちゃん 一度『自分は何を感じてる?私の本心はどうしたいの?』って…
"自分の声を聴いてあげる" を
やってみるのは どう?
自分の本心からそっぽ(=外方)
を向いてばっかり じゃなくて…
:一美
「向こうのご家族も いい方たちだったんでしょ」と
優未に聞く花江
優未「それはまだ わからない」
「えっ」
優未「だって…航一さんの
家族 みんなニコニコしてるけど 目が笑ってないんだもん」
寅子「それは〜血筋というか」
*血筋…⁇ :一美
そこへ いきなり
直明が入って来た!
「航一さんに来てもらいなよ
僕と花江さんのことは気にしないで」
…………
花江と優未が出かけた後
直明「僕は どうしても 家族のみんなと 一緒に居たい。離れたくないんだ。戦時中のことを思うと…理屈じゃないんだよ」
*直明の この姿勢が、
寅子と航一の"後押し" を
するような気がします
:一美
………………
一方 星家は…
食事中
義母 百合「寅子さん とっても気さくで良い方でしたね
優未ちゃんも おりこうさんですし」
航一「そう言ってもらえて よかったです」
子どもたち2人は 一切無言
シーーーーーン
食器の音だけが 聞こえる
本音が出せない家族
(の ようだ…)
……………
食事を終えて…
もの思いに耽る 航一
頭の中を過(よ)ぎるのは…
航一「ぜひ二人とも 家にいらしてください。家族に紹介したい」
「あら 嬉しい!私も家族を紹介したいわ ねっ」
優未「うん」
「僕たち 一緒に住みますか?」
寅子「もっと別のところに問題があるようなの」
桂場「いい歳をして そんなこと
を💢 大っぴらにすべきではないっ💢‼︎!」
航一さん 可哀そう…
:一美
…………………………
翌日
東京地裁 民事第24部
汐見「佐田さん 大変な案件を この部で 引き受けることになった」
それは
昭和20年8月に
広島と長崎に投下された原子爆弾💣の被害者が
日本政府に賠償を求める裁判。
訴訟を起こしたのは
雲野 弁護士事務所だった
…………………………
【誰かが声をあげねば
ならん】
雲野は
山田 轟法律事務所を訪ねていた。
よね「それで何が目的ですか?」
雲野「我々は今、被曝者の方々を原告として日本政府に賠償を求める訴えを起こしている」
岩居「原爆投下は
通常の戦争行為を逸脱して、
無差別に民間人を犠牲にした行為で 明らかに国際法違反だ。アメリカは被曝者の方々に対して損害を与えた責任があるという事を訴えたい」
よね「でも…」
岩居「あぁ 既に平和条約を締結してしまっている今、
日本は戦勝者である連合国側に賠償を求める権利を放棄している。
ならば『放棄した日本国に対して賠償を求めよう』というのが訴えの骨子だ」
雲野「多くの民間人が犠牲となった国際法違反といえる行為の責任を戦勝国であるが故に
問いただすことができないというのは あまりにも不公平だろう
忘れ去られることが無いように、同じ過ちを繰り返さないように
誰かが声をあげねばならん」
………………
東京地裁 民事 第24部
汐見「原告は5名。原爆を投下した行為は 残虐な兵器の使用や 無抵抗の市民の居る都市への攻撃を禁じた国際法に違反するとして
日本政府に賠償を求めています」
寅子「争点は多岐に渡りますね」
・国際法の問題
・戦争のルールとは何か?
・原子爆弾とは何か?
・日米関係の
これ迄とこれから
・犠牲者の方々とどう向き合い
これからの教訓とするのか
寅子「そもそも あの戦争とは
何だったのか」
:一美