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【2時起き】うつ病バレて会社クビになった人間の終わってる生活ルーティン

【速報】古都まとい、会社をクビになる

 どうも、会社クビになった人です。古都まといっていいます。アルファポリスとか、エブリスタとかで小説書いて、細々と公募やコンテストに出しています。
 今日は会社をクビになった話と、その後の生活について。


隠していたうつ病が再発した日

 実はわたし、うつ病とパニック障害、拒食症の既往歴があります。
 2年くらいは月1の通院と、すこしの常用薬、ほんのちょっとの頓服だけで、ほぼ寛解に近い状態で過ごしていました。

 うつ病などを公表して就職することをオープン就労、病歴を隠して就職することをクローズ就労と呼ぶのですが、わたしはクローズ就労をしていました。
 通院していることはもちろん面接では話さなかったし、職場で急に頓服を飲みたくなった時はこっそりトイレに駆け込んで飲むくらいには徹底していました。

 そんな感じで今年の1月からずっと派遣社員として働いていたのですが、8月のある日。

出社するためバスに乗り、そのまま降りれなくなりました。

 2週間前くらいから調子が悪く、頓服をすべて飲みきってしまったり、前日も体調が悪くて、でも早退したいと言い出せないまま終業まで根性で勤めた次の日のことでした。

 会社の最寄りでバスが止まり、さあ降りようとしたところ。
 足が動かない。え?足の裏に接着剤でも付いた?膝が曲がらない。自分の足が、まるで一本の木になってしまったかのようで。
 降ります、と声を上げることもできず、バスはそのまま出発しました。

 終点まで行って、やっと降りた頃には就業時間を過ぎていました。
 怖くて職場へ向かうこともできず、なんとか欠勤の連絡を入れ……通院先に予約を変更して欲しい、なるべく早く受診したい旨を伝えました。

見て見ぬふりを続けた不調、うつ病の再発

 本来の予約日から2週間以上早めてもらって通院先へ。
 結果は、ストレスによるうつ病の再発だろうということでした。

 そして、クローズ就労を続ける限り完治は難しいこと、障害年金の申請や就労施設の利用を勧められることに。

 正直、ショックでした。薬は飲んでいたけれど、普通の人のように働けると思っていたから。こんな簡単に崩れてしまう自分の心身が許せなくて、病院から帰った日は情けなくて、死にたくて。

 2週間前から体は悲鳴を上げていたんです。上手く眠れなかったり、なにを食べてもお腹を壊してしまって、食べて5分後にはトイレにいたり。
 職場で昼食を取っている時にまったく味がしなくて吐きそうになってしまったり。上司がこちらを見るたびに激しい動悸がしたり、耳鳴りがひどく、先輩の言っていることが聞き取れなかったり。
 それらをすべて頓服で押さえつけて、自分はまだ大丈夫と言い聞かせて仕事を続けていました。

 その結果が再発。自分のせいだけれど、本当に信じたくなかったです。

「もう来なくていい」契約終了を告げられる

 派遣契約は9月末まで。8月の上旬時点では、契約更新される予定でした。
 しかし、体調が回復しないまま、欠勤を続けること3日。

「先方が契約を更新しないと言っている。もう出勤しなくていいです」

 派遣の営業さんからメッセージをもらって、その日は布団から出られませんでした。
 幸い、残っている有給と傷病手当が使えると教えてもらって、働かない頭でなんとか手続きを済ませ。

 事実上、仕事をクビになったその日から昼間の明るさが怖く、布団にこもり続ける日々がはじまりました。
 日が暮れてからやっともぞもぞと布団から這い出し、カロリーメイトやゼリーを流し込んで眠れもしないのに布団に戻る日々。病院の前日だけお風呂に入って、洗濯できないから何日も同じパジャマを着て。
 家賃や光熱費が引き落とされて、容赦なく減っていく預金通帳を見て、貯金がなくなったら死のうかな、なんて本気で思いました。

わたしは、わたしが生きていける時間に生きればいい

 このままじゃいけない、と思ったのは家族にうつ病の再発、仕事をクビになったことを打ち明けた時でした。
 わたしには妹と弟がいました。妹は先天性の疾患で、弟は自死で、すでに亡くなっています。二人とも、二十歳にすらなりませんでした。

もし今、わたしが死んだら残された家族はどう思うだろう?

 家族が亡くなるショックを、わたしは嫌というほど知っています。うつ病や拒食症を発症したのも、弟の自死がきっかけでした。母はすでに二度も、自分の生んだ子を亡くしています。
 わたしが死んだら?母は自分の子を全員、自分より先に亡くしたことになります。

 それだけは避けなくてはいけない。自殺は絶対だめだ。わたしはまだ死んじゃいけないんだ。

昼の明るさが怖くてなにもできないなら、暗闇で生きようじゃないか。

 そうして出来上がった1日のルーティンがこちらです。

2時は朝じゃなくて深夜だよね

 はい。深夜2時に起きることにしました。

 2時って素敵なんですよ。本当に誰もいなくて、静かで、暗くて。

 仕事はクラウドソーシングサイトでもらえた仕事をやったり、守秘義務があるので詳しくは書けないんですが、チャットオペレーターみたいなことをやったりしています。
 どれも単価が低くて、貯金の目減りをゆるやかにするくらいの効果しかないけれど、死にたい死にたい言いながら布団にこもっているよりよっぽど健全だと思ってやっています。

 そして仕事が一段落ついたら朝の散歩。ちょうど日の出の頃で、「朝日を浴びるように」という主治医の言葉をギリギリ守ってる。
 最近は散歩がてらコンビニに行って、カフェラテを買うのにハマってます。ファミマのカフェラテ、泡たっぷりでおいしいんだ。

 昼間の自由時間は調子がいいと買い物に行ったり、お風呂に入ったり、こうして文章を書いたりしますが、だいたいは死にたい無理生きてたくないって言いながら毛布かぶって丸まってます。でも夜中のうちにやること済ませちゃうから生活に支障はないんだ。素晴らしいね。

 みんなが寝てる時間に働いて、罪悪感と希死念慮で嫌になる昼間を部屋の片隅でやり過ごす。健康とは言えないかもしれないけれど、今の自分にとってはこれがベストな気がします。
 なにより、仕事終わったー!って時計見たら、まだ朝の8時だったりする時の無敵感が好き。1日好き放題に使えるじゃん!みたいな。

 もう一度、外で働くために就活するのか。それとも就労施設のお世話になるのか。はたまた血反吐吐きながらフリーランスになるのか。
 まだまだ先のことは考えられる状態じゃないけれど、わたしはわたしなりに、毎日を一生懸命生きようと思います。

 死にたいと思うことも多いけど、わたしには生きていける夜があるから。


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