暗夜鬼譚
首が欠けて歩いてる 醜くて目を逸らす
人達が道を変える
凍傷の目玉が落ち 髪が頭皮まで剥ぎ
何が思い遣りか解らない証明
街灯が少ない中通りを進み 部屋に着けるかな?
オートロックだとしても皆が知る暗証番号 役立たず
人が私を見て なんて云うか 想像ができるけど
罪の懺悔にまだ 雨が降って 首の切り傷に染みる
Good-bye, but echoes in a room.
On earth whose voice will it be?
一人の部屋も落ち着かないで 自分とすれ違う
何処も彼処も監視下 GPSがお友達
嘘つかせぬようにする
縦線に切った腕に 皮肉が血に混ざり合い
ホッチキスで縫われた見慣れた景色よ
仏滅を祭日にしても気にせずに 防弾ジョッキを
心に備え付けても変わらない言霊の意図に何思う?
卑屈が媚びを売る 血の気か引く こんな夜の雨には
靴音が響いて 闇の中で LEDも偽物
Good-bye, but echoes in a room.
On earth whose voice will it be?
さほど面白くないことにさえ 笑う義務が唸る
バイクが足の甲を轢いて 車輪が手の甲を刻んで
それで切られ 引き抜かれた腸を引き摺(ず)って
集団より個人を選んだから仕方がないけど
人が私を見て なんて云うか 想像ができるけど
凍傷の目玉が見る 繁華街 首の一皮が千切れ
Good-bye, but echoes in a room.
On earth whose voice will it be?
この部屋には取り替えの首がある 首を換え備える
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