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本日の一曲 19世紀までのクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、19世紀以前のクラシック音楽をまとめました。
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2024年2月の記事一覧

本日の一曲 vol.204 リスト 灰色の雲 (Franz Liszt: Nuages gris, 1881)

フランツ・リストは、1811年10月22日、ハンガリーで生まれ、1822年に11歳でピアニスト・デビューを果たした後、ピアニスト、作曲家として活躍し、1886年7月31日にドイツのバイロイトで亡くなりました。リストさんは、1837年にマリー・タグー伯爵夫人(Marie d'Agoult)との間に娘コジマ(Cosima)を儲けますが、コジマさんは、1870年に再婚して、リストさんより1歳半年下のリヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)の2番めの妻となり、1883年

本日の一曲 vol.201 ホロヴィッツ チャイコフスキー ピアノ協奏曲 (Peter Tchaikovsky: Piano Concerto, 1875. by Vladimir Horowitz & Arturo Toscanini, 1943)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、もともと大ピアニストで、チャイコフスキーさんが敬愛していたニコライ・ルビンシテイン(Nikolai Rubinshtein)さんに献呈するべく作曲されていたのですが、思いの外、草稿を知ったニコライさんから最大限に貶されたため、結局、ハンス・フォン・ビューロー(Hans von Bülow)さんに献呈された曲です。第1楽章の壮大な冒頭部分は特に有名な部分かと思います。ピアニストの重要なレパートリーの一曲です。 本日ご紹介するのは、ウラディミー

本日の一曲 vol.199 ルービンシュタイン ベートーヴェン 皇帝 (Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.5 "Emperor" by Arthur Rubinstein)

”アーサー”・ルービンシュタインさんは、1887年1月28日にポーランドで生まれ、ピアニストして神童の誉れ高く、1976年に引退するまで80年以上のキャリアを誇り、1982年12月20日にジュネーヴで95歳で亡くなり、その遺灰はエルサレムに葬られました。体格は小さかったようですが、その演奏する姿は、大風格を備え、まさに大人(たいじん)でした。 1947年公開のアメリカ映画「カーネギー・ホール(Carnegie Hall)」では当時の演奏する姿が収められています。ここではフレ

本日の一曲 vol.197 ヴィヴァルディ 夏の嵐 再 (Vivaldi: Le quattro stagioni, L'Estate III, 1718-1720)

弊社の「本日の一曲」で最初に取り上げたのが、ヴィヴァルディの四季から夏の第3楽章「夏の嵐」でした。 ヴィヴァルディの四季は、ヴァイオリニストにとって重要なレパートリーであり、たくさんのヴァイオリニストが弾いています。 そこで、「夏の嵐」について、どの演奏が適切なのか、皆さんの好みなのか、アンケートをとってみたいと思います。以下、サンプルの演奏の動画をピックアップしてみます。 まず、「本日の一曲」で最初に取り上げた樫本大進さんの演奏。 アンネ・ゾフィー・ムターさんの演奏

本日の一曲 vol.187 エリー・ネイ シューベルト さすらい人幻想曲 (Franz Schubert: Wanderer Fantasy, 1822. Performed by Elly Ney)

シューベルトの「さすらい人幻想曲」は、自身の歌曲「さすらい人」からモチーフが引用されているため、そのような題名で呼ばれる曲で、有名な未完成交響曲を作曲しているときに作曲された曲ですが、シューベルトさん自身が作曲したにもかかわらず、ご自身でうまく弾けなかったという逸話を残す曲です。4楽章からなる曲ですが、楽章間は切れ目なく演奏されます。 さて、演奏しているエリー・ネイさんは、1882年に生まれ、1968年に亡くなったドイツのピアニストです。エリーさんは、ピアニストとしてデビュ