1年目冬(2006)

●回想●どうしようもない事柄が、四方八方に積み上がってしまった日々でした。自分が信じていたこと、守っていたものが、音を立てて崩れて1人になりました。人に拒まれ人に助け救いあげられた経験を15年経った今振り返っています。書き連ねた気持ちを開け放ち、あの頃の私を大切にしてあげたい気持ちです。古民家での茶房を始めた冬のことです

昔、どこかで… [2006年12月09日（Sat）]

囲炉裏端。

昔、どこかで見たあの景色
寒い夜、いろりの火を見つめていたあの頃
きっと、だれの心にもあるふるさとの
癒しの郷

しあわせ茶房「咲良乃実」の内部です。

●回想●囲炉裏、神棚、梁、漆喰、煤竹の天井。梯子（はしご）を横にして茶器を並べてみたりしました。

神棚と自在鉤と。

煤竹の天井と漆喰、柱。

水指と抹茶碗、切子硝子。

咲良乃実の内部です [2006年12月14日（Thu）]

いよいよ16日、咲良乃実のオープンです。

●回想●抹茶を点てて、お出ししていたので授かり物の抹茶碗も桐の箱から取り出してみました。名刺や木の看板もいただきました、人様からの力で、ようやく商いが始まります。

たくさんの抹茶碗、風通す。

角にお茶のお道具。

咲良乃実、名刺を🍀

上がり框の隅に。

木に書いてもらった白い字。

駐車場にも看板 [2006年12月16日（Sat）]

しあわせ茶房「咲良乃実」の駐車場にも、看板ができました。道路からこの看板が見えれば幸いですが…

●回想●当時の携帯電話にて写真を撮っていたので画像が荒く小さいですね。この感じも時代を感じさせてくれるのでは、なんて楽しんでいます。本当に懐かしいです●

出会い [2006年12月19日（Tue）]　

こんなお店にしたい、あれもしたい、と思いがあふれていました。民家の温かさを活かし、ゆったりと過ごせる場所を目標にしました。広い庭や居室を掃除していると、何ともしあわせに感じられるのでした。

同じ頃からメニューについても考えて行きました。抹茶、お菓子、珈琲 、紅茶、どれくらい一人でこなせるのか分からないけれど、多くの方々の力をかりて仕入れがはじまりました。

それからユニホームを決めるのに、バリやインドのエスニック風はどうかなと、これまた思いたち、ネットワークを勢いよく伸ばしていきました。

不思議なことに自分の思いがお店の方々と一致していることに気づきました。人は意見が同じだったり認められると、こんなにパワーが出てくるものなのですね。

●回想●自分にできることは何だろうと迷う中、古民家での茶房の開店に向けて、少しずつ垂れた頭、下を向いていた顔を上げることが出来始めました。

おかげさまで [2006年12月20日（Wed）]

待ちに待った開店日、義理がたい知人達やご近所の方々に囲まれ「咲良乃実」が誕生いたしました。

茶房なのですが、お祝いなので、丸かわはぎの肝入りお味噌汁でおもてなしをしました。

天気にも恵まれ、抹茶を点てたり、珈琲をドリップしたり、ドキドキの1日でした。朝一番に入れた珈琲を神棚にお供えし、お客様をお迎えする準備を始めます。

ご近所の方々が温かく見守って下さり、とても心強く思います。地域に根ざす、溶け込む、そして元気でしあわせな山内に！

それが、ここでお商売させていただく意味でもあると考えています。

●回想●朝1番に淹れるコーヒーは神棚にお供えをしていました。開店祝いに「カワハギの肝入り味噌汁」のサービス、笑。なかなか愉快な感覚の私でしたね。

店主のひとりごと（メニュー） [2006年12月20日（Wed）]

リサイクルの台紙、和紙に書いていただいた字、ちりめんのうさぎと桜を貼って、手作りメニューの完成です。

手にとった時、何とも優しく馴染むと感じるのは、私だけでしょうか。

●回想●茶房で開店した咲良乃実。古くて広い空間でご飯が食べてみたい、というお言葉をよく耳にするようになりました。何か簡単なメニューができないものか、と考え出したのが地元で獲れた玄米や野菜を使ったご飯。誰かの為に作ること、できることは私の元気につながっていく。

店主のひとりごと（日替わりメニュー） [2006年12月20日（Wed）]

「何か食べたいなぁ」、「お腹にあったかい物、ほしいなぁ」…

お客様からの強い要望があり 日替わりで、小腹空きメニューをお出ししています。

但馬産玄米と餅入り夜久野蕪と卵の雑炊、丹後伊根の鰆塩焼き、地元手作りこんにゃくのさっと煮、太ごぼうのきんぴら、梅干しです。

材料は地元の物を使い、代金は500円 になっております。身体とこころに優しい、健康的なメニューを考えていきたいと思います。

●回想●一人でまかなっているのでコーヒーをハンドドリップする、その時間をお客様には待っていただくことになります。お話をしたい気持ちを、暫し胸の内に最初にはお番茶を出すことにしました。

店主のひとりごと（いらっしゃいませ） [2006年12月21日（Thu）]

“いらっしゃいませ”

訪れたお客様には、まずは京番茶としっかりした食感の甘納豆をお出しします。

ほっこりの後で飲み物、食べ物をゆっくり選んでいただければうれしいです。

●回想●抹茶は京都で3種類の銘柄を購入していました。茶道を習っていた時は、ただただお点前を繰り返し流れるように無になって。そんな気持ちを思い出しながら、点てていました。

店主のひとりごと（抹茶） [2006年12月22日（Fri）]

作法にとらわれず、抹茶をいただきたいですね。囲炉裏の端で、抹茶を点てています。お菓子もあぶって、温かくしました。

先日、お客様から「柔らかいお茶を点ててやね」と、ほめていただきました。

これからも、こころを込めて点てたいです。

●回想●季節のうつろい、を大切にしたいと思っていました。かぼちゃと柚子、濃い緑色と黄色のコントラストとほのかに甘酸っぱい香りが何とも嬉しい軒先でした。

冬至の日に [2006年12月22日（Fri）]

