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虎に翼100話(重遠の孫)

この「家族裁判」は、「熟議民主主義=ピア政治」そのものではないだろうか。
それは、従来の「日本的議会民主主義="スン:スン"民主主義」の、対極にあるものだろう。



玲美
「結婚するならば直明さん以上の人はいないだろうなと思いプロポーズをお受けしました。
私が どんなワガママを言っても嫌な顔一つしない。
何から何まで 直明さんは
いっつも私のお願いをかなえてくれます。

そんな直明さんが 唯一 プロポーズの時に絶対譲れない条件として出したのが皆さんとの同居なんです」

花江「でもね 実際する同居というのはものすごく大変で..」

玲美「じゃあ一度試しちゃ
駄目ですか無理だと思ったら
すぐ言いますから」
花江「そんな軽い感じで人生の決断をしたらよくないと思うわ」
寅子「あらいいんじゃない?軽い感じで試してみて駄目ならばやめたらいいのよ。そうだ 1年か2年ごとに今後 みんながどういう生活をしていきたいか話し合いましょうよ。
借家の更新みたいに」

花江「えっ そんなふうにうまくいくかしら?」
寅子「いかなかった時は
またその時に考えたらいいのよ」
玲美「面白いこと考えますね。
いいじゃないですか。
賛成!」
直明僕も賛成」
賛成!賛成..」

寅子「しまった。判決をどういう基準で出すか決めてなかったわ。こういうのはね 多数決で決めればいいってものじゃないものね」

(これが ピア裁判の表面。
そして...)

航一「ひと言申し上げても
いいですか?」
花江「はい」

航一「恐らくですが
花江さんが考えていらっしゃる
お嫁さんの苦しみのようなものは起こらないのではないでしょうか?
玲美さんは 大変
気がお強い方のようですので
あるとすれば花江さんが
気を遣うことになるのでは?」
玲美花江さんが嫌になったら 私のこと追い出してもらって 構いませんから...」



直明「ずっと嫌な態度とって
本当にごめんなさい」
花江「違うわ 違うわ。
直明ちゃんは悪くないわ。
私が ごめんなさい...」

(裏面は、皆の心が溶けあうこと

まあ盛りだくさん。
ここ(主題歌)まで5分)

   ・・・・・

航一「いろいろと
自分の気持ちを明確に
することができたし
寅子さんが トモコ
呼び捨てにされる度に
嫉妬してしまうくらいには
僕はあなたが好きだということ...
毎朝目が覚めた時に
寅子さんが隣にいたら
幸せだろうなと思いました」

道男「何だ今の プロポーズか?」
航一そうです。プロポーズです」

   ・・・・・

航一百合さん。
朋一のどか
寅子さんに
プロポーズをしました」

   ・・・・・

原爆裁判第1回準備手続

岩居「人類の経験した
最大の残虐行為によって被った
原告らの損害に対し
深くして高き法の探求と
原爆の本質に対する審理
を得て請求の趣旨記載のごとき
判決を賜らんことを
待望いたす次第であります」

漆間「被告指定代理人は
いかがでしよう?」

反町「国は請求棄却
求める方針です」


漆間
「国は請求棄却を
求めてきただけでした」

   ・・・・・

「こちらは遠藤時雄さん。
今俺がおつきあいしている
お方だ!」

   ・・・・・

家族裁判」と「原爆裁判」の対比、直明玲美航一寅子遠藤ペアの対比。
よくまあ 詰め込んだものだ⁈


「いいんじゃない?
軽い感じで試してみて
駄目ならばやめたらいいのよ。
『えっ そんなふうに
うまくいくかしら?』
いかなかった時は
またその時に考えたらいいのよ」

これが、「ピア政治」の
極意であり、
これが出来なかったから、
戦争中止」不能。
戦争終結」が
困難を極めたのだ。

           光

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