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手に入るのは今だけ!【安芸灘産の寒ひじき】が絶品すぎて感動♪


海藻は海水温が30℃を超えると枯れてしまう

地球の温暖化の影響はすさまじく、人間も猛暑を超えて「酷暑」と、段々と「去年はこれでイケたのに」が通用しなくなっていますし、犬もアスファルトの温度が高すぎて肉球が火傷をするなど、急速に地球規模で気候が変化しています。

高級魚が雑魚に!

海の中も例外ではなく海水温の上昇により、温度の上昇や変化に弱い魚は死滅し、泳力のある魚は水温の低い北へ北へとのぼってきています。本題とは少し逸れますが、「高級魚」というのは、その地域で普段から沢山獲れるものではなく、美味しくて身も大きく、希少な魚が「その地域の高級魚」になります。

ところが、海水温の上昇により、普段獲れる時期に、普段獲れる魚種が獲れず。代わりに、その地域では珍しい魚で、その地域より南で見られた魚がどんどん北上し、北側でたくさん獲れるといった現象が、各地で見られています。

魚介類というのは、基本的に水揚げされたら市場に届けられ、計測され、競りにかけられ、一般の市場へと届けられていきます。

この「競り」の段階で、高級魚は高値がつくはず…なのですが。地元の人にとっての高級魚とは、「見たこともない珍しい魚」ではなくて、先にも触れましたが「美味しくて希少な魚」というのが高級魚として取引をされます。

つまり、北上して網にかかった魚がたとえ他の地域で「高級魚」であっても、食べ方も分からない、普段食卓に並ばない魚というのは、一般市民にとって「評価できない魚」となってしまい、競りにおいても「高値」がつくどころか、「雑魚」扱いとなってしまいます。

いつもの場所で獲れれば「高級魚」だったのに…。ということが、各地で起こっています。

海水温の上昇は海藻にも打撃!!

わかめ・ひじき・テングサなど海藻類も、海水温の上昇の影響を大きく受けています。

それが海水温の上昇による「立ち枯れ」「磯枯れ」と呼ばれる現象です。

一言で「海藻類」といっても色んな種類があり、それぞれの海藻が生育できる限界の海水温=生育上限温度といいますが、それぞれ異なります。例えば「わかめの幼体」は27℃ですが、概ねまとめると30℃を超えると、海底から生えている状態のままで枯れてしまう現象=「立ち枯れ」が起こってしまうようですが、これが日本各地の海底で起こっています。

『水産庁による海藻の生育上限温度』↓

https://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_gideline/attach/pdf/index-215.pdf

大規模な範囲で「立ち枯れ」が起こった状態を「磯枯れ」といいますが、これが起こると、単に「海藻類の漁獲量が減少する」だけでなく、これらを食べて生きている魚介類は餌を失って死滅し、その魚を食べている大きな魚も餌を失い…ということで、海の生態系全体に大きな影響を与えています。

これが、ここ最近の「海藻類の値上げ」に繋がっています。

日本には美味しいものが沢山ある

ところが、日本でも色んな生産者さんが、知恵と工夫で美味しいものを養殖や季節を限定したりすることで、多くは作れなくても、美味しいものを懸命に生産してくれています。

今回はそんな商品の中で、最近食べて感動し、色んな人に食べさせてあげているものをご紹介します。

瀬戸内海 安芸灘産 天然寒ひじき

それがこれ!瀬戸内海の安芸灘で、12月~3月にしか採れない貴重な「寒ひじき」を、丁寧に「生原藻」を「浮かし炊き」という方法で仕上げてくれています。

ひじき漁を40年!伝統の炊き上げ法にこだわる石山さんご夫妻

生産者は安芸灘でひじき漁を40年続けている、石山さんご夫妻。

画像右下が石山さんご夫妻

電灯の炊き上げ法である「浮かし炊き」をかたくなに守り続け、貴重な「寒ひじき」を「逸品」に仕上げてくれています。

そんな「謹製限定品」の「天然寒ひじき」がこちら

私は安物ばかりしか食べたことが無かったので、乾燥ひじきと言えば、3~4cmの丸まって、バラバラのものというイメージでしたが、こちらの寒ひじきは使いたい量を取ろうとしても、絡み合って取れないほど長いです。

何を作ろうか考えて「ひじきの煮物」を作ってみた

今まで食べたことのない素晴らしいものを手にしたので、どんなふうに食べようか考えていましたが、せっかくなので伝統的な家庭の味「ひじきの煮物」にしてみることにしました。

内容量が100gとたっぷりあるので、まずは自分で食べるくらいの15gで(ケチな性格が出てしまいましたw)

もどしただけで分かる「違い」

箱に「もどし方」も丁寧に載っていたので、それに従って作ります

水またはぬるま湯で5分でいいとのこと。あく抜きもしてあるので、そのままスープや汁物にも使えるとのこと。

丁寧にぬるま湯でもどすと、あっという間にいい感じに。事前にお店の方から「柔らかくてシャキシャキした食感」と聞いていましたが、たった5分戻しただけでこんな感じに。

画像で伝わるか分かりませんが、薄いおしゃぶり昆布のように「柔らかい」のです。

せっかくなので、油もちょっといいものを使い、スライサーで太い人参を1本細切りにしたら、温めたフライパンに投入

人参に火を通している間に、油揚げも横半分に切ってから、出来るだけ人参や寒ひじきとサイズを揃えるように細切りにしておきます

人参にある程度火が通って、オレンジからすこし山吹色に変わってきたタイミングで、油揚げと寒ひじきを戻した汁ごと投入。軽く炒め合わせます。

料理をしながら「磯の香り」がキッチンに充満します。磯の香りというと、個人的にはいい匂いと、キツイ匂いがありますが、鼻を刺すようなキツイ匂いではなく、柔らかい海藻らしい磯の香り、高級な海苔のような香りが広がり、「絶対美味しいでしょ」と思いつつ、味付けをしない段階でつまみ食い(笑)

歯で噛むたびに「シャキシャキ」と音がして、うまみが広がります。

味付けは薄めでいいなと思い、出汁を利かせたちょっといいお醤油とねこぶだしを回しかけたら、蓋をして中火にし、汁気が飛ぶまで炒めます

10分も煮ていないのに完成!だって、戻した時点で柔らかくて十分に美味しいんだもの💕

磯の香とシャキシャキ食感がやみつきに

器に盛りつけたら完成!頂きます

伝わりますか?このお皿から暴れんばかりの活きの良さが!

それでいて、本当に食感はシャッキシャキ。ひじきのうまみと油揚げ、しょうゆと海藻仲間のねこぶだしがしっかりと重なり合い、美味しい!!!!!

お値段も高いですが、本当に初めて食べる食感と味。そこら辺で売られているお惣菜とは全くの別物です。

元々「ひじきの煮物」は子どもの頃大嫌いで、我慢して食べていました。大人になったある時から、白和えやおから、ひじきの煮物などが大好きになりましたが、自分ではあまり作らず買っていました。

ところが、これはタッパーにいっぱいあったはずなのに、数日であっという間に完食。すぐに次を作りました(笑)

少しカサ増しするために、相性のいい「発芽大豆」も加えたら、美味しさ倍増。

一人で全部食べそうな勢いになったので、年末年始に実家でも作って、母と姉にも食べさせたいと思います。

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