【ギリシャの楽園】アテネから「幸福の島パロス島」へのアクセス
ヤーサス!(Γειά σας, ギリシャ語で「こんにちは」)
日本人宿サクサクハウス(@sakusakhouse)です!!
サクサクハウスは「幸福の島」とも呼ばれるギリシャのエーゲ海に浮かぶ【パロス島】にあるゲストハウスです。ブログ主は、ここパロス島に来てから、日本では絶対味わえないパロス島の生活に魅了されっぱなしです(笑)この記事では、その幸せたっぷりな島へアクセスする方法を紹介します!
1. イントロダクション
まず、いきなりパロス島への行き方を説明しても、やっぱり認知度が低い島なので「どこだよ?」というか「何が良いの?」というような疑問を持たれる方が多いでしょう。そういうわけで、まずはパロス島の基本的な情報や魅力をお見せします。
1.1 「幸福の島」パロス島の魅力
パロス島はギリシャの島嶼部のひとつ、キクラデス諸島の島のひとつです。ギリシャのアッティカ半島にある首都のアテネから簡単にアクセス可能です。アテネからエーゲ海を南東に進み、北にはミコノス島、南にはサントリーニ島やクレタ島、東にはナクソス島があります。
地図で見る限り、パロス島は小さな島です。ところが、起伏が激しく、穏やかな湾があると思えば、見上げないと頂上が見えない最高峰を中心に数々の山と谷で中央の山間部は形成されています。基本的に雨が降らないため、植生は低草木、特にオリーブ、ワイン用のブドウの樹木が多いです。この記事を書いている1月上旬でも、日中の気温は20度あたりまで上がることもあり、とても温暖です。加えて、空気が乾燥しているので、日陰に入ると涼しいです。
街並みは、すべての人家や施設が白の壁に青の扉や窓枠で構成されています。日本では見られないこともあり、SNS映えにはまず困らない光景で心から感動する、そんな島がパロス島です。
パロス島の住人の人柄はとても穏やかで大らかです。平日でも仕事はそこそこにして悠々自適な時間を過ごしています。島民の姿も表情からも、とても幸せを感じてしまいます。
ギリシャと言うと、ソクラテスやアリストテレスなど歴史的著名人、アテネのパルテノン神殿やクレタ島のクノッソス宮殿などのギリシャ文明の遺跡を思い浮かべたり、青と白の家や教会が、さんさんと光る太陽とエーゲ海に映える景色に感動したり、それから豊かな海の幸を使った海鮮料理にワインを併せて堪能したりと、様々な「ギリシャっぽい」観光が可能です。同じ地球にありながら、何もかもが日本と異なる景色、雰囲気、体験ができるギリシャ観光では日本の国内旅行では味わえない魅力で満たされています。そういうわけで「はるばる来て良かった~」という気持ちに満たされることでしょう。
2. アテネからパロス島へのアクセス
パロス島は人口5000人程度が住む島で、面積は約200平方キロメートル、周囲の海岸線は80キロメートル程度しかありません。そんなパロス島はアテネのあるアッティカ半島から100キロメートル南東にあります。ここでは、アテネからパロス島を目指す方法を中心に紹介します。
2.1 アテネからパロス島には飛行機かフェリーで行ける
日本の方がギリシャにお越しになる場合、大抵の方はアテネ国際空港に発着する便をご利用になると考えられます。そのアテネ国際空港からパロス島へは以下の2つの方法でアクセスできます。
a) アテネ国際空港から国内線に乗り継いでアクセス (2.2で紹介)
b) アテネ近辺の港を利用してフェリーでアクセス (2.3で紹介)
これら2つの方法はブログ主も頻繁に利用します。というのも、アテネまで来てしまえば直行でパロス島にアクセスできるので、とても便利だというのが大きな理由です。
まずは飛行機でパロス島へアクセスする方法を、次にフェリーを利用してアクセスする方法をご紹介します。
2.2 飛行機を利用する方法
飛行機はアテネ国際空港に発着する直行便を利用します。主な航空会社にはエーゲ航空の他、オリンピック航空やスカイエクスプレスがパロス島に皆さんをお届けします。所要時間はわずか1時間、飛行時間は40分程度なので機体は離陸したと思いきや高度を下げ始めます。運賃は時期により変動しますが、ブログ主が2024年1月3日にスカイスキャナーでチェックしたところ7,500円から10,000円あたりが相場のようです。
飛行機を利用するメリットは何といっても「速さ」です。アテネからパロス島までダイレクトに行けるので、とても便利です。また、アテネ市内へ出向く必要がないのも利点のひとつです。というのも、フェリーだとアテネ市内を通過して港に行くルートが最もポピュラーで、そのぶん公共交通機関かタクシーでの移動となるので時間も費用もロスが発生するためです。しかもアテネはギリシャ国内で「最恐都市」と異名がつくほど治安や交通網に問題があります。もちろん、日本から渡航される場合、アテネ観光を兼ねてギリシャにいらっしゃる方が殆どだと思いますので、不要な心配と思われるかもしれませんが、不用意に市内を通過するのは若干リスクがあることをお含み置き頂けると幸いです。