今日は、冬至です。

この冬も病気をせず、毎日を元気に過ごしてほしい気持ちを込めて、夏収穫したかぼちゃと裏の庭にたくさんできたゆずを、お店の入口に置いてみました。

お客様には、いつもの京番茶と甘納豆の代わりに、かぼちゃ炊きとゆず湯でおもてなしをはじめます。

今日もお客様をお待ちしています。

●回想●お番茶と黒豆甘納豆の代わりに、柚子茶とかぼちゃの甘煮がウェルカム茶房。自分の気持ちをこんな風に形にできるのは幸せなこと。

こころ洗われる [2006年12月22日（Fri）]

お客様には大人気でした。
甘酸っぱい匂いが、囲炉裏の暖かさに舞い込んでいます。
今日も いろいろなお客様に、いろいろなお話を聴かせていただき、こころ洗われる1日です。

●回想●隣町から、このお家が見たくて！と来てくださったお客様。美人でシャンとした女性でした↓。

米寿のべっぴんさん [2006年12月23日（Sat）]

お昼どきに、お客様がおみえになりました。

私が一人でお店をしているのを気にかけて、 「同じ物で」と言われます。

せっかくなので、玄米雑炊、玄米おにぎりとおでん、玄米おにぎりと今日のおかずをおすすめしました。おでんやおかず、今日のおかずは、かぼちゃ炊き、鰆の煮びたし、割り干し大根煮でした。

皆さんで取り分けられると思ったことと、お歳を考えておかず類は、少し小さく切っておきました。

一人でお店をすることは、時には大変なこともありますが、お客様に応じた自分なりの対応ができ、至福の喜びを感じています。

●回想●夜にご飯が食べたい、夜のこの場所を見てみたい、ということでヒッソリと予約開始をしました。↓❤️

お食事デビュー [2006年12月24日（Sun）]

初めてご予約をいただきました。 メニューは、

前菜 鴨ロース 柚こしょう
紫いもとかぼちゃ煮
ブロッコリーと手作りこんにゃくのおかか和え
かぶらのリンゴ酢づけさらだ
ちょれぎさらだ
こまつ菜ナムル
生春巻

田楽
竹の子とこんにゃくの柚子味噌
さかな
鰆 塩焼き
丸かわはぎ煮付け
めだい刺身 かわはぎ肝和え
冬いか短冊

ご飯
玄米おにぎりとはげの味噌汁

リクエスト
白菜煮
豆腐団子のドミグラス煮
らいらっくのジェラート
挽きたて珈琲

地元の食材を使って、こころを込めて作った食事のことをお客様と話しながら、時間が過ぎていきました。地魚が中心で、予約制でしたが、なかなか行き届きませんでした。

私がお客様の笑顔に癒された夜でした。

●回想●ハンドドリップで淹れるコーヒーと、牛乳を熱くして泡立てるテンポがなかなかうまくとれずに、お客様の居ない時間に練習していました↓。

囲炉裏端のカフェオレ [2006年12月25日（Mon）]

●回想●囲炉裏に炭を入れることが日課になっているのが楽しかった↓🍀

炭火の番 [2006年12月26日（Tue）]

朝一番の開店前、囲炉裏の炭火をおこします。灰の中で静かに燃えている炭を集めて、新しい今日の炭を足していくのです。

気温や湿度、炭になっている木の性質、炭の置き方 など、毎日毎日上手く出来たと思える日はなく、時間がかかります。

お客様が 「落ち着くわぁ」「懐かしいなぁ」「前を向いてるのに 背中まであたたかい」と、じっと囲炉裏の赤い火を見ながら話されると、私が嬉しくて。

明日も頑張ろうと思います。

●回想●離れ行った気持ちを見つめ直しては、やりきれないことがありました。冬の日本海は強く私を諭すような色合いでした。

切なくて [2006年12月26日（Tue）]

あなたの優しさに
流されそうで
冬の海を見つめています

あなたの愛に
包まれてみたくて
冬の夜空を見上げています

流れてゆきたい
包まれたい
ずっと ずっと
心のままに

そんな 気持ちを
放り投げました
切なくて
切なくて

●回想●昔ながらの上り框や段差があるからこそ、日本の文化。とはいえ、膝や腰に痛みがある齢の方々が心地良くあるために、試してみました↓。

気になっていたこと [2006年12月27日（Wed）]

開店してから気付いた、不都合なことがありました。古民家ゆえの段差が、上がり框や敷居にあり、座敷や囲炉裏端の近くへは行くことができない方がおられました。

今日はあいにく冷たい雨が降りはじめて、お客様も来られていません。開店の時に頂いたお花の手入れと、 土間にテーブルを置くことをしようと思いました。

これで何とか、上がり框で 珈琲を飲むなんてことは 避けられそうです。お客様の話や思いを聴きながら、このお店が出来ていくのだと思っています。

●回想●今となっては、どうやって🤣またどんな風に「ご飯作り」をしていたのかが謎です。ただただ、お客様に食べていただきたい、その気持ちだけで切り盛りしていたのでしょうね、笑↓。

出番待ち [2006年12月28日（Thu）]

今日は、午後７時から夕食のご予約です。

酢の物やサラダのような和え物は、お客様の到着にあわせて、絶妙な温度でお出ししたいのです。揚げ物やあつあつを味わっていただきたいもの・・。

調理台でスタンバイしている、お料理たちです。

●回想●今も時折、思い出します。風が吹くと中にいても、その風を感じていました。それを同じ空間で話ができることは、本当に幸せだったのですね↓😊

お疲れ様です [2006年12月28日（Thu）]

今日が仕事納めの日の方も多いのかなと思いながら、いつもと同じようにお客様をお待ちしております。

いよいよ、「雪おこし」かなと思えるような風が吹いています。お昼ご飯を食べに来られたお客様が、 「風でガタガタ揺れ動く戸の音にも風情があっていい」と、私と同じように感じる言葉をいただき、じ～んとしています。

玄関先も少しお正月らしくなりました。

●回想●啓翁桜、けいおうさくら。寒い冬に咲くのだとお客様からいただきました。教わることばかりの日々でしたね↓🙏

冬に咲く桜花 [2006年12月29日（Fri）]

