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全社MVP受賞の人事担当者が、健康経営に込める想いとは|短時間正社員のキャリア

2024年4月に開催された全社キックオフで総合MVPを受賞したのは、アドミンDiv.人事労務担当のKamata。
この記事では、彼女が子育てと仕事を両立しながら総合MVPを受賞した背景や、力を入れて取り組んでいる「健康経営」について、インタビューしています。下記のような方々のご参考になれば嬉しいです。

・企業の健康経営に関心のある方
・時短で働きながら成果をあげるプロセスに興味のある方
・はたらくの「制約」を「強み」に変える方法に関心のある方

・プロフィール
Kamata
IT系メガベンチャー等を経験した後、2021年に中途入社。アドミンDiv.所属。勤怠や入退社管理、福利厚生など、人事労務全般を担当する。2024年4月の全社キックオフでは、全社総合MVPを受賞した。プライベートでは小学生の子どもがおり、短時間正社員として活躍している。


「このままではいけない」家族と自分のために、サクラグの短時間正社員に

ーーKamataさんが担当されている業務とこれまでのキャリアについて教えてください。

私は現在、メンバーの勤怠管理や入退社手続き等の作成・更新・管理等を中心とした人事労務関連の業務をしています。
サクラグに入社する前は、IT系メガベンチャー企業の人事部で研修運営サポート業務を担当していました。そこではフルタイムで勤務していたのですが、当時まだ未就学児だった娘の育児をはじめ家庭と仕事との両立が難しく、無理がたたって体調を崩してしまうこともありました。このままではいけない、家族と自分のためにも働き方を見直そう!と決意し、家庭と両立できる仕事を探す中で出会ったのがサクラグです。
サクラグでは、少日数・短時間での勤務が可能という事から、娘の幼稚園入園を機にジョインさせていただきました。これまで未経験だった領域の業務にも自ら手を上げれば挑戦できるだけでなく、子どもの体調等で突発的にお休みをすることに対しても非常に柔軟に受け止めていただけた事もありがたかったです。健康的に仕事と家庭を両立しながらキャリアを積める今の働き方が、私にはとても合っていると実感しています。

ーーサクラグの短時間正社員としての働き方や制度はいかがですか?

サクラグでは多様な働き方を推進しており、会社のビジョンを踏まえて、短時間フレックス勤務制度(※)を昨年導入しました。フルタイムでなくてもその専門性や技能を発揮できること、制約があっても就労を続けられることを目的としています。
この制度を導入してから社内でもよく耳にするのは、更に柔軟な働き方が可能になり、学校や保育園・幼稚園の行事への参加、習い事の送迎などのサポートがしやすくなったという声です。
また、代表が日ごろからメンバーに向けて繰り返し伝えてくださっている「家族より大事な仕事はない」というメッセージがあるのですが、このメッセージに込められている「家族に何かあった時はお互いにフォローし合う」「家族を大事にするためにも仕事中は時間と生産性を常に意識する」という考え方がメンバーに根付いています。そのため、子育て中のメンバーで「子どもの体調不良で休みを取りにくい」という感覚を持っている方はほぼおらず、皆メリハリをもって家庭と仕事を両立されています。

※短時間スーパーフレックス制度:コアタイムなし、就業時間・日数選択が可能なスーパーフレックス制度。短時間であっても、所定の期間内における総労働時間や日数を満たせば、労働者が働く日にち・時間を自由に決めることが可能。多様なバックグラウンドを持つメンバーが個々のバリューを最大限発揮するためのDEI推進の一環で導入された。

総合MVPを受賞するまでに業務で心がけていたこと3つ

ーーあらためて、この度はMVP受賞おめでとうございます!Kamataさんが受賞された背景や感想を教えてください。

これまで些細な事でも、業務の課題を見つけてチームで相談し、改善・解決してきたことが受賞に繋がったと思います。
具体的にはこれまで月初にまとめて集中的に作業し時間が掛かっていた業務を月2回に分割させ、よりチェックを細かく行いミスを減らしたことや、明文化されていなかったマニュアルの作成や周知などをあらためて行いました。
またワークライフバランスの実現に向けて新しい制度の導入にも着手し、現在運用されています。これらは全て自分1人でやってきたことではなく、人事チームで対応してきたことなので私個人の受賞というよりはチームでMVP受賞をした、という認識でいます。まだまだ改善点はあるので今後も課題を見つけてより良く働ける会社の実現を目指していきたいです。
今回副賞で「北欧教育ツアー」を提示いただいたのですが、以前代表との1on1で私が話していた内容だったので驚きました。北欧には、充実した教育・福祉制度、幸福度世界一など沢山の魅力がある国が多く、そういった取り組みを社内にも活かせないかと日ごろより情報収集を行っています。実際に現地を訪れ学ぶ機会をいただけてとても嬉しく思っています。多くのことを吸収し、会社に還元できるようにしたいと思います。