そんなメリットばっかりに思われる飛行機には唯一デメリットがあります。それは、エーゲ海を飛び越えてしまうことです。これは飛行機ならではの弱点でして、時間を節約できる分だけ失われる旅情があります。ただ、パロス島に来れば常に海を眺められます。結局のところ、飛行機はお時間の少ない方向けに、ご提案できる方法ですね。
2.3 フェリーを利用する方法
次に紹介するのは、フェリーを利用してパロス島にアクセスする方法です。アテネを起点にフェリーを使用する場合は、ピレウスから発着するフェリー、もしくはピレウス以外の港を発着するフェリーに乗船することになります。ピレウス以外にはラヴリオ (ポセイドン神殿のある半島の先の方の港) またはラフィナ (アテネとは半島の山を挟んで反対側の街) の港が選択肢としてありますが、行き方が複雑なのでオススメはできません。そういうわけで、ピレウスから発着するフェリーに焦点を当てて紹介します。
アテネからピレウスまでは地下鉄を使い移動します。アテネ市内のシンタグマ広場から行かれる場合は地下鉄3号線 (ブルーライン) に乗車し、オモニア広場やアテネ駅 (ラリッサ) から向かわれる場合は地下鉄1号線 (グリーン・ライン) を利用します。所要時間は20分から25分で、2024年1月時点で運賃はアテネ市内からで1.20ユーロ、アテネ国際空港からなら9ユーロかかります。またエアポート・バス (X96) 利用なら5.5ユーロです。また、タクシーをアテネ国際空港から利用される場合は昼であれば55ユーロから60ユーロが相場となるでしょう。
フェリーでパロス島を目指す場合、所要時間は4時間から5時間かかります。運賃は最も安いオプション (車両なし、席なし) で50ユーロが相場ですが、割安な時期となると40ユーロ付近まで値段が落ちます。チケットは港にある各フェリー会社のオフィスで購入できるほか、英語が大丈夫であれば「フェリースキャナー (Ferryscanner)」を通してオンラインでも予約が可能です。オンラン予約での注意点は、手数料や保険など追加料金のオプションが多数あるので、安易に課金をすると高額になってしまうというところです。
ブログ主が最も利用している会社は「ブルー・スター・フェリー (Blue Star Ferry)」です。船体が大きく揺れが少なく、設備も新しくて綺麗ですし、何と言っても定時性に優れていますので一番の推しになります。船内には飲食コーナーが充実していて、料理も美味しく頂けます。
フェリーのメリットは何を隠そう「エーゲ海を見ながら移動する旅情」です。デッキに出れば、船の航路の途中にある他の島とエーゲ海のバランスがイチオシの「映える」ポイントです。4時間から5時間の船旅は多少長くも感じますが、それを超える美しい海の景色は、一度はお楽しみ頂きたいポイントです。あと、飛行機より割安なので、少しでも節約を望まれるならフェリーが最良の選択肢とも言えます。
デメリットは所要時間の長さと、空港からのアクセスが悪いことです。どうしてもアテネ市内を通過しないとアテネ国際空港から港へは行けないので、その点ロスが生じてしまいます。このことを考慮すると「アテネ市内も離島も観光したい」とか「時間は十分にあるから経費を節約したい」とか、もしくは「既に陸路でギリシャに入国した」という方向けのチョイスだと考えています。
2.4 【番外編】アテネ以外からアクセスする方法:トルコから
このブログ記事の本筋からズレますが、アテネ以外からパロス島にも行くことができます。テッサロニキなどからアクセスする方法もありますが、今回取り上げたいのは隣国トルコからパロス島を目指す方法です。ブログ主が勝手に「裏ルート」と呼んでいるアクセス方法です。
エーゲ海の地図を見ていただくと、ギリシャの領土がトルコの沿岸部まで広がっていることが確認できます。トルコからギリシャに入国できるところは、割と有名なイスタンブールから半島部テッサロニキに向かうルートの他に主に以下の4つです。
① イズミルからキオス島
② クシャダシからサモス島
③ ボドルムからコス島
④マルマリスなどからロードス島
パロス島へアテネを経由せずに行くには、基本的にはトルコ沿岸部からギリシャ領土内の地域に入国してアクセスする流れです。トルコ側にいて、アテネより先に離島を複数周遊したい方向けとなり、チョイスとしてはマイナーな印象もありますけれども、ご紹介しておきます。
3. Επισκεφθείτε την Πάρο!!(パロス島にご訪問あれ!)
今回は【幸福の島パロス島】へ日本からお越しになる場合のアクセス方法についてご紹介いたしました。皆様が、まずパロス島にお越し頂けることを願いながら、もしいらっしゃる場合のためにこの記事の情報をご活用ください。
もう一度、念を押しておくと、パロス島は海も山も独り占めできる豊かな自然と風景、日本では忘れ去られつつある長閑な暮らしぶりを間近にご覧になれます。まだまだ、日本では知名度も低い島ですが、ご訪問をお待ちしております。
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作:Tacaさん
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