飛雲閣 憶昔席(西本願寺の茶室)
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https://note.com/sakurada_wa/n/na056b929e171
「憶昔席(いくじゃくのせき)」
京都西本願寺境内の滴翠園(てきすいえん)内に建つ飛雲閣に付随した茶室。
躙口を入ると、座敷とは無目敷居で画された相伴席(武家流の茶室に見られるお伴の席)があり、その先に三畳半の座敷。座敷は上段に見立てられる。
座敷には床と付書院を設けている。床框は黒塗りで、床柱はやや曲がりを帯びた南方産の皮付丸太、相手柱には面(つら)をつけないみがき丸太。床脇の壁は低く吹き抜けている。
一番の見どころでこの茶室の特長ともいえるのは床柱。飛雲閣に付随した茶室としてふさわしい格調を備えている。
相伴席の付設を重視した有楽や織部の好みを藪内家代々が高く評価し、好んで応用したことからみて、憶昔席は藪内家の作風が示されている好例ともいえる。
関白となった秀吉が建てた秀吉の城、聚楽第の遺構とも伝わるが諸説あり。
※追記
憶昔席は水屋を介して飛雲閣「舟入の間」と建て継がれています。その飛雲閣は京都三名閣(他は金閣と銀閣)とも呼ばれ、国宝にも指定されています。
一般的な分類として、「待庵・如庵・密庵」の三席を国宝茶室とし、憶昔席(飛雲閣)は含みません。ですがここでは便宜上、「国宝の茶室」のマガジンに含んでおります。
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