冬に咲く桜花 「啓翁桜」が送られてきました。メッセージには、 「新たな道を ゆっくり 大切に、歩んでください」と、ありました。

その言葉を、何度も読み返し、 「人は人に支えられ支えているんだなぁ」と胸が詰まってきました。 「ゆっくり、大切に」…心に響く言葉です。

お正月に咲く初桜、花言葉は、「純潔、精神美」 だそうです。

花の咲くのが楽しみです。

●回想●師走、雪が降って真っ白になり、美しく静かな年末でした↓❄️

雪の日に… [2006年12月30日（Sat）]

暮れも押し詰まって来ました。昨日は、積雪のため急にお休みをいただきました。

今日は天候も回復傾向なのでしょうか、空が明るく軒先から解けた雪水の音がポトポトと聴こえています。

庭に積もった雪を見ていたら、カフェオレが飲みたくなってきました。今年買ったカフェオレボールをまだ使っていないことに気づき、それから いつものブレンドでなく、マンデリンで作って見ることにしました。出来上がって雪と一緒に記念撮影、優しくあったかい味でした。

マンデリンを是非ともお店に置いてほしい、と願われたお客様に飲んでいただきたいなぁと思います。ペーパードリップの難しさと日々格闘しながら、お客様ひとりひとりに心を込めて珈琲をたてたいです。

今年もわずかになりました。

●回想●但馬の玄米を使って何か食べやすいものはできないかと思い立った玄米粥、玄米のおにぎり。懐かしいばかり😊↓

今日の小腹空きメニュー [2006年12月31日（Sun）]

今日の小腹空きメニューは、

玄米おじや (玄米粥 玄米おにぎりから選べます)、
自家製かますの一汐焼き、
おから、
但馬鶏のトマト煮、
香の物、

です。

おじやが、とても人気です。玄米の美味しさにハマるお客様が多いのに、嬉しく思います。以前は、七分づきの米に玄米を足していましたが、リクエストの結果、玄米100%になりました。

お値段は、600円です。おからもトマト煮も、手作りです。是非お召し上がりください！

●回想●大晦日の神棚のお供え。そうして大きな古民家の掃除。寒かったです🤣楽しかったです❤️↓

お正月準備 [2006年12月31日（Sun）]

お客様から教わり、神棚の掃除と、お正月の準備をしました。

榊を両脇に、洗い米、お水、お酒 を供えました。開店から２週間余り、どんな時もここから私を見守っておられる気がしていました。

そして、これからも、こんなふうに見上げ拝み、日々を送っていくのだと思います。

●回想●昔、お誕生日を祝ってくれた方から、あの時と同じ色合いの花束が開店祝いとして送られて来ました。お花をいただくって嬉しいですよねぇ😊↓

あたたかい色の花束 [2006年12月31日（Sun）]

今日、開店準備中に花が届きました。私の誕生日に送ってくれた花束を思い出しました。ずいぶん前のことになります。あの日と同じ、あたたかい色です。

ふと思い出し、幼かった自分自身が恥ずかしいような、苦さを感じました。

時はいろいろなことを忘れさせてくれ、思い出させ、人を大きくさせてくれます。また、逢えたらいいなと思います。桜の咲く頃に…

●回想●2022年になりました🎈昔に書き留めていた文章、小さな携帯電話で撮った写真たち。今noteなんて、すごいもので命を吹き込んで、また思い出を見つめ直しています。

あけましておめでとうございます [2007年01月01日（Mon）]

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日はお店の定休日でした。そこで、前から気になっていたSTARBUCKSの一番人気商品の、ハウスブレンドとまろやか風味に香ばしい甘さの加わったカフェベロナのコーヒー豆を購入しました。

ハウスブレンドは、プレス式コーヒーメーカーで入れてみようと思います。カフェベロナは、明日店で挽いて自分でドリップしてみます。とても楽しみです。

新年になって [2007年01月02日（Tue）]

今日から、お店を開けています。寒い1日です。

店の入り口に、エアープランツを置いてます。小さな桃色のつぼみが見えました。それから、大晦日の日に、お客様から家にあった火鉢を店にといただきました。今年もこんなふうにして、小さな発見を楽しみ、お客様との触れ合いを大切に、ここで過ごしたいものです。

　お正月の啓翁桜は、少しだけつぼみが膨らんで来ました。

咲く花 [2007年01月04日（Thu）]

寒い朝に
　 土間の啓翁桜が咲きました
　 外の冬クレマチスが咲きました
　 短い命を 散り終えるまで
　 精一杯 咲いています
　 寒い朝に
私のこころを癒してくれます

不格好だけど [2007年01月05日（Fri）]

ムラサキ芋を茹でてつぶして、スィートポテトもどきを作ってみました。

甘さ控えめ、ヘルシーな味です。

いらっしゃいませのお茶と共に、お出ししようと思います。

そこからまた、お話が盛り上がっていきそうです。

ポストのおっちゃん [2007年01月06日（Sat）]

「喫茶店ですか？」

朝一番に、黒電話が鳴りました。聞き覚えのある声ですが思い出せません。

 「ポストのおっちゃんやぁ～」、 あ～うれしい。私がこのお店をしようと思った時に、たまたま通りすがりにおっちゃんの工房に寄ったのが、きっかけで知り合いました。工房の中は、廃材や工具でいっぱい。でも、おっちゃんの頭の中では、作品のイメージは出来上がっていて、その話を聞いてると力が湧いてくるのです。

命を吹き込む芸術家です。

ポストは店の前にあります。人の手仕事を施された物は、何とも温かみがあり、またその方々にも同じように、ぬくもりを感じます。

雪が… [2007年01月07日（Sun）]

せっかくの日曜日、お客様がお見えになるような気がしていました。

雪が降りはじめていました。但馬は、積雪には慣れっこで運転も危険も理解されていることでしょうが、普段雪の降らない南部では、パニックになったかのようで、事故や救急車が・・・てかてかの道を走りながら何とか北へ向かいましたが、ごめんなさい。

お店は休んでしまいました。

閑話休題

当時、紹介されたWEBサイトです。
「癒しの空間　茶房でのひと時」/但馬情報特急

https://www.tajima.or.jp/furusato/tourism_and_taste/120582/

しあわせです [2007年01月12日（Fri）]

