ガーデナー便り(4月号)
植栽コラム
皆さん、こんにちは。
佐倉ばら会「ガーデナー便り(4月号)」をお届けします。
「春眠暁を覚えず」春の眠りは心地よく、夜が明けるのが気づかないほど。目覚めてみると、あちこちで鳥のさえずりが聞こえる様に。とりわけ鶯は、鳴き方も上手になり、自慢げに歌う。
毎年、バラの咲く時期が早まり、今年も1週間程早まりそうです。日ごとに蕾が膨らみ、色づき始めると朝庭に出るのが楽しみになっています。
ただ、楽しみと同時に、気がかりなのが、アブラムシ、バラゾウムシが出始めるので、軍手をはめた手を新芽のところにかざし、軽くたたくと、アブラムシやバラゾウムシが軍手につくので、虫の存在がわかります。農薬を使用する場合に注意することは、この時期はまだ新芽が柔らかいので、薬害が起きないように、希釈倍率を少し薄くして、様子を見ながら、徐々に基本の倍率にして散布します。この時、葉の表面だけでなく、裏側にもきちんと散布することが大事です。
虫害だけでなく、病気も出始めます。うどんこ病は新芽の柔らかいところに出やすいので、殺虫剤と殺菌剤を混ぜ、必ず展着剤を一緒に混合して散布します。この様な手入れをしてあげると、中旬頃から早咲きのバラが咲き始めます。千葉県佐倉市の「堀田邸ミステリーローズ」の蕾が膨らみ、数日後に咲きそうです。冬の間にした剪定、施肥などの手入れの成果が出る時期ですね。
そうはいっても、本格的に咲くまでは、まだ手入れを続ける必要があります。これから美しく咲き始めようとしているつぼみや新芽を守りつつ花の開花を、ぜひ、楽しんでください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?