幾歳月

歳を取るたびに会いたくない人が増える
心を凛とさせて告げた成果が見当たらないから
まだボクのボクがおちょられ笑われるんだ
「まだなのかい?」 些細な言葉が
うまく冗談で返せなくなってくるから

もう30代後半の笑顔にシワが目立つ
素直さもまた自分に返ってくる仇となる
露骨に云うもんじゃなかったって気付かされる

恥ずかしいとは思ってないけど黙るべき
私にはそれが良かったと今更ながら思うから
「身体が戸籍が変わらないと認めない」
考えは十人十色だと
判っていたって 殺す心がもう足りない

容赦ない有り難い言葉に手厚い歓迎
自業自得と知ってるから重力にも勝てずに
懐かしい顔が並ぶことに逃げ惑う日々

嘘じゃないんだ 嘘じゃないけど手が届かない
嘘じゃないんだ 嘘じゃないけどまだ続くんだ
嘘じゃないんだ 嘘じゃない 嘘に思われても
追い付かないだけなんだ… 言葉の戦いなんだ…
灰色の空に 沈む足取り 前が遠退いていくばかり

もう30代後半の笑顔にシワが目立つ
素直さもまた自分に返ってくる仇となる
露骨に云うもんじゃなかったって気付かされる

厳重な時間が定められてる中で生きても
もうそろそろ私にも襲ってくるカウントダウン
歳を取るたびに会いたくない人が増えていく…

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