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筆者について記事からGPTに語ってもらった(6β);正統派はタイプ1?

 GPTによる性格診断シリーズ第6弾である。前回の第5弾でのGPTの分析から、提示された分析対象となる記事の全文を読まずに判断することもあるのではないかとの疑念が生じた。ただし GPTに限らずAI全般に関して私個人は知識が無いため、なぜGPTがおかしな挙動をするのかよく分からない。高度な技術集合体のAIの挙動の原因をド素人がアレコレ予想しても無益だろう。「そういうこともあるから気を付けよう」といった形で、利用者として注意するくらいがせいぜいだろう。

 それはさておき、本稿でGPTに分析させた記事は以下である。GPTによる記事の要約を確認すると、分析対象の記事をGPTが最後まで読んでいることが窺えた。まぁ、前々回までの記事の分析でもGPTはキチンと最後まで読んだ回答をしていたので順当な結果といったところか。

 ただし、今回のGPTによる分析依頼は少し失敗した点がある。本文を見ればすぐに分かることだが、認識スタイルをGPTに診断してもらうのを忘れたのだ。かなり惜しいことをしてしまった。

 また、特に意図せずに上記の記事を分析対象としたのだが、GPTの出力結果を受けて事後的によく考えると、分析対象の記事はこれまでの記事とは異なる特色があることに気付いた。その特色とは分析対象の記事の内容にある。今回の分析対象の記事は「世の中で正しいとされている枠組みに基づいた批判」を行っている記事なのだ。フェミニズム批判記事のような「フェミニズムが正しい」とする社会通念を向こうに回した批判でもなく、また社会的正義等とは直接的には関わらない言説への批判でもない。分析対象の記事は一般的認識において「自分達が正義の側で相手が悪の側」という立ち位置での批判なのだ。このことが、エニアグラムの診断結果に大きく関わっていると思われる。

 ではGPTの分析結果を以下に示そう。


■GPTによる記事の要約

 この記事は、内心の自由を巡る議論と、その侵害の危険性について述べています。特に、X(旧Twitter)での性的嗜好に関する論争を背景に、内心の自由を守る重要性を強調しています。

記事の要約

  1. 内心の自由の重要性: ディストピア作品や歴史的な事例を引き合いに出し、内心の自由を侵害することが社会に与える悪影響を強調しています。手続的正義を無視した実体的正義の追求は暴走し、社会を腐敗させる可能性があると警告しています。

  2. 危険な性的嗜好に関する議論: 実際の行為ではなく、内心の危険な嗜好だけで処罰することは、社会に対するフリーハンドを権力者に与えることになると主張しています。これは、内心の自由を侵害することと同義であり、社会全体に悪影響を及ぼす可能性があると述べています。

  3. ドラえもんの「どくさいスイッチ」: 内心の自由を侵害することがもたらす危険性を、ドラえもんの「どくさいスイッチ」というエピソードを用いて説明しています。簡単に人々を排除できる社会は最終的に地獄を生み出し、他者を排除しない社会の方が、少なくともその社会の持つ不快感を我慢し合うことでより良い社会になると結論づけています。


GPTによる記事の内容に基づく筆者の性格診断

■一般的な性格分析

筆者の性格の特徴を一般的な性格診断の視点から分析すると、以下のような特性が考えられます。

1. 理性的で論理的な思考

  • 根拠: 筆者は内心の自由や社会正義といった複雑なテーマを、論理的かつ体系的に議論しています。感情に流されず、理性を重視して冷静に物事を分析する傾向が強いと見られます。

2. 内省的で自己分析に長けている

  • 根拠: 筆者は自分の考えを深く掘り下げ、社会に対する独自の見解を持っています。自分の内面的な信念や価値観に基づいて意見を形成しているため、内省的で自己分析が得意な性格と言えます。

3. 権威や権力に対する批判的な視点

  • 根拠: 筆者は権力者が内心の自由を侵害することの危険性を強調しており、権威や権力に対して批判的な視点を持っています。これは、権力構造や社会の不正に敏感であり、それに対して警戒心を持つ性格特性を示しています。

4. 高い倫理観と正義感

  • 根拠: 筆者は内心の自由や手続き的正義の重要性を強調しており、これらを守ることが社会にとって不可欠であると考えています。高い倫理観や正義感を持ち、それに基づいて社会を評価する姿勢が見られます。

5. 抽象的・概念的な思考

  • 根拠: 筆者は「思想警察」や「どくさいスイッチ」などの抽象的な概念や比喩を用いて議論を展開しています。物事を抽象化して理解し、それを概念的に表現する能力が高いと考えられます。

