打越さく良 りっけん 立憲民主党

参議院議員(新潟) 。立憲民主党。塩むすびが好きな弁護士。公正でやさしい社会を作りたい。縁の下の力持ち志向。文章くどくなりがちなのが悩み。 https://s-uchikoshi.com/

打越さく良 りっけん 立憲民主党

参議院議員(新潟) 。立憲民主党。塩むすびが好きな弁護士。公正でやさしい社会を作りたい。縁の下の力持ち志向。文章くどくなりがちなのが悩み。 https://s-uchikoshi.com/

最近の記事

中年女性の困難にも対応を

昨日11月12日、「女性支援新法から中高年シングル女性を排除しないでください」のオンライン署名と要望書を、わくわくシングルスの大矢さよ子さんや和田静香さんらと、厚生労働省社会援護局に持参し、女性支援室と面談しました。 女性相談支援員養成研修のシラバスに、若年や高齢者はいても、中年はいない問題に気づいた大矢さんらの署名活動、昨日時点で22,835人分。 ずしりと重かったです。 私も地元で就職氷河期世代のシングル女性の不安を伺ってきたので、置き去りにされる懸念はわかります。

    • 「選択的夫婦別姓、実現したいね」に励まされ

      本日は、新潟県内各地で、衆議院議員選挙第一声に応援に回りました。 候補者それぞれのまっとうな政治を目指すまっとうな思いに胸が熱くなりました。 嬉しかったことを書き留めておきます。 本日各地の街頭演説の合間に、ふと、「選択的夫婦別姓、できるといいよね。なんでできないんだろうね」と声がけいただいたこと。 何度もです。 私が長く選択的夫婦別姓を目指していることをご存知なんですね。 実を言うと、5年前の選挙のときには、「選択的夫婦別姓のようなエッジが効いていることは強調しないほう

      • 全ての個人が尊重される社会へ

         旧優生保護法のもと不妊手術を強制された原告の北三郎さん、この夏岸田総理(当時)から直接謝罪を受けた後、新潟にいらっしゃいました。  「よくここまで頑張られましたね」と社会を動かした素晴らしいご活動に敬意を表しました。しかし北さんは、「何十年も、気持ちが晴れません」とお辛そう。達成感のない、悲しみに満ちたお顔に、改めて不妊手術の苛酷さを思いました。  旧優生保護法をめぐり、不妊手術を強制された被害者本人らに新たな補償を行うための法案が、昨日10月8日の参議院本会議で全会一致

        • 「主権者が変わらなければ、政治も変わりません」

          「政治への不満、フラストレーションがたまっていることを強く感じます。相変わらず政治とカネの問題もいろいろと伝えられ、それに対する当事者の説明に納得いかないという方も多い」 「有権者の方のイライラ、閉塞感はつのる一方だと思います」 しかし、「野党が不満の受け皿となっていません」 *ん?まず自民党の人なら政治とカネの問題を引き起こしている自民党の問題を何とかしてくれないと? 「このような状況は突き詰めれば主権者の問題でもあります」 *ん?同上。 「主権者が変わらなければ、

          決めつけないこと

          94歳の父と電話で毎日話します。 しっかりした父ですが、ずっと老人ホームにいるのにテレビで観たであろう地域に「今日行ってきたんだよ」と言うなど、年相応になっています。 立憲民主党代表選で私は父に何を考えどう取り組んできたか伝えていません。 しかし、父から昨日電話で、「寛容でいなさい。人事のことを長くやっていて、人には多様な面があるものだ、人を決めつけないことが大切とわかった」と言われました。 ついつい、陣営ごと熱くなりがち。そうだなと思いました。 と、今日また父から電話

          戦争で尊厳を傷つけられた人々

          中村江里著『戦争とトラウマ 不可視化された日本兵の戦争神経症』吉川弘文館、2018年 
(これは以前、私が所属したさかきばら法律事務所のメンバーが中心になっていたホームページ(今はありません)に寄せたものの再掲です。中村江里准教授が取材を受けた朝日新聞2023年8月15日の記事 「知られざる戦争トラウマ 「ないもの」にされた元日本兵たちの心の傷」を読み、紹介することとしました。執筆時は2018年ごろです。)  ヴェトナム帰還兵たちの自殺やアルコール中毒が1970年代に社会