ご近所の方々から、心あたたまる贈り物が届きました。花鋏を持ったまま、つぼみのかたい黄色の梅の花を・・。今、きれいに咲き、ひと足早く春の香りをさせています。

手作りのこんにゃくは、手間ひまかけて出来たもの・・。私が作ってみたいと話したものだから こんにゃく芋とレシピまで持って来ていただき・・。

こんなふうに誰かに支えられて、私は毎日ここに居るのです。

逢えてよかった [2007年01月14日（Sun）]

開店当初から毎日のように来ていただいていました 年明けから急に姿を見ることができなくなり 心配をしていた矢先 お店の電話が鳴りました。

「急に 体調が悪くなって
あなたの珈琲が
飲みたいのだけど
行けそうにないね」

力のない声が耳元から身体中に響いていきました・・・。

「あけましておめでとう」

驚きました。少し楽になったからとお店に来ていただいたのです。
いつもと変わらない楽しい会話とブレンド珈琲。いつもと変わらないお見送り。 私は囲炉裏の前の珈琲椀を少しの間見つめていました。

逢えてよかった。

お餅のお茶漬け [2007年01月14日（Sun）]

「但馬情報特急」の特派員の方が、来店されました。

ご夫妻で、「お餅のお茶漬け」をメニューから選んでいただきました。

白丸餅、よもぎ、えび、黒豆ののしもちを焼き、好みで塩昆布やとろろ昆布を入れて、サーバーのお茶を注ぎ、食べていただきます。

お茶の種類は、番茶、 ほうじ茶、玄米茶、煎茶と、お好みがあればどうぞお申し付けください。 あっさり あったか、どうぞお試しくださいませ。

特派員の方と同じように、写真撮影をしていた私でした。

毎日のメニューについて [2007年01月15日（Mon）]

最近 うれしい悲鳴？、をあげております。

というのも、「小腹空きメニュー」のファンが増えつつあるのです。

ところが、茶房は店主ひとりで商いをしております。多くのお客様に食べていただきたいのですが、少し無理が生じて来ました。

数量か、時間限定か、予約か、いろいろと考える今日この頃です。

しあわせ茶房 [2007年01月17日（Wed）]

16日付けの神戸新聞に「咲良乃実」の記事が出て、電話でのお問い合わせや来店されるお客様が増えました。うれしい気持ちと忙しさに、オロオロしてしまう情けなさです。

記事を読んだ私は、「咲良乃実」の店名の前に「しあわせ茶房」と付いている理由を、少し伝えたいなぁと思いました。

私は、福祉関係の仕事をしていました。今から1年半位前に、当時朝来にある大植病院の院長をされていた、柿木達也先生の「認知症しあわせ計画」という講義を受け感激し、わかりやすく、何回も聴いてより深く認知症を理解したいと思い、機会があるたびに受講していました。そんな矢先、柿木先生が古民家で暮らしておられることを知りました。その古民家が、 「咲良乃実」なのです。先生のお住まいが「茶房」に至るまでには、まだまだ長いストーリーになりますが・・。

とにかく・・人との出会いは、本当に不思議なものだなぁと思うのです。 先生の「認知症しあわせ計画」から、「しあわせ茶房」と名付けました 漢字ではなく「かな」で「しあわせ」。

すぐ側にある小さな「しあわせ」に気付く、まるい「こころ」を持ち合わせていたいと思っています。

癒しの空間から [2007年01月17日（Wed）]

「新聞記事を見ました」と、電話やお客様で、急にお店はにぎやかになりました。今日は朝から次々にお客様がお見えになり 、「癒し」の場から「憩い」の場となりました。

囲炉裏を前に、待ち時間をそれぞれ別々に来たお客様同士話をして、時間を過ごしていただいたり・・・食器を重ねて下げていただいたり・・・やはり、私はこの場所で、皆様に育てられていきます。新聞記事を媒体にして、イメージだけが先行して、お客様をがっかりさせはしないだろうか、ゆっくりと過ごしていただけないのではないだろうか、いろいろな不安が交錯します。

新聞の影響で、忙しい毎日が続くかもしれません。しばらくは、ワイワイガヤガヤ「憩いの場所」になっているかもしれません。晴れの日、雨降りの日、曇りの日、お天気にもいろいろあるように、「咲良乃実」にもいろいろな色の日があることでしょう。どうぞ、長い目でいろいろな時を見に寄って下さい。

追伸
お昼の食事も予約になりました。
また来週、メニューは新しくなる予定です。

新？小腹空きメニュー [2007年01月18日（Thu）]

小腹空きメニュー について、お客様からいろいろなご意見をいただきました。

　　 「立派なランチですよぉ」
　　 「お腹 いっぱいになるよ」
　　 「採算 とれる？」
　　 「一人で大丈夫？」

ひとつのお膳に、それぞれのお客様がさまざまな意見を下さいました。これにも、感動。

そこで、小腹空きメニューは単品にし、おかずがなくなった分、量を増やし、500円 いただくことにしました。

　 玄米おじや
　 玄米おにぎり
　 玄米がゆ
　また、日により、玄米かやくご飯や玄米焼きおにぎりも、ご提供させていただきたいなぁと思っています。

今日はさっそく地域の方が、玄米おじやを食べに来店されました。暖かい日に、三人で散歩がてらお店に来られました。皆さん、素敵な笑顔です。小腹空きメニューは、予約なしでご注文できます。ランチについては予約でお願いいたします。詳しくはまた後日。

いかがでしょうか？ [2007年01月19日（Fri）]

元々、好奇心が旺盛な私。いろいろな料理やお菓子を、自己流にアレンジしたり、自分で作るのが好きなのです。お店に出す物も、そうしたいと思っています。

新しくメニューにのる 「玄米おはぎ」を作りました。すりゴマと玄米のプチプチ感が、中身の甘さ控えめのあんことよく合って、なかなかの美味だと、私は思っております。 是非とも お試し下さい。

早春の訪れ？ [2007年01月22日（Mon）]

今年は、暖かい日が続きます。
ふきのとうを、いただきました
可愛いらしいお地蔵様に、おすそわけです。お店のお客様には、ふきみそにして、ほろにがい早春の味見をしていただきました。

