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本日の一曲 vol.201 ホロヴィッツ チャイコフスキー ピアノ協奏曲 (Peter Tchaikovsky: Piano Concerto, 1875. by Vladimir Horowitz & Arturo Toscanini, 1943)

チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、もともと大ピアニストで、チャイコフスキーさんが敬愛していたニコライ・ルビンシテイン(Nikolai Rubinshtein)さんに献呈するべく作曲されていたのですが、思いの外、草稿を知ったニコライさんから最大限に貶されたため、結局、ハンス・フォン・ビューロー(Hans von Bülow)さんに献呈された曲です。第1楽章の壮大な冒頭部分は特に有名な部分かと思います。ピアニストの重要なレパートリーの一曲です。

本日ご紹介するのは、ウラディミール・ホロヴィッツさんのピアノ、アルトゥーロ・トスカニーニさん指揮NBC交響楽団演奏の1943年の録音です。ど迫力で有名な演奏です。思わず第1楽章が終わったところで拍手が起こってしまったライブです。

ホロヴィッツさんは、トスカニーニさんの娘婿であり、親しい関係にあったのですが、この演奏などは容赦ない凄まじい演奏だと思います。もっとも、このコンビには、1941年の録音というものもあるのですが、出来に不満があったらしく、再度、リベンジ録音をしたという話があります。

ただ、1941年盤と1943年盤のどちらがよいのかというと、それぞれのファンがいることは事実で、実際にご自分で判断なさる外ないと思います。

なお、ルビンシテインさんが亡くなったとき、チャイコフスキーさんはピアノ・トリオを作曲していますが、こちらはかつて紹介しました。こちらでは、アルゲリッチさんのピアノ協奏曲を紹介しましたが、こちらも聴き応えのある演奏だと思います。

(by R)

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