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虎に翼91話(一美)
ライトハウスの外で…
航一「佐田さん 今度の休日は何を…」
寅子「特に予定は…」
航一「では お会いしに」
寅子「えっ! 何をしに…?」
航一「何を しに…⁇」
航一「まだ マージャンをお教えする約束 果たせていなかったので」
……………………
ライトハウス で…
航一と寅子を見るなり
泣き出す 入倉
「俺ってホントに人を観る目が無い。
星さんは つまらなくて
退屈な人だ とばかり…
でも ずっと 辛い気持ちを
抱えておられたなんて…
佐田さんのことだって
小うるさいクソババアとしか思ってなくて…」
寅子「入倉さん 私も思っていたわ"差別主義者のクソ小僧"って
だから おアイコ
私も 人を観る目が無い」
*寅ちゃんの
"人と自分を等しくできる"
ところって…持ち味よ ねぇ
自分の心を閉ざして…
見ようともしなかった相手のことを
"思い" を "出す" ことで、
オープンハートになって…
実は…
『未だ 知らなかった相手』として まっさらな その人が
自分の中に飛び込んで来る
一美
…………………
日曜日が やって来た
「ごめんください」
優未「星さん こんにちは」
航一「こんにちは」
マージャン牌の積み方の練習をする 寅子
「あ、また失敗」
そこに優未が
「星さん これ」
家族写真を 見せに来た
寅子「夫です」
航一「…… 妻です 上の子は
もう大学生です」
ドンドンドンドン
玄関を叩く音
「はいっ お邪魔します」
寅子が呼んだ訳では無いのに
杉田太郎、次郎兄弟の
突然過ぎる訪問
次郎「(星判事)いらっしゃる時は 教えてくださればいいけに…」
航一「なるほど」
「コソコソしても無駄らて
普段と違う事が あっと
す〜〜ぐウワサに なんだすけ」
寅子「いや 別にコソコソなんて」
次郎「わかってますて
お二人に何もねぇことぐらい。そらろも "善かれ"と思ってやって来ました」
太郎「歳は いってても…
男と女ら 変なウワサ立てられてもアレでしょ」
優未も居る…
寅子は直ちに話を変えようと
「あ、アレ…今ちょうど
マージャン教えていただいていたところで…
よろしければ 少しお付き合いになりませんか?」
なんだか変な空気のまま
マージャン勉強会は進んでいき、持参したお酒で 酔った
太郎 次郎兄弟を航一が送り届けることに…
…………
優未「星さん お母さんのことが好き❤️なのかなぁ」
寅子「ごめんね優未
なんか…変な感じになっちゃって」
優未「何が?」
寅子「だから…嫌だったでしょ お母さんの ああいう話って。
優未が嫌な気持ちになるようなこと お母さん"絶っっ対"しないから」
*誰が誰を 戒めて
誰が誰を 制して
ブレーキをかけてるの?
一美
優未「あのさ お母さん
私のせいにしないでね」
寅子「はて…」
優未「お母さんが 誰のこと好き❤️でも、嫌いでもいいけど『私のせいにしないで』って言ってるの」。
…………………
支部で…
深田「知ってます? 最近
高瀬さんと小野さん
ばーかいい雰囲気なんれすて」
*ここでも ウワサの花が咲いてる
そこへ
ドンドンドンドン
「失礼しまーす」
太郎 次郎兄弟
次郎「佐田判事 例のこと
お聞きになりましたけ?」
太郎「森口さんとこの お嬢さんが昨日 新潟市内で警察に売春事件に絡んで 補導されたらしいん れすて」
寅子「美佐江さんが…」
太郎「新潟市内で女子高生が 男達に売春を持ちかけて
財布から金を盗む事件が多発してるそうで…
事件に関与した疑いのある
女生徒2人と美佐江さんが
新潟市内で一緒に居たらしいん れすて
ま、大学受験も控えてますけねぇ 何ぁんとか 疑いを晴らしてこよう と思てます。
何かありましたら
佐田判事も ぜひお口添えを
お願いしますて そせば」
出て行き際に
次郎 ドスの効いた声で
「変なウワサ流さねぇで
くださいね」
*真偽というより
最初から
"自分達" の側
『私ら側を優勢にする』
っていうのが あるのよねぇ
田舎の流儀かな…?
"私" は
じゃ なくて…
"私ら" ← を 固守しようとする
って感じ
しかも これが通年
「"皆んな" が こう言ってる」
に 寄りすがって
団子🍡状態。
カオナシというのか…
自分が無い のよね
力と人数に依るところが大きい
・立場のある者に追従するとか…
自分が無いから
長いものには巻かれろ に…
特徴としては
変わる事を 好まない
【従来】←ここに居座る
田舎に 住んでみて
そんな 印象は 持ったなぁ
そう言えば 私
昨年、とあるラボの数人から
・「これ迄 このラボでは こうしてきた」「こうあるべき」
・「ここは こう(事例は敬語に) すべきだ」
*(ですけど "敬"って→敬遠、
関係を遠くしてしまう側面も
あるんですよ…一美)
・「これでは 人に どう思われるか」
って言われて
ちょっと驚きました。
【人に どう思われるか】
えーーーっ
いつも そんなことばっかりが
頭の中を占めてるの⁇⁇
その お三方は
自分の属する所を守ろうとしたのでしょう
属する所にとっての 善かれ
があって発言されたのだと
思いますが
その善かれで新しい要素を
排除する
"これ迄"こうして来た を 守る
のと 同時に
自分達とは異質なもの
これ迄とは異ったもの
への拒否、
閉鎖性も
その 方々からは感じました。
新参者への洗礼 といった印象すら 受けましたね。
そりゃ今までと違うから
珍しいんでしょうけど…
この時とばかりに
【これ迄こうして来た‼︎】と
横槍を入れなくても…
と思いますよ
……
私の実家は 父 母も東京で
生まれて育ってます。
母からは 疎開先で "ハジかれた"
と言ったような話を 耳にしたことがあって…
田舎って 新しく入って来た人を
異物扱い というか…
自分達に混じえない
新しい人を入れないし、
変わることを"良し“ としない人が 集団化すると
同質に 固まりやすく
感性の鈍化を起こしやすい。
ただただ お揃いで、同じで
イエスマンで居たらいい のだから…
集団、そこに属する者に 依る
多数決的 判断
集団とか…
属するって…
まぁ
地方に多そうよね
私の実家は 江戸時代から
江戸。徳川の旗本のうち
14家は能勢(私の旧姓)でした。
夫も渋沢栄一 の4代あとだから
明治時代から東京。
私たち夫婦は50歳も過ぎて
ここ 三重県という
親戚の 一人たりとも居ない"地"で
暮らし始めたけど…
やっぱり人の"脳内の異い"
脳を育んで来た文化の異いは
痛感すること
あります(前出のラボでも痛感)
東京住まいって 言っても
江戸時代から だったり…
明治時代から だったりすると
東京 原住民的で
東京地方色 があるから…
私たち夫婦には
「ここ ン10年東京に住んでます!」っていう人たちの
東京っぽさ って
むしろ無いんですよ
:一美