ひとり [2007年01月23日（Tue）]

どんなに私の思いを
連ねてみても

こんなに私の夢を
紡いでみても

届かない
連ねるほど 紡ぐほどに
離れていく
空回りしていく

冷えていく心に
熱い涙が 溢れた
そう わたしはひとり

今 [2007年01月23日（Tue）]

逢いたくなる
抱きしめられたくなる
わたしだけを
見つめてほしくなる

叶えられることのない
「今」を歩いている

めでたいっ [2007年01月23日（Tue）]

午後からは、何とも言えない穏やかな日で、楽しい時間を過ごすことができました。

お店に来ていただいた三世代の女性陣、おばあちゃんが今日、88歳のお誕生日とのこと。

 囲炉裏端の一同が拍手喝采。

そして、そのお孫さんも、もうすぐ赤ちゃんが産まれると・・。大きな盛り上がりです！

初めて出会う人と人、ここでつながり、共に笑顔で喜び合う。 ここは、素直になれる場所。

鼻の奥がつ～んとなりそうなほど、お客様を見つめていました。

動きだした　柱時計 [2007年01月24日（Wed）]

柱時計が欲しくて、骨董品屋さんでやっと見つけました。ネジを回して、柱にかけました ？？？。しばらくすると、振り子は止まってしまいます。 「飾っておくだけにしておこう」…開店から1ヶ月、柱時計は置物として大黒柱にかかっていました。

先日、お客様を送りだそうと、上がり框を下りようとした時、「がこ～ん」。柱時計におでこをぶつけてしまいました。恥ずかしさのあまり、「星が見えました…」なんて言って・・。

そして、お客様の一人が、柱時計の位置を変えて取り付けて下さいました。すると、止まっていた柱時計が動き出しました。私のおでこがぶつかったのがよかったのかなぁ、場所を変えたのがよかったのかなぁ、今日も振り子を振って、懐かしい音を刻んでいます。

コチ、コチ、コチ…

本日の予約ランチメニュー [2007年01月24日（Wed）]

電話予約で、ランチをはじめています。今日は、二組の予約をいただきました。

　玄米 野菜おじや
　長芋のバター焼き
　徳島ヒジキ煮物
　自家製かぼちゃコロッケ
　サラダ生春巻き
　チンゲンサイ炒め
　鶏手羽 大根 厚揚げ煮物
　香の物

なるべく地の物を、自然の味でと思います。大好きな料理ですが、美味しくめしあがっていただいているか、ドキドキの毎日です。

椅子席　待ち合い席が… [2007年01月25日（Thu）]

増えました。前は、バリやタイの小物を販売していた場所です。それを、入口に引越ししまして・・・

火鉢を置き、気軽に座って、囲炉裏席を待っていただいたり、お茶を飲んでいただいたり、なかなか良い感じと、我ながら喜んでいます。

お待ちしております [2007年01月26日（Fri）]

新聞にお店のことを載せていただき、急に忙しくなりました。

「ゆっくり まったり？したい！」お客様は、電話でお店の様子を聞いてからお越しいただける方がよいかもしれません。

抹茶碗も珈琲茶碗も、お待ちしております。もちろん私も・・・

新調いたしました [2007年01月27日（Sat）]

珈琲茶碗を新調いたしました 部屋の机も 長いものにしました 抹茶だけでなく 珈琲も お好きなカップで どうぞ。

●回想●一月、あっという間に行ってしまいましたね🤣もう15年も前だなんて二月、如月に
向けて、私は何を思っていたのかなぁ。

こころも　からだも [2007年02月02日（Fri）]

新聞報道以来、急に忙しくなりました。 「忙しい」という字は、「心」を「亡くす」という意味も持ち合わせているそうです。とても哀しいことです。こころとからだはつながっていて、どちらが疲れていても、自然体ではいられないのです。自分らしくいられないのです。

元々何事に対しても、まぁいいかの私に周囲は気付かってくれ、ビタミン剤を用意してくれたり、白檀の数珠を下さったり。 支えられ、生きています。

ありがとう。

ぜんざい考案中 [2007年02月03日（Sat）]

但馬北部は、大雪になりました。咲良乃実も 2月より、勝手ながら木曜日もお休みをいただくことにしました。

さて、メニューの中から、おもちシリーズをお休みしています。おもちを焼くのに時間がかかり、ついていないと焦げてしまうのが理由です。ぜんざいのファンのお客様が多く、只今考案中です。囲炉裏でお客様に焼いていただくのもいいのですが・・現在、すりごま白玉ぜんざい、豆乳白玉ぜんざい、試作しております。

メニューに載るかなぁ。

雪が溶けて [2007年02月03日（Sat）]

但馬の天気は変わりやすいとよく言われますが、今日はお日様にこにこで雪が解けはじめています。
それから今日は、節分です。赤い鬼、青い鬼を和紙で貼り付け、コーヒー豆を升に入れてみました。人と鬼は、仲良く暮らしていたと丹後の昔話で聞いたことがあります。
「福は うち～」だけで 豆まきをしようと思います。

お気に入り [2007年02月06日（Tue）]

甘いものは好きですか？、久しぶりに、ケーキをいただきました。ミルフィーユみたいにカスタードクリームと、パイのようなタルトのような生地が重なり、生クリームもスポンジ生地も口の中でとろけてしまいます。

「あぁ～ おいひい～」

何でも大口で食べてしまうのに、ちびちびと一口食べては感動。感激でいっぱいでした。何でもケーキのおいしいお店は、苺ショート、シュークリーム、プリンを食べたら わかるらしいです。あ～たまりません。小豆の入ったエクレアも・・。十八番のクッキー達も大好き、ここのは。

自由へのご褒美に、ちびちびいただきましょう。

あれっ？ [2007年02月06日（Tue）]

生まれて初めて というか・・

物心がついて、ぬいぐるみを抱っこするよりも
池で捕ったカエルの卵を
自分の長靴に誇らし気に入れて
裸足で走り回っていた私だったのに

初めて 可愛いクマのぬいぐるみを いただきました。
可愛いなぁ～
抱っこすると 何とも照れくさい 感じがします。
いつ見ても 目が合います
初めて お人形の可愛さを知りました。

