本日の一曲 ハイドン・シリーズ 弦楽四重奏曲 十字架上のキリストの最後の7つの言葉 作品51 (Haydn: The Seven Last Words, version for string quartet Op.51, 1787)
「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」は、ハイドンさんが1786年にスペイン・カディスにあるサンタ・クエバ礼拝堂で行われた聖金曜日の礼拝のための管弦楽曲として作曲したものです。
ハイドンさんは、これを1787年に弦楽四重奏曲に編曲しました。作品番号としては、Opus 51となりますが、弦楽四重奏曲の通し番号では50番~56番になります。
曲の構成は以下のとおりです。
序奏ニ短調(Introduzione, d moll)Maestoso ed Adagio
ソナタ第1番「父よ、彼らをお許しください、彼らは自分たちが何をしているのか分かっていないのですから」変ロ長調(Sonata I "Pater, dimitte illis, quia nesciunt, quid faciunt", B dur Hob.III:50)Largo
ソナタ第2番「今日、あなたは私と一緒に楽園にいるでしょう」ハ短調~ハ長調(Sonata II "Hodie mecum eris in paradiso", c moll, C dur Hob.III:51)Grave e cantabile
ソナタ第3番「女よ、あなたの息子を見てください」ホ長調(Sonata III "Mulier, ecce filius tuus", E dur Hob.III:52)Grave
ソナタ第4番「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか」(Sonata IV "Deus meus, Deus meus, utquid dereliquisti me" f moll Hob.III:53)Largo
ソナタ第5番「座ってください」(Sonata V "Sitio", A dur Hob.III:54)Adagio
ソナタ第6番「終わりました」(Sonata VI "Consummatum est" g moll, G dur Hob.III:55)Lento
ソナタ第7番「主よ、御手に委ねます、わたしの魂を讃えます」(Sonata VII "In manus tuas, Domine, commendo spiritum meum" Es dur Hob.III:56)Largo
地震(Il terremoto c moll)Presto e con tutta la forza
プレイリストは、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(Wiener Konzerthausquartett)、エマーソン弦楽四重奏団(Emerson String Quartet)、エオリアン弦楽四重奏団(The Aeolian String Quartet)の3種類のものを収めてあります。
(by R)