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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 弦楽四重奏曲第37番~第42番 作品33 ロシア四重奏曲 1~6番 (Haydn: String Quartet Op.33 No.1-6, 1781) 付録 第43番 (Op.42, 1785)

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn)さんの「ロシア四重奏曲」は1781年に作曲され、翌1782年に出版されました。この楽譜に「ロシア大公に献呈」と記載されていたことから、「ロシア」の愛称がついています。

「ロシア大公」とは、ロシア皇帝エカチェリーナ2世の子パーヴェルのことで、エカチェリーナ2世が1796年11月に崩御した後、パーヴェル1世としてロシア皇帝になった人物です。


第37番ロ短調 Op.33-1

弦楽四重奏曲第37番ロ短調(Streichquartett No.37 h moll Op.33-1, Hob.III:37)
カザルス四重奏団(Cuarteto Casals)の演奏です。

第38番変ホ長調「冗談」 Op.33-2

弦楽四重奏曲第38番変ホ長調(Streichquartett No.38 Es Dur "The Joke" Op.33-2, Hob.III:38)
ドーリック弦楽四重奏団(Doric String Quartet)の演奏です。

「冗談」の由来は第4楽章の変なエンディングにあります。

第39番ハ長調「鳥」 Op.33-3

弦楽四重奏曲第39番ハ長調(Streichquartett No.39 C Dur "Vogel" Op.33-3, Hob.III:39)
キアロスクーロ四重奏団(Chiaroscuro Quartet)の演奏です。

「鳥」という愛称の由来は、第1楽章第2主題が鳥のさえずりのようなところです。

第40番変ロ長調 Op.33-4

弦楽四重奏曲第40番変ロ長調(Streichquartett No.40 B Dur Op.33-4, Hob.III:40)
エンジェルス弦楽四重奏団(The Angeles String Quartet)の演奏です。

第41番ト長調「ご機嫌いかが」 Op.33-5

弦楽四重奏曲第41番ト長調(Streichquartett No.41 G Dur Op.33-5, Hob.III:41)
カザルス四重奏団(Cuarteto Casals)の演奏です。

「ご機嫌いかが(Wie geht es dir?)」という愛称は、第1楽章冒頭の2小節から来ています。

第42番ニ長調 Op.33-6

弦楽四重奏曲第42番ニ長調(Streichquartett No.42 D Dur Op.33-6, Hob.III:42)
モザイク四重奏団(Quatuor Mosaïques)の演奏です。

第43番ニ短調 Op.42 (1785)

弦楽四重奏曲第43番ニ短調(Streichquartett No.43 d moll Op.42, Hob.III:43)オーリン四重奏団(Auryn Quartet)の演奏です。

おそらく、「スペイン四重奏曲」の1曲として作曲されたもののようですが、他の曲は焼失しています。

(by R)

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