あなたへ [2007年02月09日（Fri）]

今日は、定休日でした。
箸袋を折り、咲良乃実のハンコを 押してます。毎日、心が満たされる出会いがたくさんあります。
あなた、ですよ。
わざわざ訪ねていただき、ありがとうございました。
私のことを気遣っていただき、
ありがとうございました。
優しさがあふれる視線に、感謝していました。
また、お会いしたいです。
ここで、お待ちしています。
ゆっくり時間をとって、お越しください。まだまだ未熟な店主を
これからも よろしくお願いいたします。

視て　触れて　静かに想う [2007年02月10日（Sat）]

古民家に魅せられている私と同じように惹かれ、訪れられる方々がおられます。
　開店の時にいただいた蘭の花に、再び命を吹きこむように活けていただきました。ハミングするように、素敵な笑顔です。憧れます。花器は、二つとも各々お客様の作品です。絵もそうです。

ただただ、物つくりをされる方々に感激、感動し、視て・触れて・静かに想います。何かが 伝わって来て、鼻の奥が ツ～ンとします。

「花の達人」のことは、また書きたいと思います。

盛り上がって [2007年02月12日（Mon）]

夜、お食事に来られたお客様とネギの話で盛り上がって、囲炉裏端で焼いてみました。ネギを生で食べるというご希望もあり、試してみました。特産の岩津ネギがあればよかったのですが・・。

シンプルに食す、簡単なようで難しいです。生き方も、暮らし方も、そうありたいなぁーと、おいしそうに炭火で焼けるネギを裏返していました。

２月というのに [2007年02月12日（Mon）]

定休日あけ、お店の前にふきのとうと、お手紙が届いていました。

いつも、私の身体を気遣い、お店のことを思ってくださっているご近所の方からでした。寒い冬に雪の下や風にさらされても、根っこをのばし、土の下から顔をだします。今年は暖冬で、 早めなのかなぁ。

「ふきのとう味噌」が食べたい、と話されていたお客様を思いだしました。季節は、春に向かっています。

共同作業？　セルフサービス？ [2007年02月12日（Mon）]

開店の情報を新聞社の方が聞かれて、こちらに来られたのがちょうど1ヶ月前くらいでしょうか。

自分自身のことを話すことは、やっぱりまだまだ辛い思いがありました。でも、それを一部分さらけだすことは、今まで私を大切にしていただいてた方への メッセージにもなるかな、と考えを切り替えました。

ホームページでも、少しずつ書いていきたいと思いますが、こころが壊れかけると、なかなか元には戻りにくい気がします。でも、顔をまっすぐに上げて、ゆっくりでもいいから歩いて行きたいなぁ。

11日は、開店以来の賑わいでした。お客様は、自分達が使ったカップや食器類を台所の横の机に運ばれてました。どのお部屋の方々も同じように動き出し、胸がキュンとしました。 囲炉裏の端に食器類を寄せて帰られるお客様。ここは、そんなお客様のこころ遣いがあります。

 「一人で大丈夫？」…忙しくなり、よく尋ねられます。一人一人のお客様に支えられた時間が重なってくるほど、一人でがんばっていこうと、今はそう思っています。

～誕生日の夜に～ [2007年02月12日（Mon）]

夜空を見上げました
澄んだ空気に　星たちは光り輝いて
私に　何かを語りかけているようです

見つめるほどに
瞬く星たちは・・・・
見つめるほどに
今にも零れ落ちてきそうで・・・・

星たちからの言葉が聴きたくて
そっと背伸びをして両手を差し出しました

静かに　静かに　夜は更けていきます
HAPPY　HAPPY　BIRTHDAY・・・

うららかな～ [2007年02月13日（Tue）]

今日は、春の陽気に包まれている1日です。
連休後で、お客様も少ないようです。
部屋の模様替えをしました。名刺作りや箸袋折り、静かにジャズやクラシックを聴きながら いそしんでおります。

お二人で [2007年02月16日（Fri）]

お昼ごはん、ランチは基本1000円をいただいておりますが、お二人は予算を伝えて下さり、 私はメニューを考えてお待ちしておりました。
ご挨拶をしていたら、私が仕事をしていた時にお世話になった方のご両親だということがわかりました。優しい笑顔、穏やかな話し方、とても素敵なご夫婦です。
思わず ランチの煮魚を、ひとつのお皿に並べてしまいました。黒むつ、赤むつ・・・仲良く食べておられました。あ～幸せな瞬間です☆

スタバ [2007年02月16日（Fri）]

大好きです！スターバックスのカフェラテ。ドライブスルーでお願いするのですが、商品を手にするまでの対応が気持ち良くて・・・マニュアル通りでもなく、崩してる訳でもなく・・・声のトーン、話し方、応え方・・・珈琲を美味しくするだけでなく、人を素直にさせる、何かがあるような気がします。

あ～美味しいラブ。

ごちそうさまでした [2007年02月16日（Fri）]

昨年のルミナリエの頃、私は今に比べて、まだまだ毎日の生活に適応する力が乏しく、些細なことが気になって、ふさぎこんで、光が見えなくなり、パニックになり、行き場のない思いを身体中に感じてしまうことが、多々ありました。

そんな時、中華街を訪れました。小さなお店でしたが、活気にあふれ、笑顔で満たされています。ジャスミン茶は、お湯を注ぐ度、味を変え心を落ち着かせます。食べ物の味を、久しぶりに感じた気がしました。夜の町は、クリスマス前のイルミネーションが、私に優しく囁いているようでした。

「明日は 明日の風が吹くよね・・・」そう思えます。誘ってくれてありがとう、やっと言えました。

「咲」の成長 [2007年02月16日（Fri）]

「咲」が、9歳になりました。
生まれた時に、病院でつけられたネームアングレットを足の指につけて、はい チーズ！

～「咲」へ～

大きくなっていくね・・・「咲」の歳と同じ「咲のお母さん歴」・・・ボチボチ行こうか。のんびりとね。あなたが、なかなかピースサインができなかったように、あなたが、なかなか卒乳できなかったように。何かをする速さなんて、何かが出来ないことなんて、私にとっては、何も関係ないよ。あなたが今まで通り、あなたらしく過ごしてくれれば。いつまでも抱っこさせてね。
・・ ついこの間のことのように思う、静かな夜です。

