第三回 心灯杯 漫才〜三題噺〜
※有料設定してますが、作品自体は最後まで読めます。
どーもー よろしくお願いします
A:子どもの頃って不思議な事いっぱいありましたよね
B:確かに、鬼ごっことかなんであんなに熱くなれたのか
大人になったら理解できないような事ね
A:いや、そうじゃなくてさ、あったじゃん
目の前で手を振ってる人がいてさ
“お母さん、あのお姉ちゃんだれ?”って
言ったら
“誰もいないでしょ! 何言ってんの、この子は”
とか言われてさ
B:いや、そんな経験1度も無いけど
A:嘘つけよ! 子どもの頃あるあるですよね?
B:マジでそんなの無いって!
ちょっと待てよ、“あるある”って事は他にもそういう経験あったの?
A:当たり前だよ、山ほどあったじゃん!
B:いや、“じゃん”って言われても共感できないし
ちょっと他のエピソード教えてよ
A:ベタなので言うと
寝てる時“なんか重たいな〜”って思って目を開けたら
知らないおじさんが覆いかぶさってたり…
B:恐っ!
どこがベタだよ!
A:道歩いてて誰か後ろにいる気配がして
パッと振り返ったら誰もいなくて
“なんだ、気のせいか”と思って前見たら
長い髪の毛ボサボサで白装束着た、おじさんがいたり…
B:ホラーとかでよくあるめっちゃ恐いヤツじゃん!
…ん?
だいたいそういうのって女の人じゃない?
A:いや、俺の時はおじさんだったけどね
B:長い髪の毛で?
A:そう
B:白装束着た?
A:そうそう
B:おじさん?
A:おじさん
B:そこまでいったら普通は女の人だろ!
その、貞子じゃないけどさ
A:いや、そのおじさんは貞男だったよ
B:貞男って! ちょっとかすんのかい!
てか、なんでそのおじさんの名前知ってるの?
しゃべったの?
A:しゃべったよ
というより一時期親友だったね
B:貞男と親友?
だって貞男ほお前の事驚かせてきたんだろ?
A:まぁ最初は恐かったけどさ、
話してみたらけっこう優しかったし
B:貞男、ツンデレ!
A:でも貞男とは1ヶ月くらいであんまり遊ばなくなったな
B:なんで? やっぱり恐くなったのか
A:う〜ん、方向性の違い?
B:ロックバンドかっ!
本当は金か女絡みだけどカッコ悪くて言えなくて
後々になってバレるヤツじゃねぇか!!
A:その後は貞代だったな〜
B:また貞絡み? 次は女の人なのね
A:いや、おじさん
B:またおじさん?
つーか貞代でおじさん、ややこしいわ!
A:人の名前にごちゃごちゃ言うのはよくないぞ!
B:急な正論…
で、その貞代とはどこで知り合ったんだよ
A:さっき言ったじゃん
寝てる時に覆いかぶさってきたおじさんだよ
B:伏線回収?
わかるわけないだろ! 貞代って聞いて
“あぁ、さっきの覆いかぶさってきたおじさんね”って
なるヤツどこにいんだよ!
そもそも貞代は女って思ってたのにさ
それより寝てる時に覆いかぶさってくるとか
嫌な思いしたのになんで仲良くなるんだよ?
A:いや、貞代も話してみるといいヤツだったんだよね〜
B:貞代もツンデレかいっ!
A:貞代とは1週間の付き合いだったな
B:なんだ、また方向性の違いか?
A:いや、成仏したから
B:シンプルに急展開!
A:で、次もさっき言ったおじさんが…
B:おい、ちょっと待て!
俺はちゃんと覚えてるぞ
出てきたのは女の人だったろ
A:いや、おじさんだよ
B:違うね
“あのお姉ちゃん誰?”って聞いたらお母さんに
“誰もいないでしょ 何言ってんの、この子は”って
言われたってお前はっきり言ってだぞ
A:間違えた!
“あのお姉ちゃん誰?”って聞いたら
“何言ってんの、この子は
あれはお姉ちゃんじゃなくておじさん”って言われたんだった
B:結局おじさんかいっ!
つーかどんな間違い方だよ
そのおじさんは貞何って名前だったんだよ?
A:あ、そのおじさんは宇宙と書いて“だいち”って名前だった
B:キラキラネームおじさん!
A:そのおじさんも最初はぶっきらぼうだったんだけどさ、
困ってる時に助けてくれたりしたよ
B:またツンデレ!
なんだよ? その
増えるツンデレおじさんの話は!
A:子どもの頃
ああいうおじさんにはなっちゃいけないなって
思ったって話
B:最初と全然違う話じゃねぇか!
もういいよ
どうもありがとうございました
※12/13加筆 ↑これ埋め込むの忘れてました💦
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