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虎に翼100話(一美)

猪爪家の 家族裁判は続く

玲美「ただ  結婚するならば
直明さん以上の人はいないだろうな…と思いプロポーズをお受けしました。
プロポーズの時に 絶対 譲れない条件として 直明さんが出したのが 皆さんとの同居なんです」

花江「でもね  実際 同居というのは もの凄く大変で…」

玲美「じゃあ  一度試しちゃダメですか? 『無理だ!』と思ったら  スグ言いますから」
花江「そぉんな  軽い感じで人生の決断をしたり…良くないと思うわ」
寅子「あら いいんじゃない?
軽い感じで…」
花江ちゃんっ!」
寅子「試してみて  ダメなら
やめたらいいのよ」

花江「そんなふうに  上手くいくかしら…」
寅子 「行かなかった時は
またその時に考えたらいいのよ」
玲美「面白いこと考えますね!
いいじゃないですか
賛成」
僕も賛成!僕も、僕も…

寅子「多数決で決めればいい ってもんじゃないものね
どうしましょ  航一さん」

航一「ひと言 申し上げてもいいですか?
花江さんの考えていらっしゃる
"お嫁さんの苦しみ" のようなものは 起こらないのではないでしょうか?」

花江「へっ…?」

航一「ご覧の通り玲美さんは  
大変 気がお強い方のようですので…あるとすれば
花江さんが気を遣うことになるのでは…」
    一同   笑…笑😆😆
玲美「でもホントに その通りだわ
花江さんが嫌になったら
私のこと追い出して構いませんから」
花江「そんなぁ 追い出すなんてぇ」
花江「でも贅沢な話よねぇ
『同居したい』ってお願いしても  させてもらえない
お姑さん達もいるのに」
寅子「それは  これ迄の花江が全身全霊で家族を愛してきたからね」

寅子「…えっ  今 気が付いたけど…あなた達 誰も『私の面倒みたい』って言わないわね」
道男「そりゃそうだろ
花江ちゃんとトモコ(寅子)は違うし…」

航一 (トモコ   んっ…⁉︎)
道男の 呼び方に反応してしまう航一

道男トモコは強いし
よぼよぼの 婆ちゃんになっても楽々  一人で生きていけそうだろ」

寅子「確かに そうだけども…
口だけでも『ちゃん お世話するよ 安心して』とか言って欲しいじゃない」

直治「今こそ俺のサックスだなぁ」
航一「では 家族裁判  閉廷です」 

直治航一さん聞いて」
「すみません」と 航一  辞退
…………
食事の準備が始まる
ロールキャベツを温める
寅子優未航一

航一「貴重な体験をしました。
おもしろかったです
いろいろと自分の気持ちを
明確にすることができたし…」
優未「気持ち?」
航一寅子(トモコ)さんが
"トモコ" って呼び捨てにされるたびに嫉妬してしまうくらい
『僕はあなたが好きだ❤️』ということ。
それに…
僕の 一番の幸せは何か
考えました。
毎朝 目が覚めた時に
寅子さんが隣に居てくれたら幸せだろうな』と思いました」

道男「なんだ  今の
プロポーズか !」

・・・・沈黙

航一そうです
プロポーズです」

   *真っ直ぐでステキ
        :一美

寅子「とても嬉しいです
でも…   すぐに  お返事は……」
航一寅子さん  返事は いつでも
結構です。
何日でも、何ヵ月でも考えてみてください」

「うん  ご飯食べよう」
気詰まりな空気を
打開する 優未の 一言
……………………
一方  家では…

百合寅子さんの ご家族は
どのような方々でしたの?」
航一「とても優しくて おもしろい方々でした」
百合「そうですか」

航一百合さん  朋一   のどか
寅子さんにプロポーズしました」
百合「それで お返事は?」
航一「いえ 返事はまだ…
急かしても仕方ありませんから
一年でも二年でも
ゆっくり待つ つもりです」
百合「そうですか」

しら〜〜っと してる
家族
………
* 新潟に居る時
航一寅子に…

「あなたと居ると  
つい  フタが外れてしまう。

つい
あなたのように  
人に踏み込んでしまう。
驚くことに  そんな自分が
嫌いじゃない。

それだけで
あなたと出会えてよかった

と 思いを伝えた

そりゃ
フタの固い
家の家族と

真逆の寅子に出会えたら
「あなたに出会えて よかった」ってなるわ ね

異星人ですもの

結婚って こうやって
真逆が引き合うのね

      :一美

…………………
時が流れて
原爆裁判の 第一回準備手続きの日がやって来た


「国は請求棄却を求めてきただけでした」


…………
この時
寅子
は 未だ 航一に返事をしていない

わからない⁇
「永遠の愛なんて誓う必要
無いんですから…」

あの  廊下で交わした
言葉と
プロポーズが
どうしても 結びつかない

寅ちゃんは
アタマの整合性ばかり
追いかけるから ね
 
人の気持ちは
高まりも するし…
深まりも します

        :一美


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