ないものを求めるよりも
「あ、白菜がないから買ってくる」と母。
「え、今買い物から帰ってきたばっかりだし冷蔵庫には材料がいっぱいあるけど」と私は、買い物袋を片付け始めていた。
「今晩、八宝菜を作りたいから白菜がないとできない」と母が答える。
いつもこうだ
あれがないからできない、これがないから無理と母は言う。
私が一番苦手とする分野である。
あるもので何とかできると私は信じてるし、今までもやってきた。
母はレシピを見て材料と照らし合わせて考えるタイプ。
私は、材料を見て頭の中でイメージするタイプ。
電話でよく間違えられるほど声も顔も、頑固な部分もほんとによく似ている。
だけど正反対のものが一つある。
それがこの部分だ。
ないものを頭で考えてどうにかするよりも
あるもので頭の中でイメージしてどうにかする。
私は後者の方で今までかなり楽に生きてきたと思う。
「今日は私が冷蔵庫の中のもので何か作るから買い物は行かなくて大丈夫、次にしよう」と私が言うと、
「今日も作らせてごめんね」と母が答えた。
あるもので工夫をすることが楽しみな私には、母の冷蔵庫の掃除も一つの楽しみなのである。
いいなと思ったら応援しよう!
自分を受容できるようになったマインドフルネススキルを皆さんにシェアして社会に貢献していきたいです。これから色々なことを発信していこうと思います。サポートは、これらの発信活動と学びに使わせていただきます。