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『鎌倉殿の13人』つれづれ

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2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見てつれづれ思ったことを書きました。おもにあきれたこと。
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#小栗旬

似すぎ。今の日本と『鎌倉殿の13人』

似てる。 似すぎ。 テレビの中に、まるごと今の日本。 烏帽子つけてるだけ。 風刺とはとても思えない。 「昔の人もバカだったんだよねー、僕らと同じで。あははっ」 という、ただ、上目線の現状肯定。 大の男が13人も集まってうだうだ評議する。 みんな私利私欲を言うから当然まとまらない。 出勤すれば職場で見られる風景そのままだ。 烏帽子つけてるだけ。 そもそも鎌倉幕府のおしごとって何? と思っていたら、 簡易裁判所、的なことらしい。 太郎と次郎が土地をとりあってどうたら言ってる

『鎌倉殿の13人』善児はどうでもいい

主人公って何だろう。 ヒーローでもヴィランでもいい。 ストーリーを支配してほしい。リードしてほしい。 それが主人公じゃないのか。 今年の大河の主人公は、ヒーローでもヴィランでもない。 何もしない。 人に言われたこと、または/そして、やらんでいいことしかしない。 見せ場がなさすぎる。 北条義時を、どういう人として描きたいの? 彼の何を描きたいの? それがいまだに見えてこない。 義時の見せ場を作る大きなチャンスが一つあったのに、逃した「三谷幸喜は伏線の回収がうまい」 って

『鎌倉殿の13人』小栗旬さんが痛ましくて見ていられない

小栗旬さんが好きだ。 小栗さんは『八重の桜』(2013)では吉田松陰、『西郷どん』(2018)では坂本龍馬を演じていた。 どちらも登場回は少ないながら、素敵だった。わしづかみ。 「この人をもっと見ていたい」 と思った。 俳優にとっていちばん大切なのは、そこだと思う。 演技が上手い、顔が良い、声が良い、いろんな褒め方があるけれど、ようするに、 「この人をずっと見ていたい、聞いていたい」 観客や視聴者にそう思わせたら、勝ちなのだ。 「この人が主役の大河を見てみたい」と思った

『鎌倉殿の13人』最終回を大予想する

私「番宣で言ってたけど、なんかめちゃくちゃ凄い最終回になるらしいよ」 わが相方M「ふーん」 私「『いままでの大河にない最終回になります!』って三谷幸喜センセイ自画自賛の大絶賛で」 相方「へえー」 私「小栗旬さんも小池栄子さんも台本もらって『やっば!』って思ったんだって。「凄いです」「凄いです」って三谷センセイにメールしたんだって」 相方「ほう」 私「例えばこんな感じ?」 私の予想 (ver.0) 義時は女房に毒を盛られるも、 知っていて飲み干す。 「これで俺の罪をつぐなえ