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サラリーマン経験しかないおじさんが独立して実証実験中

一部の方にはご連絡しましたが、2/16から独立してフリーランスとして活動しています。新卒から20年以上サラリーマンをやっていて初めての経験、なぜ独立したのか、今後何をしていくかを書きます!

家族と愛犬と住宅ローンを抱えて大したキャリアもないおじさんの独立、一般的にはニュース性もないのですが5分ほどお付き合いください。

ちなみにフリーランスの意味ですが中世のイタリアやフランスの傭兵部隊からの、1,000年の歴史ある言葉です。「当時の傭兵は、報酬が納得できて戦いに意義を感じられれば、どの君主の下でも戦った。「フリー・ランス(自由な槍)」と呼ばれ、声がかかれば槍を持って飛んでいく」。今の私はさしずめ「フリー・ナレッジ」「フリー・MacBook」。

では本編に続きます!

なぜ独立したのか?

一度やりたかったからが大きいのですが、自分の中でいろいろな価値観が醸成されて組織のミッションとずれることが出てきた、というところでしょうか。

歳を取ると自分の考えや物の見方ができあがります。業務にあたり自分のあるべき論を考えがちになります。考えが一致していれば何の問題もないのですが、違っても組織人としてはやらないといけない。それがストレスになることが増えていましたし、組織にとっても良くないなと思っていました。

「経験を活かして社会貢献したい」と強く思ったこともあります。日々の業務に忙殺されて100%クライアントに向き合えず、組織にいると受けられない仕事も出てきます。IT業界のマーケティング支援を16年やってきて、その経験で世の中に貢献したいという思いがある一方で自身の力不足を感じることも多々あり・・

おじさんになると仕事の手の抜きどころも分かるし、全力で臨まなくても一定の成果を出せて給与を頂けます。非常にありがたいのですが、この先の住宅ローンと合わせて30年ほど働くことを考えると、一度初心に返った方が良いかも知れない、そんな思いもありました。

現在48歳、まだしばらくは健康だろう。リスキリングでないけど一度リセットしたほうが良いかも。HONZの成毛さんは独立して10年経てばその延長で上手く行くと何かで言っていました。一度はやってみたかったこともあり、会社に退職を伝えて今に至ります。

ちょうどこの頃、Twitterでもつぶやいてみたところ、独立とか起業とか、そういうコメントを多く頂けました。

なお次のお仕事が決まらずに退職を伝えたのは今回が初めてなのですが、前職の社長は真っ先に私の家族のことを心配してくれたことは大変にありがたかったです。

2023年2月11日、もう一つの建国記念日

会社を辞めたことを奥さんになかなか言えませんでした。年明け早々に退職は決まり多少の生活基盤を作ってから伝えたいと思い、その目処がたったのが2月上旬。

2/11土曜の朝に奥さんと二人のときに「実は・・」として切り出しました。

全く相談せずに決めたことや安定がなくなることに、烈火のごとくブチ切れられたらどうしようとか思っていましたが「いいんじゃない」という返事。肝の座り方にあっけに取られました。

一番身近な人から信用されて少しだけ自信をもてた日です。奇しくも2月11日は建国記念日ですが、私の中では奥さんから承認を得た2023年2月11日がもう一つの建国記念日となりました。

BtoBマーケティングの隙間課題を解決する

何をしていくか?ですが、BtoBマーケティングの隙間課題を解決してきたいと思っています。

私のコアキャリアですが、朝日新聞グループであるCNET Japan/ZDNET JapanというIT系のメディアで13年間、メディアセールスをしつつITベンダーのマーケティング支援を行いました。事業全体の売上責任をもち、サービス開発や営業組織つくりまでやらせてもらいました。

その後にコミクスという会社で、EFO CUBEというSaaSのセールス&CSをマネジメントさせて頂いたり、SaaS事業者の営業・マーケティング支援を行いました。気づけば16年間、エンタープライズITからSaaSベンダーまで、コンテンツマーケから営業支援まで経験したことになります。

長くいるIT業界ですが、ちょっとした困りごと、隙間課題が多い業界と感じています。人事異動でご担当者が不慣れだったり、それなりに業界に新しいやり方が入ってくることもあり、いろいろな歪みたいなものを良く目にしました。おそらくBtoBという商材の購買イメージが付きにくいことも関係するのではと思います。

