理想の生活と現実の自分
誰にだって理想の生活があると思う。
目覚ましをかけずにゆっくり寝たい
ときめくものに囲まれて過ごしたい
穏やかな気分で過ごしたい
美味しいものをたくさん食べたい
好きなことだけしていたい
理想はたくさんあって、そこに近づこうとしているはずなのに、なかなか手が届かない。
仕事の予定が詰め込まれたり
家事に追われたり
体調が悪くなったり
思わぬトラブルに巻き込まれたり
しっかり計画を立てても、ちょっとしたことで崩れてしまう。
近づくどころか遠ざかっているんじゃないかと思う時もある。
自信がなくなったり
あれもいいなこれもいいな、なんてコロコロ変わったり
両立し得ないことを求めたり
なんなら、理想が分からない時もある。
ぼんやりと霞んで、よく見えない。
嫌なことがあるのは分かるのに、具体的な理想は思い浮かばない。
私の場合、理想が分からないのではなくて、ただ知らないだけのことも多い。
知識がないから、理想を思いつくことができないし
今まで経験したことがないから、理想が叶った状態をイメージできない。
知らない世界を目指すのは、なんとも難儀だ。
最近はSNSで他人の生活や頭の中を覗き見出来るが、「素敵だな」と思うものと理想のものは違うらしい。
うまく言葉にできないが、『素敵』だが『ときめきがない』のだ。
ミニマリストの生活を見て、
「部屋がスッキリしてて素敵だな」
「でも物を増やさないように気を使って窮屈そうだな」
とか
凝ったお料理の動画を見て
「見た目も素敵で中身も美味しいっていいな」
「でも毎日作るのは骨が折れそうだな」
とか
フリーランスで自由に仕事する人を見て
「自分のペースで進められるっていいな」
「でもきっと私は不安すぎて耐えられないだろうな」
とか。
なんともまあ夢のないことばかり思い浮かぶ。
『理想を見つける気はあるのか』と時々自分に怒りたくなるし、
ここまでああだこうだ思い浮かぶのだから、さぞこだわりのある理想がありそうなものの、それが分からないもんだから呆れてしまう。
それでも、今の生活に何かしらの不満があるから理想を探しているわけで。
ユニクロのパジャマを着てベッドで寝転がりながら、SNSで流れてくるような可愛い部屋で生活する自分を想像してみる。
やっぱり違和感しかない。
いつか理想の生活が見つかるだろうか。
理想の答えはどこから降ってくるのだろうか。もしくは道端に落ちているのだろうか。誰かが運んできてくれるのだろうか。
理想を追い求めるとはよく言うが、時々猛烈に疲れるので、たまには向こうから近づいてくれるとありがたい。
何はともあれ、こうやってゆっくり頭の中を整理しながら、じっくりnoteを書く時間が取れる生活は悪くない。
もしかすると、これも今私が理想としている生活の一つなのかもしれない。
理想の生活とは何か。
これは探すところから難題だ。