虎に翼76話(重遠の孫)
予断厳禁
桂場「君は支部長としてほぼ全てを担う事になる」
寅子「はい、刑事 民事 家裁、
全ての事件を受け持つんですもんね」
(勝手に聴いては、誤解するだけ)
桂場「事件だけでなく、全てだ」
多岐川「皆んな覚えが有るだろ、新人時代のイビリのひとつやふたつ」
桂場「はじめが肝心だ。気を抜かず 精進したまえ」
・・・・・
太郎「そんげこと言わんで、田舎じゃぁ持ちつ持たれつですすけ」
・・・・・
寅子「洗濯物 お母さんやるから、優未は べ.. 遊んでなさい。
学校はどうだった?」
優未「特にない」
・・・・・
高瀬「令状を...」
寅子「酔っ払い同士の喧嘩ですね」
(即断は必要だし、また危険だ)
・・・・・
山積みの決済、
同じ顔触れの裁判
太郎「たまげらったでしょぅ。いゃ ここらにゃねぇ、弁護士が我々二人しきゃいねぇもんだけ よ~あげん事起きるんでっせー」
・・・・・
寅子「ついでに夕飯の買い物もしようかと」
あっそりゃダメだ。何が必要なんだか 教えて貰わねば、全部ご自宅まで運ばせまっせ」
次郎「兄さん 魚丸に何か焼かせて 持って行かせっかね」
太郎「そりゃぁい~。今の時期だったら サワラらなぁ」
次郎「サワラらなぁ」
寅子「ありがとうございます。お気持ちだけありがたく頂戴します」
・・・・・
寅子「優未何やってんの?」
優未「お味噌汁つくって、ご飯炊いて、お漬物きってる」
・・・・・
航一「ご無沙汰しています..」
寅子「航一さ〜ん...
..わざわざ御足労おかけして
申し訳ございません」
航一「なぜ謝るのですか?
(不要な譲歩は誤解のもと)
慣れましたか?新しい暮らしに」
寅子「ええ、まだ分からない事ばかりですが、でも この町の方は皆さんとても親切で」
航一「……親切⁉︎」(予断は危ない)
寅子「落ち着いたら、娘と新潟観光にでも行こうかと思いまして、何処かお勧めの場所はありますか?」
(そんなヒマはある⁇)
航一「分かりません。裁判所と自宅の往復ばかりで」
寅子「おやすみの日は?」
航一「休みの日は 休んでいますね」
物事は 頭だけでは 中々思うようには行かない。 光