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虎に翼89話(一美)

【好きになった相手が
日本人だった   それだけ…】

玄関先の小野知子
「ごめんなせぃ…
盗み聞きするつもりは…」

………
知子朝鮮人日本人
結婚に  不安は無かったんでしょうか?
私  交際してた人…朝鮮人で
親に反対されて…
普通の生活が壊れるのが
怖ぇて…
そんな時

『私の周りの普通を
"オカシイ⁈
"』って言ってくれる支部長が   朝鮮人の事件を担当するって知って…
"苦しく のぅなる"手がかりが あるかも しんね
自分の選択   納得できるかもしんね  って…傍聴に行って
そらろも  もっと苦しぃ〜〜く なって…
あん時 どうせば  いがったんか…
お二人は
どうして ご結婚できたんか
教えていただけねぇでしょうか?」

香子好きになった相手が
日本人だった   それだけ


汐見「僕もです」
      *一美: 純度に  泣…

汐見「だから…
小野さんも  自分に正直に

小野   泣きながら…
「ありがと  ござぃます」

*自分にウソをつくと
苦しいのよねぇ
       一美
………………………
電話で…

航一「そうですか?
翻訳に誤りが」

寅子「どうすればいいでしょうか?」
………………

寅子「放火事件について
大変 異例ではありますが
『弁護人と検察
双方から
意見を求めます』
裁判官からの お尋ねです」

【公判】

杉田弁護士「前回  検察から提出された証拠ですが
こちらは朝鮮語の専門家に
翻訳を再度  依頼したものです。では  音読いたします。
*前文 略
『私が気を揉ませたせいで心配をかけたから………

寅子「弁護人の訴えどおり
手紙の自白に証拠能力は
認められません。
さらに  "発火装置" と検察は
主張していますが、時限装置としての機能を  どうやって被告がつくり得たのか
十分に証明できていません。
発火に使った とされるライターに被告の指紋は無かった」

寅子たちによる合議が行われ    その結果

主文
被告人は無罪

控訴の申し立ては
出なかった

杉田次郎「あん兄弟は
隣近所と しょっちゅう諍いを起こしてまして…
いろいろと誤解を生んで
しもうたんでしょうなぁ」


………….………
ライトハウスで食事する
寅子航一入倉

入倉「いいですよ説教して」
寅子「はて…  」

入倉「結局 俺の考えは
違った訳ですから」

寅子「そんなことしないわ。
法廷での  あなたの顔
何かに怯えているように
見えたから…何かあったのかなぁ…って思って」

航一「なるほど」

入倉「おせっかいですね
俺は納得いかなくて
判決を聞いた時の
(弟)広沫の眼
俺らを まるででも見るみたいに見てた」

寅子「それは…これ迄の歴史が…」

入倉「昔のことなんて知りませんよ。
町で会う朝鮮の奴らもそうだ💢! 俺は誰も虐げたことなんて無い。
普通で居るのに…
敵扱いされて
睨まれて
そんな態度されたら
そりゃ彼らの印象だって悪くなる」

*双方向で
敵対視してるのよねぇ
       一美

寅子「嫌な行動されて
気分が悪くなるのは当たり前。

(中略)

私にできる事はなんなのか考えていて…
わかり合えない と思っても…
一度じゃ伝わらなくても…
諦めずに
向き合う
それくらい  なのかなぁ って
でも
一歩ずつでも
前に進まないと…」。


そうなのよねぇ
相手に反応してるだけじゃ…
一向に 世界は変わらない

自分が見てる
感じてる
"そのまんまが相手だ"
と思いこんじゃってるけど…
(自分が動かないと ↑こうなる)

ちゃんが 言うように

わかり合えない と思っても
一度じゃ伝わらなくても
諦めずに
向き合う

↑ここやってく
ことでしょう ね
                       一美


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