ーー時短で働きながら、成果をあげるための取り組み・工夫していることを教えてください。

わたしが、業務で心掛けていること・工夫していることは3つあります。

①チーム単位でのタスク管理
日~年単位のToDoリストをチーム内で共有し、誰がどこまで対応したか、今後どのように進めていくか、という事を明確にして対応漏れが無いように、当人以外のメンバーも業務を進められる様に共有を徹底しています。また、チームメンバー全員が同じ時間に集まれるタイミングで毎週定例Mtgを行い、課題の可視化、業務の改善等を図っています。

②スピード感
勤務時間が限られているため、業務をため込まない、メンバーからの質問などは直ぐに返答するなど、とにかくスピードをもって対応するということを心掛けています。

③情報収集や資格取得のための勉強
資格取得や理解を深める為の調査など、課題に対して向き合う為に必要となる知識の習得に努めています。業務上、仕事に関わる法律関連のアップデートなどが必要で、些細な事でも管理責任に問われる事もあるので常に適切な内容を反映できるように調べたり、ちょっとした空き時間を利用し必要な書籍を読んだりしています。
また、衛生委員会のメンバーになったことをきっかけに昨年は衛生管理士の資格を取得しました。直近ではメンタルヘルスに関する資格も取得し、今後も更に上のレベルを目指して業務にプラスになる勉強を続けていきたいと思っています。

サクラグの「健康経営」と担当者としての想い

ーーサクラグが取り組む「健康経営」について、教えてください

現在サクラグではメンバー、その家族の心身の健康維持・増進に向けた組織的な健康づくりに取り組んでいます。具体的には女性社員がより働きやすくなるような補助制度を導入したSAKURUG Women’s 保健室や、メンバーの運動機会の増進・コミュニケ-ションの促進を促すサクラグDEI運動会の実施、多様な相談先のホットラインの設置、産業カウンセラーとのカウンセリング等を設けています。また、日常的な所ですとメンバーの労働時間適正化、ワークライフバランス・生活時間の確保の為の短時間フレックス制度の導入なども健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)の認定に至った理由だと思います。
会社の補助制度の充実化や、日々の働きかけや声掛け(有給取得推進や労働時間の適正化の為の対策)といったアクションを常に行うことにより社内にも浸透し、確実に成果が出てきました。その結果として毎年実施しているストレスチェック検査ではストレスフリーカンパニー(※)にも選出されましたし、社内で定期的に実施しているサーベイにも結果が現れています。

※ストレスフリーカンパニーとは
株式会社HRデータラボが運営する「ストレスフリーカンパニー表彰委員会」により2023年度にストレスチェックを実施した会社の中で、組織全体の「総合健康リスク」が90以下の会社。今年は7000社以上の中から837社が該当しています。

ーー「健康経営」を進めるうえで、鎌田さんが大切にされていることや想いをお聞きしたいです。

とても基本的なところですが、社員が心身ともに健康的に働き続けられることがベースだと思っています。生産性を高めることや業務改善・効率化を図ることは自身の健康状態、コンディションが良好であることが前提であり、そういった観点からも健康経営は会社の運営において非常に重要だと考えています。当たり前の事ですが体調が良くない状態では正常な就労も難しく、成果も上げにくい、それに伴いメンタル不調に陥ることもあり全てが関わってきます。会社の成長としても社員の健康管理は非常に重要です。
特に若い世代のメンバーや専門的な仕事をされているメンバーは業務に集中し結果的に残業時間が増えてしまう事もあるので、休む時は休む、オンオフのメリハリを付けながら心身の健康を整え、長く活躍できるようにしてほしいです。同様に、産休や育休を経て復職するメンバーや短時間フレックス勤務のメンバーはどうしても自分のことを後回しにしてしまいがちですが、ご自身の身体や心身の健康にも目を向けて仕事を続けてほしいですね。

さいごに

ーー今後チャレンジしたいこと、目指したい姿について、教えてください。

サクラグはまだまだ成長途中の企業ですので、組織が大きくなっていくなかで様々な新しい課題が出てきますし、まだ手が回っていない部分もあります。私は人事労務という立場から、そういったところを1つずつ改善し、メンバーにとってより働きやすい会社を目指したいです。また自分の業務柄、多くのメンバーと接する機会がありますので、ひとりひとりに寄り添いながらサポートや支援をしていきたいと思っています。