【詩】密やかにそっと…
眠れぬ夜
長い時間を持てあまし
あなたの世界を
浮遊する
心に描くその影に
なぜだろちょっぴり
嫉妬して
あるく道
息を弾ませ近づいて
ポンと肩を叩いてみたり
振り向いては微笑んで
腕を差し出し
あなたへそっと伸ばしてみたり
たとえばそう‥叶えたいことは
そんなことなのに
それさえままならず
それさえ伝えられず
眠れぬ眠れぬ
長い夜‥
繰り返し浮かべる
あなたの寝顔
夢うつつ
ひそやかにそっと
淡い恋‥
#22るん詩の世界
密やかにそっと…
「あなたの詩をもう一度読みたいです。」と
noteの更新を休んでいる間に何通かメールをいただいた。
こんな幸せなことがあるだろうか。
気付けば詩を書かなくなって久しい。あんなに毎日毎日飽きることなく書いていたというのに。
今回書いた「密やかにそっと…」は、もうずっと長い間下書きに眠っていたものを引っ張り出して、これもまたずいぶん前に撮影した写真を編集し更新したものだ。
淡い思いなど、とうの昔にどこかに忘れてしまったし、繰り返し浮かべる寝顔などない…
それでも、それでも…思うのだ。
浮遊したいほどに、狂おしいほどに私はまた詩を書きたい。
身を削るような思いで書いていたあの頃のように、湧き上がる衝動に心を委ね、浮かぶ残像に思いを乗せ
気持ちの赴くまま
その温度に身を任せ…
ただ書きたい…
そんなことを思った夜…
またこうして書けるかな、書きたいな…
noteはいつも温かく、いつも優しい…