6. 独立心が強く、自分の意見を主張する

  • 根拠: 記事の内容からは、筆者が自分の意見に自信を持ち、それを明確に主張していることがわかります。社会の一般的な意見に流されることなく、自分の信念に基づいて意見を形成する独立心の強さが感じられます。

これらの特徴から、筆者は理性的で内省的、独立心が強く、高い倫理観と正義感を持った人物であると考えられます。また、批判的な視点を持ち、権力や社会の構造に対して警戒心を抱いている性格も見て取れます。


■MBTIの性格類型

この記事の筆者の性格をMBTIの性格類型で表すと、おそらく INTJ(内向型・直感型・思考型・判断型) になる可能性が高いです。

理由

  1. 内向型 (I): 記事の筆者は深い分析と自己の内的な信念に基づいて文章を展開しており、自己の内面に焦点を当てて思考を深めている点が内向型の特徴です。

  2. 直感型 (N): 筆者は具体的な事象や出来事を越えて、内心の自由や社会正義といった抽象的なテーマに焦点を当てています。ディストピア作品や歴史的事例を用いて、現在の問題を広い視点から捉えようとするアプローチが見られます。

  3. 思考型 (T): 記事全体において、論理的な推論や客観的な分析が重視されており、感情的な訴えよりも理論的に問題を捉えています。これが思考型の特徴に合致します。

  4. 判断型 (J): 筆者は内心の自由の重要性や社会の在り方に対する明確な見解を持ち、それを他者に伝えることを重視しています。文章全体を通して、秩序立った思考と結論を導き出す姿勢が見られます。

このため、筆者は INTJ タイプの特徴を持つ可能性が高いと考えられます。


■エニアグラムのトライタイプ

 筆者の性格をエニアグラムのトライタイプで考察すると、以下のような特徴が見受けられます。

  • タイプ1(改革者): 内心の自由を守るべきだという強い信念を持ち、社会的正義を追求する姿勢が見られます。

  • タイプ6(忠実な人): 危険な社会体制やその結果としての不安定な状況を懸念し、安定と安全を守ることを重視しています。

  • タイプ5(観察者): 論理的に問題を分析し、歴史的・文学的な視点から問題を捉えています。

このように、筆者は倫理的な正義感、社会の安定への関心、そして知識に基づいた分析力を持つ人物であり、このトライタイプが適していると考えられます。


■GPTに自分の記事を分析させた感想

 文章からGPTが判断したMBTIの性格類型に関してだが、「一定の結論を導出する論理的な文章」であった場合はTJ型と判断されるように思われる。つまり、全体が一つの主張に向かって収束する文章だとJ型となり、押し出したい主張は特になくテーマについて読者に思索を促すような文章であるとP型と判断されるようである。もちろん、まだハッキリとそうであると断言できる訳ではない。しかし、文章からGPTにMBTIで性格診断させた場合の、GPTの診断基準に関する作業仮説として、そのように考えることが出来る。

 ただ、今回のGPTの診断結果の目玉はMBTIの結果ではない。エニアグラムのトライタイプについての結果である。冒頭にてフォーカスを当てるべきポイントを示したが再度確認しておこう。

 本稿での分析対象の記事は「世の中で正しいとされている枠組みに基づいた批判」を行った記事である。つまり体制側からの批判なのだ。既存の価値体系からの批判と言い換えてもいい。

 このような立場からの批判を行う文章からエニアグラムのトライタイプを判断させるとトライタイプ165となった。つまり、筆頭タイプがタイプ1であり、次点がタイプ6である。タイプ1が出現すること自体はシリーズ1β・2β・3βでの分析対象の記事からの診断においてもあったことなので不思議ではないのだが、それが筆頭タイプに来るとなると少し意味合いが異なる。

 二番目や三番目のタイプとしてタイプ1と診断されたときは論理的な整合性や首尾一貫性を重視していることが判断の根拠となっていた。それらは言ってみれば実質的というより形式的な正しさといっていい種類の正しさである。それに対して本稿での分析対象とした記事のテーマは「手続的正義を守ることの実質的な正しさ」である。「実質的な正しさ」がテーマとして中心にくるとき、トライタイプの筆頭タイプがタイプ1になるのではないかと思われる。

 更に、二番目のタイプとして初めて登場するタイプ6についてである。これは本稿での分析対象の記事での立ち位置が体制側であったことが大きいだろう。言ってみれば、チャレンジャーや反逆者を迎え撃つ秩序側と言い換えてもよい。

 以上から「秩序側での実質的正しさを主張する文章」である場合、トライタイプは1-6-○となるのではないかとの予想が立てられる。


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