ヘンダーソン
常(とこしえ)の歳月 束の間の結末
閏年だからって 其れが変る事は無い
触れたら消え去った 綿菓子みたいだ、と
私の言葉 ひとつズレると意味が違う、と
腫れぼったく上手く届かなくても 此れが私の声
たとえば 私の仮の名をヘンダーソンにして
手紙が届くかといえば けして届かない
正確は不正確と知らずの常識で括った罠ね
"変"が損だとは思わない 何が"変"か解ってるのは
私がちゃんと私を主張してるから
映画の灯火に 栄華の消火栓
火を着ければ煙も 尾びれ背びれ付け燥(はしゃ)ぐ
あの娘(こ)の泪なら 偽物と曰くに
ならば私は 居るだけで曰くが付き纏う
誰だって違くて 皆おなじで 彼是ヒエラルキー
誰かが下に居なくちゃいけないと ヘンダーソン
「ワタクシガ」と挙手してみせ
羅紗面(らしゃめん)で戯(おど)け
境界線を忘れ去った愚かに自由をはき違えても
やり直しは出来ない事も さっぱりと忘却する自由
『"変"が損』と決め付けるなら 心要らない
短い人生に 長い時間 踊れヨ踊れヨ、と
笑かしナンボの命を持つヘンダーソンにも
れっきとしたプライドもあり 臍で茶を沸かす
常識の非常識の面白おかしい話が凝ってて
恐ろしか 恐ろしか 枝垂れ柳の下 『"変"は損か』と
私を遠回りして行き人の群れが
私の名を知らずもヘンダーソンはふくみ 末(すえ)ずえ
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