虎に翼52話(一美)
「問題はありますが
あの人なら きっとやり遂げてくれるでしょう」
* はて
あの人とは…
…………
桂場「本日付けで 家庭裁判所設立準備室に移動してもらう」。
新しい少年法には
既に『家庭裁判所』の文言が記されていた
待った無し!
準備室は
全ての部署が引きあげた筈の法曹会館の"屋上"にあった。
屋上で イカを炙る男
多岐川。
配属された準備室には
同窓の稲垣も…
寅子「花岡さんの分も頑張らないとね」
多岐川「なんだ 君たち
バカたれ判事の同期なのか?」
汐見「多岐川さん ちょっと …」
多岐川「法律を守って餓死だ…?そんなくだらない死に方があるのか‼︎」
*ホントに ねぇ 一美
多岐川「大バカたれヤロウだね」
寅子「そんな言い方 あんまりです‼︎ 撤回してください‼︎」
多岐川「撤回なんてするか!
人間 生き残ってこそだ」
汐見「多岐川さんっ」
寅子「友人をバカにされて
黙っていられないだけです‼︎」
多岐川「どう考えてもバカだろ この中に闇米を食わなかった奴が居るか⁉︎
居ないだろ!
つまり そうしなければ
生きられなかった ということだ!」
寅子「でも花岡さんは
人々を裁かなければならない者として 悩み抜いて
あの決断をして… 」
*↑これも 同感… 一美
多岐川「あーーやめだ やめっ この議論は並行線だ
君も正しい
俺も正しい
それで いいだろ」
寅子「よくないです‼︎」
多岐川「ケンカほど 時間のムダは無い。
分かり合えないことは
諦める」
いいですねぇ
善だ、悪だ と
思考の押し問答 という
ムダが無くて
一美
………
猪爪家で…
花江「家庭裁判所って
どういう所なの?」
寅子「子どもや 家庭の問題って有罪、無罪って 白黒のつかないこと ばっかりでしょ。そういった問題に寄り添って 最善策を探していく場所」
*そりゃ 女性の法律家は
必須だわね 一美
寅子「GHQの指令って
『家庭裁判所をつくる為に
少年審判所と
家事審判所を
合併させろ』ってことなんだけど…
この二つって全く別のもの なんだよね」
……………
*発足 一年足らずの
家事審判所
ってことは…
一年前は
女性は離婚しても
遺産分割 etc etc …
審議するに値しない存在として 扱われていたんだ…
梅子さんのような 女性の側からの離婚は 社会問題にされなかったのね
一美
寅子「離婚や遺産分割といった家庭問題を取り扱うのが
家事審判所」
*↑"まだ 一年足らず" ってことは 多くの戦争未亡人が出てきた。その状況に押されて設立したってこと… 一美
「少年審判所は
非行や 罪を犯してしまった少年たちの送られる審判所で、さまざまな手段で 彼らの処遇を決める」
花江「なんで 一緒にしなきゃ ならないの?」
寅子「新しい少年法で決まっていることだから」
*アメリカ🇺🇸が そうだから
一美
寅子「たった2ヶ月ちょっとで
全く 違うものを
同じ組織に 編成し直すなんて 無理な話で…」
……………
翌日の
議論
汐見「ここは 二つの組織が手を取り合って…」
壇「君はGHQの回し者か‼︎」
浦野「少年審判所と 同じに 見られたくないんですよ」
壇「ここまでして 家庭裁判所をつくる意味って あるんでしょうか⁉︎」
議論の 最中
グーグーいびき💤をかいて
居眠りする 多岐川。
こっちが正しい
いや‼︎ 正しいのはコッチだ
正しいと 正しいが
ケンカして
両者
一歩もひかない
「ケンカほど 時間のムダは無い」って多岐川さん、言ってましたね
自分の方が正しい‼︎
という武装
"話合えない自分"を全面に
打ち出して
話合えなかったら
話合えないまんま。
そこ止まり ですね
一美