作良子

絵本や児童文学作品の紹介と自分の創作物語や詩、ことば遊びを投稿していきます

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最近の記事

見えるもの、見えないもの

「見えるもの・見えないもの」  「こんにちは。縦濱学園中学の3年生です。啓徳寺(ケイトクジ)の一日体験に参りました」 4人いる男子生徒の一人が、玄関先で大声で言った。 4人とも多少緊張気味の顔をし、背筋をピシッと伸ばしている。  「これはお暑い中、よくいらっしゃいました。どうぞ、お入りください」 中から作務衣を着たお坊さんが、出てきて言った。 「ハイ、失礼します」 4人は声を揃えて返事をすると、順々に中へ入った。 「おい、敷居は踏むなよ」 先ほど挨拶をした生徒が先頭に入っ

    ピンクの額紫陽花

    ピンクの額紫陽花

    額紫陽花

    額紫陽花

    紫陽花 (詩)

    小さな花の一つ一つ 集まって 大きな丸を作ってる 並んで 四角い額を作ってる 薄いの濃いの どんな色にも咲く ©作良子 

    紫陽花 (詩)

    一日 (詩)

    朝の紫陽花 しずくを受けて 昼の紫陽花 日差しを浴びて 夕暮の紫陽花 風にそよいで 夜の紫陽花 月に照らされて ©作良子

    一日 (詩)

    散歩 (詩)

    色とりどりの紫陽花が咲き並んでいる 色とりどりの帽子の園児が遊んでいる ©作良子

    散歩 (詩)

    作者紹介 ロバート・マックロスキー

     1914年、アメリカ、オハイオ州のハミルトンという町で生まれた。  少年時代から絵を描いたり、物を創ったりするのが好きだった。  絵画の勉強は、ニューヨークのナショナルアカデミー、ボストンの美術学校などでした。  子ども時代の思い出を処女作「レンティル」に描いている。  ボストン時代、散歩中に公園で見かけたカモの一家から「かもさんおとおり」が生まれた。  実際に風呂場でカモを飼い、観察スケッチをした。 この本で1942年、コールデコット賞受賞。  ニューヨーク、ボ

    作者紹介 ロバート・マックロスキー

    「 仕返し 」 (詩)

    「 仕返し 」 仕返しなんてしなくていいんだ あんなヤツ 放っておけばいいさ 仕返しなんてしたら 自分まで人間が下がっちゃう 自分磨きをしよう 善い行いをしよう ステキになって自分という人間を上げていこう ©作良子

    「 仕返し 」 (詩)

    「あの日 ~ 長崎・軍艦島に思いを寄せて ~」 (創作物語)

    「あの日 ~ 長崎・軍艦島に思いを寄せて ~」  僕は山中武、小学6年生。 家族は、お父さんとお母さん、小学1年生の弟の勇輝と僕の4人。  僕たちは、信夫おじさんが経営する旅館に住んでいる。 信夫おじさんというのは、僕のお母さんのお兄さん。 旅館は、長崎の海から歩いてすぐのところにある。  信夫おじさんには3人の子どもがいるけれど、みんな高校を卒業して長崎を離れて暮らしている。  僕の家族は、信夫おじさんの旅館からもらう給料で、主に生計を立てている。  主に、と言ったの

    「あの日 ~ 長崎・軍艦島に思いを寄せて ~」 (創作物語)

    「未知の密玉」(創作物語)

    「未知の蜜玉」  ボクは塾の帰り道、ちょっと遠回りをして、この公園を通り抜ける。 夏休み中は、だいたい夕方6時頃にこの公園に着く。 もう遊んでいる子は、誰もいない。 その方がボクには都合がいい。 誰かが忘れたおもちゃが落ちていて、それで遊ぶときもあるし、ブランコを思いっきりこぐときもある。  今日はサッカーボールが落ちていた。 「ラッキー!」 サッカーチームに所属していたけど、中学受験だから、この春でやめた。 久しぶりのサッカーボール。 しばらく足ならしをしてから、ゴール

    「未知の密玉」(創作物語)

    別れことばのうた (詩)

    「 別れことばのうた 」 「バイバイ」    また明日 「さようなら」    またいつか 「お元気で」    会えて嬉しかった 「ありがとう」    最後の別れ 最後の別れことばは 「バイバイ」でなく 「さようなら」でも 「お元気で」でもなく 「ありがとう」 心から ありがとう あなたに会えて本当によかった あなたと共に過ごした時間に ありがとう この出会いに心から感謝の気持ちを込めて 「ありがとう」 そして やっぱり 「さようなら」 きっと またいつか ©作

    別れことばのうた (詩)

    手乗りインコのピー太 第3話

    第3話 家族 「ピー太、じゃあ行ってくるね」 「ユータ、カッコイー、ハッピーバースデー」 「違う、誕生日じゃないよ。今日は卒業式なんだ。小学校最後の日なんだよ」 「ユータ、オメデトー」 「ありがとう」 「ヨッシー、オメデトー」 「そうだね、ヨッシーにも伝えておくよ」 「お母さん、お父さん、行ってきま~す」 「いってらっしゃい、後で私たちも行くからね」 「厚志(あつし)、カメラ持った?」 「準備完了だ。仁美(ひとみ)、そのスーツ似合うな」 「これ、優太が幼稚園を卒園するとき

    手乗りインコのピー太 第3話

    母親としての私 ①

    わが子に対して母親が 無理していること 無責任でいること 無関心でいること 全部、子は感じ取っている ©作良子

    母親としての私 ①