見出し画像

虎に翼121話(一美)

私たち夫婦が 東京から三重に移住して
知り合いになった  
ご高齢の弁護士さんは
恩師が穂積重遠
教え子だった』と…

恩師が…』ですので
ご自分は穂積重遠
孫弟子…と言っても
ご本人は東大じゃないから
(孫弟子の ようなもの)
と言い直してましたが…

あ、穂積重遠は(穂高重親
モデルとなった人で)
夫の岩佐光の母方の
おじいちゃんなんです。
夫は穂積重遠
『欧米留学日記』を
その ご高齢の弁護士さんに
お貸ししたり…
通じ合うものもあったのでしょう

その ご高齢の弁護士 云く

重遠先生の頃は
今のように『いかに早く カタをつけるか』じゃなかった」と…

今日 の121話で、
その ご高齢の弁護士さんの
お話を思い出したので
先ずは その辺りから…

「市民の期待に応えられるような裁判官は、裁判所内で少数
少数派、良識派の裁判官が
裁判所の組織の上層部に昇ってイニシアチブを発揮する
可能性は皆無に等しい。
訴訟当事者の心情を汲んだ判決は あまり多くない。
日本の裁判所の裁判官の関心は『事件処理』に尽きている。
早く、そつなく、事件を『処理』すれば良し。
裁判官の多数派については
私は(=ご高齢の弁護士さんは)絶望している。
現在、多くの裁判官がしているのは
裁判というより事件の処理。
毎月統計がとられている。
裁判官というより
人事や出世にばかり うつつを抜かす。
とにかく早く事件を終わらせること ばかりを念頭に置いて勤務する。
適正』を忘れ
とにかく安直に
件数稼げる和解に走る」

まぁ当時も 既にこんな↑
風潮もあった
としたら…
……………
ここから121話

美位子の 尊属殺 裁判

二審の東京高裁は
一審判決を取り消し
実刑判決を言い渡した。

「残念だけど  この結果は
想定していた。だから直ぐに最高裁に上告したんだ」
よね「最高裁が受理するかどうかは 別問題だが…な」
・・・・
『最高裁で扱うべき事件か』を選定し、調査  分析を行うのは、航一たち 最高裁 調査官の仕事。
よね たちが上告した尊属殺の事件を受理するかどうか…も彼ら(航一たち)の調査にかかっている。

その航一は 最高裁の廊下で
反町と、 反町に衛護され
反町に付き従われて歩く初老の男に  ギクっ!とした様子を見せる。

*夫「寒河江じゃないの」
 私「そうかも…」
            :一美
                       
………………
長官室をノック
桂場「入れ」
反町「ご無沙汰致しております。寒河江先生が どうしても桂場長官に ご挨拶させていただきたい……       」
反町の挨拶を待たず
寒河江は 口火を切った
「最近の お宅らは とても司法の公正を守っている とは言い難いんじゃないのか。
少年法然り、裁判所は もっと国民の声に耳を傾けるべきなんじゃあないのかね。
最近じゃあ若い裁判官が
傾いた考えをもって、
現体制変革を目指して
作為的な行動を起こしてる
とも聞く。
一体どうなっているんだ💢‼︎」
………
一年ほど前
桂場による『強い反対』によって  
一度は棚上げになった裁判所への調査特別委員会の設置。
政民党の寒河江幹事長は
再び検討している。
……………
(朋一 の)勉強会で…

朋一「『もっと腰を据えた審議が必要だ!』と意見書を出すべきだ と思うんだ」
女性「それは『今の司法に疑問がある』ということ?」
朋一「被告人にも『当然守られるべき権利がある』ということだ。
これからの司法のためにも
声を上げるんだよ
……………
突然 家を訪れた 朋一

航一朋一 !」
朋一「異動が決まった
家裁に…
勉強会に参加していた仲間も…何人も支部に異動になって…左遷としか言えない内示が出ていて・・・
家裁の仕事を軽視するつもりはない  でも…」
朋一「二人とも勘違いしないで。
僕は与えられた仕事をこなして成果を出す。
どこに所属しているか で
考えを曲げない
新しい議論と変化は
裁判所に限らず
どの組織にも必要なことなんだから」
航一「いいから…」
*(もっと本心を↑明かして
という意味か…)
朋一「こんな あからさまなこと
許されて いいのか…」

*異分子排除システムか…
                        :一美
・・・・・・
法制審議会
少年法部会 開始

法務省、検察庁、裁判所、
弁護士会、一般有識者から
選出された委員が
【少年法を改正すべきか
どうか
を議論するはずだったが…
豊谷「少年法を改正する必要があり、皆様から ご意見を承りたい」
寅子「はて、ここは"改正するかどうかを議論する" 場では ありませんでしたか?」
久藤「そうだねぇ『初めに改正ありき』で頭ごなし で
来られる場では ないね」

豊谷「お気持ちはわかりますが
少年の凶悪事件解決は
国民が求めていること。
社会全体が少年法改正を
後押ししている。その空気は お感じなっていますよね」
寅子「意見書にも記載した通り、我々は厳罰化が
少年の凶悪事件の『根本的解決になる とは思いません』」
久藤「その通りだ。気持ちが焦る時こそ“少年事件の背景から"話し合うべきでは
ありませんか?」

豊谷「その悠長な姿勢のせい
*(姿勢のせい⁇でしょうかね…)
非行少年は野放しになり
治安悪化に加担してる面はありませんか⁉︎」
寅子今の発言、撤回していただけませんか!

今まで家裁がやってきたことだって…
決して間違いじゃない
はずなのに…
                :一美









この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?