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2024年10月の記事一覧
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本日の一曲 vol.447 クラウス・マケラ ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 (Dmitri Shostakovich: Symphony No.6, 1939. Klaus Mäkelä)
クラウス・マケラクラウス・マケラさん指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団(Oslo Philharmonic Orchestra)の演奏は、以前、ハイドン交響曲第49番でご紹介したことがありました。 このコンビによるショスタコーヴィチさんの交響曲第4番、第5番、第6番が今年8月に公開されています。 マケラさん自身は、交響曲第6番の第1楽章が「最高の楽章だ」と評価しているということなので、その演奏を聴いてみたいと思います。 クラウス・マケラさんは、1996年1月17日フ
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本日の一曲 vol.446 ポール・デズモンド 10月 (Paul Desmond: October (Outubro), 1969)
ポール・デズモンド(Paul Desmond)さんは、1924年11月25日にアメリカ・カリフォルニア・サンフランシスコで生まれたミュージシャンです。12歳のころからクラリネットの勉強を始めましたが、サンフランシスコ州立大学に入学した頃からアルトサックスに持ち替えました。1943年の大学1年生の時にアメリカ陸軍に徴兵され、第2時世界大戦後、ミュージシャンとして働き始め、1951年にピアニストのデイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck)さんたちとデイヴ・ブルーベック・クヮ
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本日の一曲 vol.445 ボブ・ウェルチ 悲しい女 (Bob Welch: Sentimental Lady, 1977)
生い立ちボブ・ウェルチさんは、1945年8月31日、アメリカ・カリフォルニア・ハリウッドのショービジネス一家に生まれました。ウェルチ・シニアのロバート(Robert L. Welch Sr.)さんはパラマウント・ピクチャーズのプロデューサーであり、母は女優のテンプルトン・フォックス(Templeton Fox)さんです。 ウェルチさんは、幼い頃にクラリネットを習いましたが、10代になってからギターを弾き始めました。 セヴン・ソウルズ1964年、ロサンゼルスのボーカル・グ
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本日の一曲 vol.443 ビートルズ アイ・ウォント・ユー (The Beatles: I Want You (She's So Heavy), 1969)
ロックスターが“引退”しなくなった理由「GQ Japan」のサイトに「ロックスターが“引退”しなくなった理由」という記事が掲載されていました(2024年10月14日)。要するに、ノスタルジアと再発見が繰り返されていて、ロックスターが稼げると分かったからという主旨になっていると思いますが、興味がありましたら、お読みになってみてください。 また、現在、大阪で開催されているポール・マッカートニー写真展が大阪で開催されています(2024年10月12日~2025年1月5日)。 こ
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本日の一曲 vol.442 サマラ・ジョイ (Samara Joy: Reincarnation of a Lovebird, 2024)
サマラ・ジョイさんは、1999年11月11日にアメリカ・ニューヨークで生まれたジャズ・シンガーです。2021年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースし、アメリカの雑誌「ジャズタイムズ(JazzTimes)」で同年の最優秀新人アーティストに選ばれました。 本日ご紹介するのは、今月2024年10月にリリースされたばかりの「ポートレート(Portrait)」から、チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)さんの曲「Reincarnation Of A Lovebi
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本日の一曲 vol.441 ミランダ・ランバート 火薬と弾丸 (Miranda Lambert: Gunpowder & Lead, 2007)
本日は、パートナーからDVを受けた女性がそのパートナーを○してしまうという曲を3曲ほど紹介します。いずれもアメリカの曲ですが、日本にはあまりない類型の曲です。しかも、いわゆるカントリー・ミュージックであり、リスナーの層は、普通の20代~60代くらいの女性でしょうから、アメリカのマーケットは成熟しているのだなと思います。 1曲目は、ミランダ・ランバートさんの「Gunpowder & Lead」という曲です。ミランダさんは、1983年11月10日にアメリカ・テキサスのロングビュ
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本日の一曲 vol.440 ザイツ 学生協奏曲 (Friedrich Seitz: Pupil's Concertos for Violin and Piano, 1890s)
フリードリヒ・ザイツフリードリヒ・ザイツさんは、1848年6月12日、現在のドイツ・テューリンゲン州ギュンタースレーベンの農家の子として生まれ、まだ十代の1866年に勃発した普墺戦争に従軍しました。 終戦後の1869年、ゾンダースハウゼン宮廷管弦楽団のヴァイオリニストとして採用、1876年にはマクデブルク管弦楽団のコンサートマスターとなり、マクデブルク音楽学校を創立しました。 本日ご紹介する学生協奏曲5曲は、マクデブルクで出版されていますので、この音楽学校の生徒さんに使
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本日の一曲 vol.438 エルヴィス・コステロ ジ・オンリー・フレイム・イン・タウン (Elvis Costello: The Only Flame in Town, 1984)
エルヴィス・コステロさんは、1954年8月25日にビートルズ(The Beatles)の出身地であるイギリスのリヴァプールで生まれたイギリスのミュージシャンです。父がジャズ・トランペッターだったことから、幼い頃から音楽に囲まれて育ち、やはり小さい頃からビートルズの大ファンでした。 アメリカのローリングストーン誌の2010年の100人の偉大なアーティストでは80位になっています。また、日本にも何度も来日し、Mr.Childrenの桜井和寿さんと声が似ているなど何かと話題も多く
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本日の一曲 vol.437 モーツァルト ガンツ・クライネ・ナハトムジーク (Wolfgang Amadeus Mozart: Ganz kleine Nachtmusik K.648, 1760s)
今年、2024年の9月にモーツァルトさんの新曲が発表されました。と言っても、古い楽譜が発見されたということで、最後の作品とされる「レクイエム(Requiem, K.626)」以後に作曲された曲ということではありません。 モーツァルトさんの作品には、オーストリアの音楽学者ルートヴィヒ・リッター・フォン・ケッヘル(Ludwig Ritter von Köchel, 1800/1/14~1877/6/3) さんが整理した目録の番号、ケッヘル番号と呼ばれ、数字の前に K. とか K