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なぜサクラスには面白い仕事が多くあるのか
今回は、「なぜサクラスには面白い仕事が多くあるのか」というテーマで代表にインタビューを行った。サクラスでは日本の輸出産業として社会的に注目されているコンテンツ業界の企業と仕事をする機会が多くある。私を含めて多くの学生にとっては、普段触れているコンテンツに関わる「面白い」仕事に取り組めるのは魅力的である。ではどのようなつながりからコンテンツ業界の企業と取引する関係になったのか、その関係を続けるための工夫はなにか、インタビューを通して明らかにしたい。
受注に至るまでの経緯
ーー受注のきっかけがあれば教えて下さい。
今取引のある企業の方とは前職のつながりで紹介していただいたことが多いです。それがなぜ受注につながったのかというのは「他にやっている会社がなかったから」だと思います。10年前だとIT企業以外はほとんどデジタルマーケティングに取り組めておらず、その中で早くから取り組んでいたうちに発注してくれたのでしょう。
ーー他に取り組んでいる会社がほとんどない中でデジタルマーケティングの手法をどのように確立したのですか?
主に3つの重要な要素があったと思っています。
1つ目が先行していたIT業界からの輸入。
2つ目が、未知のものに対しても論理的に構造を考えてそれを具体的に行動に落とし込むというコンサルの経験を活かしたアプローチ。
3つ目は実際に試すということ。自分の本を出版するときにSNS広告を使ってみるというようなこともしていました。
クライアントとの関係を保つための工夫
ーー競合と比べたときの強みは何ですか?
10年間の蓄積があると思っています。具体的には「業界・商材に対する理解度」と「デジタルマーケティングの技術」の蓄積です。
業界・商材に対する理解度については、具体的には出版界の文化や各クライアント企業の事情、各作品のファン層などについての認識や記録を蓄積することで深めていっています。
デジタルマーケティングの技術については流行が重要で移り変わりが激しいので一度勉強したら終わりということではないです。ただ、それぞれの広告、マーケティング側での知見や手法の蓄積は欠かせません。
ーー学生も多く、メンバーの入れ替わりが多い現状で蓄積を止めないための工夫はなにかされているのですか?
マニュアルの充実やSlackの検索性を重視しています。SlackではDMを原則禁止することで検索性を向上させ、マニュアル代わりに使えるよう工夫しています。
ーークライアントからのフィードバックへの対応で工夫している点は?
相手にバリューを出すということを重要視しています。本質的な価値提供を行うということです。例えば、広告のクリック数が少ないというフィードバックがあっても、出版社や作者の方にとって一番重要な「作品が売れること」を目指す目線が変わってはいけないと思います。
ーーコンテンツ業界での案件で特に気をつけていること、大変なことはありますか?
歴史ある会社が多い業界です。そのため、伝統と新しいことのバランスが難しいです。アップデートが進まず時代に追いつけなくなってはいけないけれど、全て新しいものに変えていこうとするようなスタンスだとこの業界の文化とマッチしづらいこともあります。また、書類の日本語や見た目にも気をつけています。
これからについて
ーー新規案件を獲得しに行くような営業はされていないということですか?
そうですね、新規獲得を目指すというより自分たちの武器を磨いていくことの方が重要だと考えています。ただ、そういった自分たちの強みを見える化していって、お仕事につながるのが理想だと考えています。
ーーこれからどのような受注を増やしていきたいですか?
既存の取引先との関係はベースとして、新規でやりたいのは「海外向け」と「web3のような新領域」です。
「海外向け」はコンテンツ産業の輸出支援を行っていきたいです。
「web3のような新領域」については、10年前周りがやっていないデジタルマーケティングを始めたように、まだ周りが始めていない分野に先に進出して、流行ったときに他の会社がやっていないという状況を作れたらなと思っています。
ーー最後に、メンバーに向けて意識してほしいことを教えて下さい。
70点ではなく200点を目指してほしいです。この会社にいるからというより、それぞれの個人のパフォーマンスが高いから仕事が得られるということを意識してほしいです。そのような高いパフォーマンスを出せているか自分を試す場所として活用してもらいたいと思っています。
サクラスは、デジタルマーケティングに早くから取り組む独自性や代表の経験を活かした成長性、10年間の蓄積による会社の強みの維持によって「面白い」仕事に取り組める環境を提供していることがインタビューを通して伝わってきた。
(文/S.W)