          戦争で尊厳を傷つけられた人々

          ブックトークをやりました

          5月18日、ミライエ長岡で『私の愛してやまない本と道標』と題するブックトークを開いていただきました。ACT新潟(若者と政治をつなぐグループ)主催です。 小さいころから、趣味は読書と感想文。 議員になる前は、書評をコツコツ書いて、所属する法律事務所のホームページに掲載していました。 今はあまり書けていませんが、それでも時々、ホームページやSNSで本の紹介をしていたところ、ACT新潟の方々の目にとまり、企画していただきました。嬉しいです。 今回は張り切りすぎて紹介する本が多す

          そこに勝者はいない

          ニック・タース著 布施由紀子訳『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』(みすず書房、2015年)を読んで ガザ。誇らしげに破壊と殺戮の様子をSNSで発信する笑顔の青年。 彼が私の子どもだったら。 人間性が損なわれるのは、無惨に殺される人たちの方だけではない。 以前、さかきばら法律事務所のサイトに掲載した、ニック・タース著 布施由紀子訳『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』(みすず書房 2015年 新装版も昨年出ているようですが、私

          子どもの意見の尊重は?

          家族法制の見直しについて チルドレン・ファーストならば *前回は法案を確認していなかったのですが、3月12日に法案を入手したので、以下法案も確認しながらまとめます。  家族法制の見直しを法制審議会に託した際の上川法務大臣(当時)が発言には、子の最善の利益を図る観点」「チルドレン・ファースト、すなわち子どもを第一に考える視点」が求められていました。  私は父母の争いの間で大きな影響を受けながら蚊帳の外に置かれがちな子どもに出会ってきました。
 ある程度年長の子どもには、

          子どもの最善の利益を「協議」に委ねてよいか?

          法制審議会答申「家族法制の見直しに関する要綱」について 両親の離婚で子どもたちは 「家族法制の見直しに関する要綱」が「離婚後の共同親権導入」だと賛否両論を呼んでいます。法制審議会が2月15日に法務大臣に答申したものです。 私は弁護士として多くの離婚事件にたずさわりました。
多くが、子どもを持つ人たちでした。父母間の葛藤や対立は子どもに大きな影響を与えます。それなのに、子どもが蚊帳の外に置かれたままの状況に胸を痛めてきました。 
DVにあっていても「子どもの学費が払えない

          子どもの最善の利益を「協議」に委ねてよいか?

          被災地の声を届けました

          1月24日の参議院予算委員会で、被災地の声を届けました。遅ればせながら、ご報告します。 能登半島地震を受け、岸田総理は令和6年度予算の概算閣議決定をやり直し、通常の予備費を5,000億円積み増して過去最大の1兆円としましたが、財政民主主義をあまりにもないがしろにしてはいないか。  畜産農家への支援、液状化の被害に遭った方がたへの支援も要望しました。なんといっても、「水、水、水」。とにかく上下水道の復旧をとのお声を届けました。岸田総理からは、補助率嵩上げの前倒し適用、実務、財

          「ビジネスと人権」が問われています

          またも週刊文春の報道を機に、「ビジネスと人権」が問われています。 いや、勇足でしょうか? いまだスキャンダル扱いで、これを機にビジネスにおける人権保障の徹底へ、という機運が高まっているといえるのか、心許ない。思えば旧ジャニーズ事務所問題の際も残念な展開でした。 吉本興業は旧ジャニーズ事務所のように第三者委員会に調査を委ねることすらなく、12月27日事実無根と否定した上、文春に法的措置を検討すると発表しました。そしてメディアは当該芸人が出演するお正月番組を放映しました。本人

          「ビジネスと人権」が問われています

          はたちのみなさんに憲法12条を贈ります

          例年ははたちの集いの皆さんに会場近くでエールを送りますが、今年は被災された現場をまわっていました。 楾 大樹弁護士のFacebookにはたちのみなさんへのメッセージ「一人前の主権者になるには…」と投稿されていたのを見かけて発奮しました。 https://www.facebook.com/share/p/UJkimadxPiaXFom5/?mibextid=WC7FNe 以前岩波書店の本『私にとっての憲法』に寄せた拙稿「飾っておくものではなく、差別を解消するツールとして」で

          はたちのみなさんに憲法12条を贈ります

          政治とカネと私

          ライターの和田靜香さんが新潟に来てくれた時、馴染みのお蕎麦屋さんに入りました。 券売機で食券を買い、かき揚げそば(540円)を食べていると「政治家がこういうところで普通に食べるの、いい!」と褒められました。「庶民的な店で食べてます」のインスタネタではなく、日常なんだね、と。 へ?  ああそうか、日常的にゴージャスなものを食べているイメージなのか。 確かに私もその昔、ドラマ「相棒」で片山雛子がオホホホと笑いながら政府高官とステーキを食べているシーンに、(政治家ってこんな生活な