虎に翼86話(重遠の孫)
「事実」とは、「事実」として括られた「観念」だ。
個人の中の「朝鮮人」という観念は、その人が様々に周囲から受容した「朝鮮人」の観念、その人が接した「朝鮮人」の印象...等が混ぜ合わされ、括られて出来ている。寅子の中にも香淑の印象を大きく含む「朝鮮人」の観念があると思う。多分、寅子にとっては「個人」という観念の方が「人種」より上位にあるが。
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深田「あの杉田の兄さんを泣かせたそうじゃねえですか⁈」
噂は[願望]や[恐怖]などで増殖する。
「判断」は、持ち合わせの観念に依存している。
警官「犯人はスマートボール場を経営していた朝鮮人で間違えねえでしょう。
ほんね これらすけ 朝鮮の連中は」
寅子「差別的発言は見逃せません」
警官「差別?何がですてえ?」
あれは怖いね~。空回ってるな」
警官の思考回路。
「あんげなやつに何を注意しても無駄ですよ」
高瀬の処世法
「すいません 昔から愛想がねえ子で。あのままでは嫁のもらい手が...しかも彼女は一度
婚約を破棄されてるそうで」
深田の小野観
航一「では次 三条の放火事件についてです」
入倉「また朝鮮人か
事件ばかり起こして困ったやつらですよ」
寅子「はて?生まれた国は関係ないのでは?」
入倉「私は事実を言っているまでです。
(「事実」とは、「事実」として括られた「観念」だ)
入倉「そもそも 最近 やつらが威張り散らしてるから余計な事件が起きるんです」
寅子「裁判官としてあるまじき発言よ。
撤回すべきです」
入倉「僕は きれい事じゃなく現実の話をしてるんですけどね」
航一「放火は重罪です。慎重に審理していきましょう」
広洙「兄さんは無実だ!
全部間違ってる!この逮捕も裁判もあんたらも何もかも!この国じゃ警察も裁判官も誰も信じられない」
(判断は、二つ三っつの参照で「全て」になる)
寅子「今 何にでも首を突つ込んでもがいているって思いました?」
航一「佐田さんはそれでいいんです」
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今週も、盛りだくさんなので、一部省略。 光
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