「どうしよう」:不安の正体<福山桜子:本気で変わるコミュニケーション>
<不安は脳が出してくれるアラーム>
「仕事が決まってるわけではないのに単身ニューヨークに行くのは不安じゃなかったですか?」大学で学生の方によく聞かれる質問です。
「新しい仕事場で、うまくやっていけるか不安」
「明日の試験、失敗したらどうしよう」
「余計なこと言った。嫌われたかもしれない」
心が落ち着かずザワザワ。
新しい環境に向かうときやチャレンジがあるとき、必ずと言っていいほど、この「不安」は顔を出してきます。
「不安」なんて感情なきゃいいのに、と思いますか?
いえいえ。実は、この子はよくデキた子なのです。
「不安」の正体は、脳が「安全ではないから動け!」と自分に教えてくれているアラーム機能。決して悪いものではないのです。
<準備できるもの、準備できないもの>
もし人間に「不安アラーム機能」がついていなかったら、来るべき時になにも備えず、なんの進歩もなく、事態は好転していかないでしょう。人は不安だからこそ、入念に準備する。不安だからこそ、対応策を考える。
では、どうやって「不安」と付き合うのがベストか。
まず「不安アラーム」を受けとったら、「今、出来ることはあるか」を考える。「今」できることがあるのであれば、行動を起こす。
プレゼンであれば、さらに入念に準備する。新しい職場であれば、可能な限りリサーチをしたり、下見に行ったり、そこで働いている人の話を聞いてみたり。試験であればとにかく勉強する。将来の不安であれば、いろんな仕事をインターンで経験してみる、先輩の話を聞く、などなど考えれられます。
知らなかった状況がわかってきたり、準備をしっかりして自信がついたりすると、自然に不安は解消されていきます。
しかし、準備が出来ないものもある。
「結婚して相手の家族とうまくいくか不安」
「昇進したけど期待に応えられるか不安」
というような「やってみなければわからない」という不安も存在します。
そのような「感じるしかない不安」は、膨らませない努力をする。
「悪い未来」を自分で勝手に膨らませてイメージして悪い物語を作り上げない。
「結婚して相手の家族とうまくいくか不安」→「うまくいかないかもしれない」→「嫌われたらどうしよう」・・・
ネガティブに考え続けて事態が良くなることは絶対にありません。「うまくいかない」というのは妄想で、また現実では起きていない。何か出来ることがあるかを考えるのは大事ですが「どうしようどうしようどうしよう」とだけ、悪い方に考えすぎると、そのイメージにとらわれ本当にうまくいきづらくなります。
そんな時は、まず深呼吸。腹式呼吸でしっかり。
身体を動かす。
一人で部屋で考え込まず、誰かに話を聞いてもらうのも効果的です。
話すのは不安に関係のあることである必要はありません。
自分の気持ちが前に向けるようなことをやってみてください。
うまくいけば、心の余裕が出てきて「今、できること」が見つかる場合もあります。
なにをやってもどうしても不安が拭いされない場合。
それはもしかすると、不安障害という種類の病気の可能性があります。その場合は、専門医に相談したり専門書を読むのが良いと思います。
<知らない新しい世界に飛び込む前触れ>
ちなみに「単身ニューヨーク」は全く不安ではありませんでした。
もう、楽しみしかない。
世界の舞台人と仲良くなったり、毎日オペラ観たり美術館通ったり、近所にお気に入りのバーを見つけたりちゃったりセントラルパークを散歩しちゃったりしてる未来の自分のイメージにワクワクしすぎて、不安になってる隙がなかった笑。まあ、実際のところ、最初に一人暮らしをしたのはセントラルパークのすぐ近くだったけれど、1年経たずに全然散歩は行かなくなってましたが笑。
もちろんしっかり準備もしました。まずは日本で準備。その後も、いきなりニューヨークに渡らず、ワシントンDCの親戚の家に居候。コミュニティカレッジに通い芸術や歴史などの英語を磨き、カレッジの休みにニューヨークには行って、情報を集めたり色んな人に会ってお話を聞かせてもらったり。実際にNYに移ったのは渡米してから1年半してからでした。
立ち止まってしまったことも、もちろんあります。が、不安に襲われそうになったり、動けなくなってることに気づいた時は、「不安は知らない世界に飛び込む前触れ」と捉え、まず脳内で自分のやりたことが出来ているイメージをして、そこに向かって「今」できることを探して、行動。
新しいことを始める時に「不安」はつきもの。
「不安」になるのはチャレンジしている証拠。
「不安」と上手につきあって、大好きなことをキラキラやっているイメージを脳内に、友人の力も借りながら、自分の行きたい世界に進んでいってみてくださいませ!
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