そのちょっとした困りごと、アウトソースしにくかったり、でもやるべきことが多いためそのまま進めざるを得ないような・・良くあるのはコンテンツを考えたり作る暇がないとか。サービスのアピールポイントが曖昧なのに目先のリードを増やそうとしたり、マーケティング方法が商材や組織に最適化していないとか。

「コンサルや専門会社に依頼するほどの業務ではないけど、業界には多い隙間の課題」そこに対して、自身の経験で解決できないかと思った次第です。

今後、どうしていくか。

しばらくはフリーランスとしてお仕事させて頂きます。今まで以下のような業務を多く経験しました。

  • 法人営業組織のマネジメント

  • IT系メディアでのコンテンツ企画、MQL・SQL獲得支援

  • インサイドセールス代行

  • 3C分析、市場ターゲット設定、マーケティング計画立案

  • HubSpot運用、コンテンツマーケティング支援

BtoBのターゲットに向けたコンテンツ企画やウェビナー企画など散々やりましたし、営業のマネジメントも相当苦労してやってきました。直近ではSaaS事業者の営業支援を行っていました。これら経験を活かして、前述したIT系マーケティングやセールスに関する事業者の隙間課題を埋めていきたいと考えています。

さらにHubSpotの活用。前職のコミクスでHubSpotに出会いフリー版もあることを知って、中小企業こそフリーのHubSpotを入れるべきと本気で思っています。機能は限定的ですが、MAやSFAの基本機能を使えます。

まず入れることで営業やマーケの意識を少しでも変えていく、営業マンの採用でもアピールできます。有償版でも月額6,000円から入れられます。このHubSpotの活用支援もしていきます。

ミドル層こそ、世の中の隙間課題を解決できる!という実証実験

もう一つ思うことがあります。48年間生きると、それなりに見聞も増えて知識やスキルが見について、いろいろなコミュニケーション方法もとれて、感情も抑えることができます。

修羅場経験も豊富なので、やばいと思っても経験値でカバーできたりします。そんなミドル層こそ、企業の隙間を埋めるのに最適な人材ではないかと真剣に考え始めています。

とある調査によると、企業の役職定年からモチベーションダウンによる生産性低下により、年間1.5兆円の経済損失がうまれるそうです。一方で、中小企業では人材不足が顕著とも聞きます。実際私の周りでもこういうことをやりたいのだけれど最適な人材がいない、という声を良く聞きます。

経験もスキルも人脈もある、調整ごとも得意、視野を広く考えられるなど、中年のミドル層こそ企業の隙間課題にマッチするし、両者にとって猛烈に有益ではないかなと。業務委託で年間200万とか300万、合わなければ契約終了、そういう形態であれば企業側も声をかけやすくなります。

ミドル側も自身の経験を複数社に提供して一定の収入になりつつ、それにより社会貢献ができる、日本経済全体が良くなってみんながハッピーになると真剣に考えています。

この考えが正しいのか、ミドルに適した隙間業務がどのくらいあって私自身が活き活きするのか、それを実証実験、人体実験しているのが今です。

幸い、退職にあたり、もといたコミクス社や過去に在籍したCNET Japanからも業務委託でお仕事をやらせて頂くことができて猛烈に感謝です。両社長には頭が上がりません。

さらに意外なところからお声がけ頂けて自分の得意を活かしつつ+αのチャレンジもできつつあります。早々に声がけ頂いた方にも感謝しまくりです。

最後に・・独立して良かったこと

独立してよかったことですが、2点あります。
まず感謝。少額であっても発注頂ける=信頼してくれたことなので金額の大小でなく、ホントありがたいことなんですね。そういう当たり前のことに気づくことができました。

なので発注頂いた方はモチのロン、話を聞いてくれた家族、今回の件でも相談に乗ってくれた友人とか周りのあらゆることに猛烈に感謝、です。

もう一点は前述した初心に返れたこと。私のスキルにマッチしていれば、こちらも生活かかっていますので全力で取り組みたいと思います。それこそ25年前の新卒のようなモチベーション、使命感で業務に臨めています。

「初心を持ち続ければ人生は大丈夫」とは、長いことメディアでお世話になった方に言われましたが、そういう気持ちを持てたことは猛烈に良かったですね。

まだいろいろと手探りですし、サラリーマンと違い一年後にどうなっているかも分かりませんが、信じてくれた奥さんを裏切らないようにして、世の中の隙間課題に臨んでいきます!!

ここまで読んで頂いた方、本当にありがとうございます!!!いいねでもDMでも感想を頂けると猛烈に嬉しいです。

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