あの日のこと [2007年02月17日（Sat）]

覚えてるかな？

少し風が強くて
君の髪が なびいて
きっと君の気持ちもどこかに
流れて

でも 僕は ずっと隣で
君を見ていたい

風が止んで
君の髪が まっすぐになり
君の気持ちが ここに
戻ってくるまで

僕は 待っているよ
そう 決めたんだ

二人で ベンチに
腰掛けた あの日から

クリームチーズタルト [2007年02月19日（Mon）]

但東町栗尾の卵かけご飯屋「但熊」さんの卵、福知山市夜久野の天日干し小麦粉を使って、チーズタルトを作ってみました。スフレチーズケーキとレアチーズケーキの間位の柔らかさ、味です。

甘さ控えめ、見た感じも素朴でしょう？白玉ぜんざいと同じく、メニューへ載るかどうか検討しています。

山内2組のおはぎ [2007年02月19日（Mon）]

旧正月に地域の人達が
「今日は雪も降るし、良い（楽しい）『こと』しようか」
と、にわかに集まり、お酒を呑み、女性陣の料理を食べる。男性陣は、『こと』の始まりを祝い、一本箸と藁でお飾りを作る。

昔からの風習が残っていて、先日、参加させていただきました。ごちそうの中で、一際目を惹いたのは、沢庵と青高菜の漬物、そして、おはぎでした。手作りの漬物は、ここで穫れた野菜をつかい、各々の家庭の味になっていきます。

おはぎは、うるち米を木の臼で米粒を全部壊さないようにつき、草鞋（わらじ）ほど大きい餅にして、たっぷり粒あんを絡めます。地域で育った味をかみしめると、人の手で作り、集まって食べることの大切さをしみじみと感じるのでした。美味く作れたので、店のメニューにしたいと思いました。

次は、お漬物作りを教えてもらいたいなぁ。

旅 [2007年02月19日（Mon）]

あなたの存在が
私の心の中で
大きく 深く なりすぎないように
私の存在が
あなたの心の中で
大きく 重く なりすぎないように
自由になった私は孤独と一緒に
旅に出ました

声に出来ない言葉を荷物にして
壊れてゆく思いを胸に秘めて

もうすぐ [2007年02月20日（Tue）]

おひなさんですね。あっ、ひな祭りですね。お店に、初節句の時に今は亡き母方の祖母が、私に贈ってくれたものを飾ろうと思っていました。

一昨年前の大雪に元気をなくしつつあった私は、ひな祭りを飾ることをやめたのでした。そして先日、久々にお人形の顔を見ようと箱を開けると、ヒビが入っているではありませんか・・。悲しくて、今までの懐かしい日々を振り返っていました。長い年月の中、お道具などは買い換えながら、大切にしてきたつもりだったのに。電話で問い合わせたら、やはりもう修理はできないとのこと。私が、和歌山の神社供養に持って行くことに決めました。

毎日過ごしながら、こんな悲しいことが起こると凹んでしまい、いつも何とも感じない言葉が トゲみたいに感じてしまいます。こころが風邪をひいてて、今も続けて薬を服用していますが 、思いもよらないことが起こると凹んでしまいますよね。 

また、これも私なのです。

着物のはぎれ [2007年02月20日（Tue）]

昔むかしの着物のはぎれで、ちくちくとコースターを縫いました。
手触りが、いい感じです☆

懐かしい方 [2007年02月21日（Wed）]

彼女たちは、囲炉裏端にちょこんと座りました。

「前に、お会いしましたよね？」 …以前、行政職員だった時に、泊まりがけの研修を受講した彼女でした。宿泊施設で接遇を主に勉強し、職員としての自覚や理解を促す物だったような気がします。彼女は、なかなか外見の変わった私に気づきませんでしたが、夜中まで初対面の者同士話したことを告げると、

「あ～ ええ？」

本当に驚いていました。

「良いとこがあるから行こうか」と、一度ランチに来ていただいたもう一人の彼女が、誘って寄ってくださったとのこと。

懐かしい～ ランチの彼女がキューピッドだったわけです。

「逢えてよかった」

朝 [2007年02月21日（Wed）]

夜が明けるのを
待っていました

小鳥の声を
待っていました

静かに
静かに
朝が来て

そっと
そっと
小鳥が鳴いて

「何でもないこの朝が好き」
部屋の大きな窓から
横長四角の空を眺めています

春の展示会 [2007年02月21日（Wed）]

日は、神戸ポートアイランドで、業者さんが飲食店を対象にした展示会があり、行って参りました。

会場に所狭しと、多くの店が出ていて、業務用にと調味料、パン、ケーキ、台所洗剤、パスタ、うどん、魚介類、カレー、冷凍食品など、ありとあらゆる物を、試食用のサービスを提供しています。

初めての経験に右往左往しながら、いろいろな物があることを改めて知り、名刺交換でお店同士、挨拶をしながらあっという間に時間が過ぎていきました。

すごいなぁ、飲食業界は・・・パワーがあります。

美味しく安全な物を皆様に提供していきたいと思います。

あ～見つけてしまった [2007年02月21日（Wed）]

お気に入りのスターバックスで、桜の保温容器を見つけてしまいました(^O^)。もちろん、ラテを注文しました。チキンサンドも一緒に「いただきました」

あ～ん、うれしい。

朝陽 [2007年02月22日（Thu）]

午前6時50分の
朝陽が見たくて
海を見ていました
東の空は
鮮やかに変わり続けます

色彩のグラデーションは
美しさを増し
朝陽が差し込んできました

このまま 時間が止まってくれれば いいのに

このまま 私が私のままでいられるように

部屋には [2007年02月22日（Thu）]

オーシャンビューですよ！
見渡す限り、海、海、海。
部屋は、「備長炭癒し部屋」といって、炭のオブジェが飾っています。
枕元にも。炭のシートも。マイナスイオンがいっぱいで落ち着きます。

紀南へ [2007年02月22日（Thu）]

早春の紀南地方に出かけました。
青い空、菜の花、梅の花、海風の匂い・・・天気に恵まれ、様々なことを思い考えてみました。同じ近畿圏でも、最南端の町は、優しく、穏やかで、それでいて強さを兼ね揃えていました。

「日本海に比べて、太平洋は明るい感じがするけど、やっぱり、海は寂しいよ」

　ふと、聞こえた言葉でした。
　感じ方は、皆それぞれ違います。
　思いも、そしてその表し方も。
　自然体で過ごせた、私らしく居れた、そんな初めての旅でした。

新メニュー [2007年02月24日（Sat）]

豆乳オーレです。
あっさりしていて、
ふわふわの泡の下から
熱いオーレが・・

珈琲も
豆乳も
仲良く美味しくいただけます。

お待たせいたしました [2007年02月24日（Sat）]

今日は、とても強い風が吹き、寒い1日でした。天気には恵まれない日でしたが、お客様にはたくさん訪れていただきました。待ち時間が長くても、にこやかに受け入れていただきありがとうございました。
1杯の珈琲と共に、店主から一口、キャラメルムースをどうぞ。

私も日々、店主として成長したいです☆

白玉入りすりごまぜんざい [2007年02月26日（Mon）]

ご注文を受けた後、
お客様にすり鉢とすりこぎを手渡し、
お好みのすり胡麻を作っていただきます。
熱い白玉入りぜんざいを注ぎ入れて、出来上がりです☆

ちなみに、すりこぎは、
裏庭の立派な山椒の木の枝です。
私が庭の木々を剪定している時に、誤って伐採してしまいました。
悲しくて、使える部分をすりこぎにしました。
でも、もうあの山椒の木の芽の香りや、実の姿は見れないのが寂しく感じられます。

らいらっくのジェラート [2007年02月26日（Mon）]

ただ今、
和田山町「らいらっく」の
抹茶ジェラートをご提供中です。

ジェラートは、
周りが溶けかけるまで見つめて、そして、スプーンで
軽く空気を混ぜ混みながらいただきましょう♪

玄米フレークと餡子にくぐらせた白玉をトッピングしてみました。
囲炉裏端でどうぞ。

インタビュー [2007年02月26日（Mon）]

「咲良乃実」を開店して、早や２ヶ月余り経ちました。
ホームページの「おしらせ」欄にも記事を掲載していますが、このブログでも何度かお話しているとおり、新聞報道以来、多くのお客様にお店のことを知っていただくよい機会だったと思います。

その反面、自分のことをいろいろと話したことにより、私自身のことに興味があるのかしら？（何故か？？）、　「新聞を読んで来たんです」から始まり深～く深～く、プライベート部分について多くのご質問される方々も居られ、ご一緒のお客様が助け舟を出すように、
　　「身の上調査はいかんなァ～」
　　「先に自分のことを話したらァ～」
なんて会話が行き交うことも、多々あります（笑）。

私自身がそういうことを想定し受けた取材なので、覚悟はできております（焦）でも・・・少しだけそれが、もし自分の身内に起こったことだったら・・・と感じていただければうれしいです。

取材の中から　つながる気持ちもあります。

ブログ記事を書かれる前に、お茶を飲みに来て頂き、日を改めて取材をされ記事が出たときに連絡があり、感想を聞かれ、その後も近くに来たので寄りました・・・と。

私が昔、行政で仕事をしていた時、「その方との信頼関係」を築き、心打ち解けるようにと何度も訪れた経験があったっけ、と思い出していました。

一度の取材から、こんな風に　「あ～出会えてよかった」と思えることがあるのですね。

人との関係を作り上げていくのは、その方のセンスと持ち味ですね。

囁き [2007年02月27日（Tue）]

「泣かないで
もう会えなくなる

泣かないで
また会えるから」

そんな言葉を支えにしている
そんな言葉を心に刻んでいる

あなたの声を思い出している

予行演習 [2007年02月27日（Tue）]

春らしい陽気に包まれています。

降水確率も0％とのこと、
・・ということで、3月から玄関先にだそうと思っている、野点用の傘を出してみました。

いかがでしょうか？

うれしそう [2007年02月27日（Tue）]

お日様が輝いて、いつもと変わらない風景も、うれしそうに思えるのは、多分、私がそんな気持ちだから・・ですよね。

自分自身の受け止め方や、心の柔らかさで、周囲もこんなふうに見えるのですね。

今日、穏やかに過ごせることに感謝します。

お母ちゃん [2007年02月27日（Tue）]

泣けるほどに、優しくしてもらっています、お母ちゃんが、いっぱい。
私の身体を気遣い、「blogを見ては、ほっとする」と言ってくれるお母ちゃん(^o^)。

こんにゃく作りも達人です☆

「この温かさで大根にとう？がたつから、干し大根にしてきたよ。これ、食べてみて」と、手作りの干し大根や細切りピーマンを持って来てくれたお母ちゃん。

わざわざ、ここにいる私を訪ね、自分の作った物をあったかい気持ちと一緒に届けてくれるなんて。感激のあまり、鼻の奥がつ～んとして泣けました。

今、お客様が来られたら どうしましょう^_^;。

旅立つ君に・・ [2007年02月28日（Wed）]

霙 混じりの雨の朝
君は 旅立つ

記念に握手した君の手を
記念に並んだ背くらべを

忘れない

自分自身に自信がなくて
自分自身が好きになれなくて
君を抱えて よく泣いた

忘れない

君と共に過ごした毎日を
君が 今 君に 成長したことを 振り返って 誇りに思える

ありがとう
自分自身を大切にしながら
生きてゆこう

自分自身のペースで
これからも

嵐で寒い日には [2007年02月28日（Wed）]

今日は、昨夕からの暴風雨で、寒い1日になりました。古い家ですから、ストーブを3台つけても、すきま風が ・・ 今日は、囲炉裏端だけでの営業です。

炭火を見つめ、10人近くで「近所の寄り合いみたいやなぁ」と、盛り上がっています。 「次の集まりはいつにする？」、一同大笑い(*^∇^*)。

和やかで、にぎやかなひとときでした。

●回想●但馬の冬、厳しいからこそ感じられることが、たくさん有りました。いつも周りの方々に大切にしていただいていたんだ、今になって、いろいろな形が見えてきます🍀